- 4分の3と8分の6の差を体感させるために、アクセントをつけさせる練習は初心者には有益。しかし実際の音楽のリズム感をだすためにはアクセントだけでは駄目。あくまでも学習過程においての便宜上の処理であると考えること。
- pをアクセント的に使うことを学ぶことは、逆に言えば、pを交えると容易に弾けるところを敢えて使わずに弾くということを学ぶ…ということでもある。右手運指はこのように対比を考えて選択していきたい。
- 左手の形をセットする。これを意識して練習することがスムーズな演奏へのヒント。
- 小節をまたぐところで音楽の流れが中断する傾向は誰にでもある。小節単位の練習を終えたら、次はそれをつないでいく練習へと換えていくこと。この癖付けは重要。
- デ・ラ・マーサ「屋上」。音が複雑な曲なので、メロディーと伴奏の弾き分け(聞き分け?)がうまくいっていない。まずは単調ではあるが、メロディーをはっきり、伴奏を弱めに弾く。メロディーのリズムパターンが把握できたら、伴奏部に似ているリズムパターンがないかどうか探す。
- 音を弾くタイミングが表現へとつながっていく。テンポをつめる、後から出す…ということが結果としてノリへとつながっていくのである。ポピュラーにおけるグルーヴとはまさにこのことである。YMOのグルーヴを例に出してレッスンした。ギターにおいても発音のタイミングを完璧にすることがグルーヴ感(リズム感)を出すコツである。
- 左指の押さえ。指は曲げたほうが隣の弦に触れにくい。曲げすぎも厳禁。腕のバランス&手首の状態を常にチェック。
- 初心者のときは、右手ははっきり弾く癖をつける。そうしないと左手の押弦がうまくいっているか分かりにくい。
- トレモロでa指を跳ね上げてしまう生徒。もちろん小指も伸びきっていたりして…。そういう生徒には「えんぴつ」矯正器を使います。使い方は薬指と小指の根元に挟むだけ。トレモロをした時に鉛筆の先が床方向を向けばキチンと正しい動きをしているということ。これでしばらく練習すると、がらっと弾き方が変わる生徒もいるから不思議だなあ。
- 初心者の生徒にこそ、たくさんメロディーを弾かせたい。新しい調に入ったら、音階練習をして、そこから最低5曲くらいは弾かせたいなあ。そうすると運指がしっかりと頭にはいる。