ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

セゴビア

クラシックギター弾いてみたいなあ…!と思っている方…
真剣にクラシックギターに取り組んでみたい!と思っている方…
→富川ギター教室では生徒随時募集中です。まずは無料で体験レッスン!
申し込みはすぐにできます!
✳︎富川ギター教室Google+ページにてレッスンの空席案内などがわかります。

富川ギター教室(東京渋谷) http://guitar.sakura.ne.jp/
※他に池袋、横浜青葉台でもレッスンしています。

富川勝智の演奏会チラシはこちらでご覧頂けます。

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エンリク・マドリゲーラ氏滞在レポート

数年まえにスペインのリナーレスでの「アンドレス・セゴビア国際ギターフェスティバル」で出会ってからの付き合いであるエンリク・マドリゲーラ氏が来日、日本各地でマスタークラスや演奏会を行いました。

9月16日:FANA大阪店での演奏会。
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ギタリストや熱心な愛好家の方が集まってくれました。
打ち上げも楽しかったです。エンリク氏がオーガナイズしているギターフェスティバルやマドリッドなどの話しになりました。また彼の同世代のギタリストの動向などが話題となりました。
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9月17日:横浜にてマスタークラス+ミニコンサート
→受講生は初心者〜中級者の方が中心でした。 

9月18日:現代ギター社GGサロンにてコンサート
→共演は私富川勝智とクアトロ・パロス。クアトロ・パロスさんのブログでも詳しくレポートが載っています! 


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最後はエンリク氏+パロス+富川にて合奏しました!
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9月19日:マスタークラス
こちらでのマスタークラスは各自一時間弱たっぷりとのんびりとレッスン。全員が上級レベルの受講生だったため、有意義なクラスとなりました。さすが、アメリカの音楽大学でトップランクの教授活動を行っている人物だなあという印象。物腰柔らかで丁寧ですが、核心をつくアドバイスをしていました。

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以上、あっという間の数日間でした。エンリク氏の演奏はまさに師匠であるアンドレス・セゴビアを彷彿とさせるものでした。実は彼が帰ったあと、アンドレス・セゴビア再評価が僕の中でマイブームです。彼が今回コンサートで弾いていた「セゴビアの名によるトナディージャ」や一緒にデュオをしたディベルティメントなど、今回彼の演奏で「あれ???やっぱりいい曲だったのか!!!」と思った曲はたくさんありました。

こういうのって出会いだなあと思います。彼の演奏活動をバックアップ&マネージメントしてみて、たくさんのことを学ぶことができました。おかげでセゴビアやその音楽を「新鮮な気持ちで再評価」することができています。

彼のCDもまた再び丁寧に聞き直しています!素晴らしいCDなので、みなさまぜひ!

Enric Madriguera: Remembranzas De Mi Guitarra
*ギター・オムニバス*
Albany
2016-03-24



 

巨匠エンリク・マドリゲーラ来日!〜セゴビアの奥義をまぢかで!

アメリカの巨匠エンリク・マドリゲーラ氏が来日します。
マドリゲーラ氏は世界中のギターフェスティバルに招聘され、多くの国際コンクールの審査員もつとめています。そして、なによりもアンドレス・セゴビアの弟子です。彼の演奏を聴くと、そこには濃厚な「セゴビア色」を感じることができます。

是非、この機会に彼の演奏を聴いてください。現在のギター界が忘れかけている「ギターらしい歌い回しや音色」が感じられるはずです。
以下、今回の来日スケジュールです。

9月16日 エンリク・マドリゲーラ大阪公演
→僕も賛助出演いたします。
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9月17日 エンリク・マドリゲーラ 特別レッスン会+ミニコンサート
→詳細はこちらです!(まだ受講生募集中!)。つくし野コミュニティセンターにて。

9月18日 エンリク・マドリゲーラ+富川勝智+クアトロ・パロス ジョイントコンサート
→最高に異色な組み合わせですが、最高に楽しいコンサートにします!チケット絶賛発売中です。ご予約も受け付け中です!
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9月19日:エンリク・マドリゲーラ 特別レッスン会(明大前マイスペースにて開催)
→12:00-17:00の間で開催します。受講生はあと1名だけ募集しております。希望者のかたはお問い合わせください(tomikawaguitar@gmail.com)。
聴講生(2000円)も受け付けております。よろしくお願いします。



