先週水曜(2015/12/16)は日暮里のBar Portoさんにてライブでした。

古楽を専門に歌っている藤沢エリカさんとのデュオライブです。15世紀〜16世紀の歌曲、フェルナンド・ソルの歌曲をバロックギターで伴奏しました。ソルのセギディージャ集から数曲。本来は6弦のギターで演奏されるべきと考えらえるものですが、意外にバロックギターが合うなあということで、ためしてみたかったのです。
実際、ソルはそのキャリアの初期にはバロックギターの複弦をひきついだ「6コースギター」を使っていたのではないかと類推されます。そして、ソルが生きた時代にはまだ5コースギターも残っていたと思われます。なので、ソルのセギディージャ集はバロックギターで演奏してもそれほどの違和感はありません。
というよりも、もしかしたらそのほうが当時のスタイルに近かったのかもしれません。
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 さて、前回の藤沢さんとのライブは9月26日でした。かなりがっちりとレパートリーを組み上げていきました。リハもかなり付き合ってもらいました。バロックギターの奏法や語法も再確認する作業もしました。おかげで、9月の本番時には「うん、まあまあかな?」という手応えがありました。

音楽のジャンルは一般に言う「古楽」というものです。使っている楽器はバロックギター。リズムや和音の扱いに古楽っぽさ…が求められます。これはひたすらに文献を読んだり、音源を聴いたりしてひたすら「こんな感じなんだろうな!」と想像していくしかありません。もちろん、藤沢エリカさんはがっちりと古楽の世界で活動してきた方なので、リハのときが一番の勉強になりました。

そして、楽器。バロックギターは通常のクラシックギターとは違います。クラシックギターが弾けるからといってバロックギターがすんなりと弾けることはないのです。弦のテンション、鳴らし方、タッチ…すべてを変えなければなりません。

今回、3ヶ月ぶりにリハをして本番をやってみて、上記の勉強してきたことが頭と体のなかでまとまってきたなあ!という感覚を持ちました。これはやっぱり本番をこなしてみないとわからないことですね。

さて、本番では本当にたくさんの方が訪れてくれました!満席状態!嬉しい悲鳴ですね。

実は日暮里のBar Portoさんでの「クラシック音楽」のライブは初だそうです。普段はジャズやボサノバのライブが多いとのこと。今回ひょんなつながりでライブをやることになりましたが、実際に蓋をあけてみるとマスターの伊藤さん曰く「すっごい面白い」と。古楽という印象とはまったく違かったようです。

レパートリーは世俗歌曲がほとんどでしたので、実際に当時の「ポップス」と言えるものだと思います。歌詞の内容も恋愛ものがほとんど。なので、当時のpopular songですから、けっして堅苦しいものではありません。Bar Portoさんの雰囲気にもぴったりだったと思います。

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Bar Portoさんからまた是非やってほしいとのことでしたので、次回の日程も決めました。2016年3月3日、、、つまり雛祭りのときです!みなさま、いまから予定を空けておいてくださいね!

次回もまた、レパートリーをちょっとだけ広げて、面白い「古楽ライブ」にしたいと思っています!



 


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