 


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音楽表現を考えるためのヒント5

表現力っていうのはなんでしょうか?そしてどのように学ぶべきなのか?ということをテーマに連載しております。さて、今まで4回連続で記事投稿してきました。
あくまでも「ヒント集」ですので、興味ある本などを読んでいただいて表現力アップを目指していただきたいと思います。

音楽表現を考えるためのヒント1
音楽表現を考えるためのヒント2
音楽表現を考えるためのヒント3
音楽表現を考えるためのヒント4

さて、今回は最終回、「音楽表現を考えるためのヒント」第五回!


表現のしかたというのは、時代によって違います。その時代時代によって、「これは強調してほしいなあ!」という要素が違うということです。

これを「時代様式」と言ったりします。

たとえば、アウフタクトと一拍目の関係も時代によって感覚が違います。

かつて、このブログでもあの齋藤式指揮法の齋藤秀雄先生の言葉を借りて、以下のような記事を書きました。

拍子を理解するために

ここから引用します。

さて、一拍目の存在感は時代によって異なる…ということを私は補足説明しました。

このことに関して齋藤秀雄氏の「音楽は文法」という言葉を思い出しました。アウフタクトと一拍目(つまり上記でいうと「小節線の右側の音」ですね)の関係を以下のように述べたという言い伝えがあります。

「これは花だ」…バロック

「これは綺麗な花です」…古典

「なんて綺麗な花でしょう!」…ロマン派

上記の「花」が一拍目です。

バロックであれば、花に強い存在があります。

古典であれば、花には依然ある程度の存在感が残るが、バロックと比べれば一拍目のアクセントは弱まります。

そしてロマン派では「なんて綺麗な」のほう(つまりアウフタクトのほう)の意味合いが強くなります。結果として一拍目の存在感は希薄になります。 

旋律の扱い方も時代によって変化してきます。もちろん和声の扱いも。このあたりをじっくりと研究していかねばなりません。

なぜ、このような違いがあるのか?…各時代毎に「このバランスがいいね!」という旋律の歌わせ方や和声の表現の仕方、拍の表し方のブームがあります。とはいっても、人間は「飽きてしまう」のですね。なので、ちょっと違うことをやってみよう!…このほうが今の時代にあっているんじゃないかな?…というふうに変化させてしまうわけです。

古典の時代にシンプルな和声と美しい均整のとれた音楽が隆盛したあと、人々は「飽きてしまいます」。なので、ちょっと複雑な和声、装飾的な旋律が多く含まれている旋律が「目新しい」時代になり、それがロマン派になっていきます。それに飽きれば、12音技法などが登場し…

時代それぞれに「強調したい点」が違ってくるわけです。そこに表現の仕方の濃度の違いがでてくる。それが「時代様式」と言えます。

その楽曲が演奏されていた当時の価値観=様式感というわけです。なので、もちろんそれを知った上で、現在の我々の価値観で演奏したって一向に構わないのですが、当時書かれた曲は「当時の価値観を考慮した上で」書かれています。なので、現在の価値観や表現の基準で演奏した場合に、つまらない音楽になってしまう場合もある。そこには注意を払わねばなりません。

この様式について、学ぶためには当時の文献や楽譜、教則本などをたくさん読んでいくしかありません。少しずつ読んでいきましょう。たとえばこのような本。



あと、もう一冊くらいあげるなら、この本。


今とは違った「価値観」が見えるはずです。バロック時代にどのような考え方をされていたのか?、ロマン派の時代はダイナミクスをどのようなイメージで捉えていたのか…いろいろと見えてくると思います。

様式は時代とともに変化する「価値観」からも見ていかなければなりません。なので、音楽史についての基本的な知識は必要です。当時の人々が音楽に何を求めていたのか?…何を表現しようとしたのか?…それを抜きにして各時代毎の「個性」は見出せません。

音楽全般と思想の流れを掴むためには以下の本がおすすめです。


読み物としてすらすらと読めます。論理的な部分と感覚的な部分がバランスよく書かれている著作。

ギター史の流れについては日本語で読める良い本はなかなかありません。英語ですが、以下の本が一番のオススメかも。



(日本の出版社で、全訳を考えてくれるところありませんかね?全部読んで、全部訳しましたので、いつでもご連絡くださいまし!)


クラシックギターの奏法史というものも学んでいかねばなりません。これらのことも「教則本や楽譜」などの資料から謎解きしていくしかありません。

たとえば、よく「アンドレス・セゴビアの音楽にはロマン派的からの影響が強い」と言われますが、それを考えていくためにはセゴビアの運指などを丁寧に分析していくのがよいと思います。

以前以下のような記事を書きました。
「版」の意味〜セゴビア編ソルの20のエチュード

ソル20の練習曲〜セゴビアの意図を探る

セゴビアの運指の「理由」を考えていくことで、セゴビア本人の音楽的な嗜好やその当時のギター界の流行がわかります。もちろん、これは別の時代との比較がなければ、わかりません。なので、ソルの原典もあたらなくてはなりません。ソルの生きた時代(古典音楽の時代)の「一般的な価値観」とソルの音楽家としての「価値観や美観」それぞれを分析していかねばなりません。

ソルの場合であれば、その教則本にしっかりと「音楽のあるべき姿」が述べてあります。

そういうものをしっかりと勉強しながら、時代様式というものをギター奏法の中にも求めていかなければなりません。

さて、今回は「時代様式」について書いてみました。

これで、ヒント集は終了ですが、明日もう一本だけ関連記事を書く予定です。

いままでの「ヒント集」の「まとめ」を書いてみたいと思っています。お楽しみに!



音楽表現に関しては、次回の日曜ワークショップでも扱います。 

表現力についてヒントを得たい方…ぜひ日曜ワークショップ「表現力アップの秘訣!」に参加ください! 
詳細はこちら! 

ギターの黎明期(時代と道筋)

どの時代にも道筋をつける人というものがいるものです。

クラシックギター界においてもそういう人はいました。日本という国に限ってみれば、やはり1929年のアンドレス・セゴビアの初来日が「ギターの黒船」といわれるほど、それまでの日本のギター界にとっては衝撃的な事件であったようです。

セゴビア初来日については私も現代ギター2009年11月号に記事を書きました。「セゴビア1929年来日公演〜全プログラムを読み解く」というタイトルです。

現代ギター 2009年 11月号 [雑誌]
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「それまでの日本のギター界」と書きましたが、楽譜や資料などを通じて日本のギター音楽に関する研究も実はしっかりと歩みを進めていました。

日本の明治・大正期にもギターの音色に魅せられ、研究を進めていた人が少なからずもいたのです。そのことについて書かれた本が出版されました。今一読したところです。

ギターと出会った日本人たち 〜近代日本の西洋音楽受容史〜
ギターと出会った日本人たち 〜近代日本の西洋音楽受容史〜
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この本を読むと、セゴビア来日が「それまでの日本ギター界に内在していたある種の疑問」を解決し、道筋をつけた・・・ことがわかります。

興味深いのは、著者竹内氏の「アランフェス協奏曲」の受容に関する一文です。(本書180ページ以降)

レヒーノの初演、そしてイエペスによるイメージの確立。そしてブリームやジョンによる新しい解釈・・・そして定番化・・・という過程が描かれています。

つまり彼らも「道筋をつけていった人」です。

道筋をつけるためには、やはり「優れた演奏家」であることは前提です。天才的な感性と確信とでもいうのでしょうね。それを「正しい」と言い切れるパワーが必要でしょうね。

そしてそのためにはやはりそれまでの歴史や演奏史というべきものへの敬意がなくてはいけません。もちろん、理解も。

昨年私のリサイタルはスペイン1927年世代を軸にプログラミングしました。そしてそこへ「新しいスペイン音楽史感」を提供しようと思いました。もちろんリサイタルとして楽しめるように、音楽的に内容のあるものを盛り込んだつもりです。

自分なりに「道筋」をつけたつもりではいます。

それにしても、道筋をつけるためには時間も労力も要ります。単純にみんなが弾いている曲を弾くことなら考えなくて簡単なのですが。。。


いずれにしても、上掲の「ギターと出会った日本人たち」、クラシックギターにかかわる人であれば必読です。

先人たちがいかに苦労して、そしてギター音楽を愛し続け、資料を収集し研究し、現在の日本のギター界のベースメントを築いていったのか・・・理解することができます。

「道筋のつける」・・・その大切さがわかる一冊です。


 


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今月の言葉〜解答編

教室会報第7号完成の記事を昨日書きました。

当教室の会報タイトルの下にある「今月の言葉」。

誰が言った言葉なのか?

…当ててみて下さい!…というクイズ(?)でした。

  1. ギターは一番美しい楽器だが、一番難しい楽器である。それは表情豊かなクラブサンである。 
  2. 必要に応じて、私は生徒にも先生にもなった。この二人の間には、深刻な争いは決して起こらない。私の生涯を通じてそうだった。その結びつきは今でも続いている。つまり、私は学びつつ、教えているのだ。
  3. 私は気づいた…上手く弾く事は難しいことではない。しっかりとギターという楽器を研究することこそが難しいのだ。
  4. 僕は今は、どちらかというとオーケストラ作曲家といわれていますが、実際にはいろいろなオーケストラの色彩について学んでいるとしたら、やはりギターという楽器を通じて学んでいることが多いですね。
  5. ある朝起きるとデンタルフロスの箱が目に入った…フロスを観察した人間として、この箱と俺の関係を歌にするのは俺の義務だと思ったんだ。だから〈モンタナ〉を書いた。
  6. ギターという楽器は、下手に弾くのは簡単だが、上手に弾くのは最高に難しい。
  7. 音楽には2種類しかない。ポリフォニーが、とるに足らない音楽だ。

(解答編)

  1. ドビュッシー
  2. アンドレス・セゴビア
  3. ナルシソ・イエペス
  4. 武満徹
  5. フランク・ザッパ
  6. アンドレス・セゴビア
  7. グスタフ・マーラー

…いかがでしょうか?

みなさん、分かりましたか?

7番のマーラーの言葉はとても有名です。

クラシックギタリストであれば、ソルの作品にポリフォニー的な要素(横のつながり)を強く感じることができますね。単純に和音の上にメロディーがある…という以上のものに「美しい音楽」を感じるはずです。

それをマーラーは言っているのですね。

一般的にポリフォニーはバロック的なものであるとは言われていますが、マーラーにとっては、各声部の横のラインが感じられない音楽は「芸術作品」には聴こえなかったのでしょうね。

 

5番のフランク・ザッパの言葉は、一見「あほらしい」言葉なのですが、作曲家がどのような動機で創作活動を行っているのかを彼らしい「インテリジェンス」で比喩している言葉だと、私は解釈しています。

時代毎にどのような動機で作曲をするか?何をイメージして曲を作っていくのか?何のために曲を作るのか?は変化していきます。

実は深い教養人であったフランク・ザッパにとっては、このような言葉で楽曲の成立を語ることこそ、アカデミックな作曲家達に対するアンチテーゼであったのだと思います。

 

3番はイエペスらしい言葉ですね。彼は既存のギター界の常識を次々と改革していきました。この言葉にそれが端的に表現されています。テクニック上の改革、ギターという楽器の改革(例:10弦ギター)…具体的に例をあげることができれば「イエペス通」ですね。

 

2番のセゴビアの言葉は、身に染みますね。自身の音楽を基本的に独学で築き上げていったアーティストの偉大さを感じます。もちろん、そこに様々な音楽家の影響を否定しないわけには行きません。

普通にギターを練習している方も、自分の演奏をよく聴く…そして修正していく…という過程をひとりでできれば、先生はいりません。しかし、それが難しいのですね。先生に習えるうちは、できるだけ習うことが大切です。

セゴビアのように「先駆者」ではないのですから、習えるということはとても幸せなことなのでしょう。

 

以上のように、私なりに「今月の言葉」の選択を楽しんでいます。基本的には生徒さんそれぞれが自分なりの解釈をして欲しいとは思います。

 

もし、どうしてもその言葉の意図が分からない場合は、直接私に聞いてみてください。私なりの返答はするつもりです!

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