ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

ドメニコーニ

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レッスン覚書ミニ〜2009年3月5日〜7日

  1. ターレガ、ムーア風舞曲。伴奏の5度音程の扱いに注意。中世風な響きを強調するべし。
  2. カルッリ45のエチュード。7番〜10番。3フレット分を1−3ではなく、1−4で捉える意味を考えること。カルッリのエチュードの醍醐味は左手の押さえにおいて、ポジション的な発想と和声的なフォームを適宜交えていることである。そのことに気づけると「エチュードとしての練習法」が見えてくる。
  3. パークニング教本のカタルーニャ民謡のアレンジは秀逸。モダンな和声感を感じる。和音のバランスの練習によい。
  4. バリオス。フリア・フロリダ。左手のヴィブラート。音を持続させるためにかけるが、そのほかにピッチ調整の意味もある。ヴァイオリン奏者と思って、しっかりと和声的に、そして旋律的にイントネーションをコントロールしないと、濁った音楽となってしまう。
  5. 左手の軸指(pivot)とガイドフィンガーをしっかりと理解することが初心者には重要。
  6. ラグリマ。ポジション移動時には、押弦した指をそっと脱力して真上に放すことが大切。
  7. ドメニコーニのコユンババ。アドリブ的な雰囲気を大切に。テーマ(アイデア)がどのように展開されていくのか…それをしっかりと「眺める」。そして、実際の演奏の際には、『次はこのようにしようかな?』とか『リズムを変えてみようかな?』という感じに、実際にアドリブをしている意識で曲を演奏していく。
  8. リンフォルツァンドとスフォルツァンド。違いを明確に理解しておきたい。前者はrin=英語のre-である。reformをヒントに考える。
  9. 左手の押弦を放すときの指動作。関節のロックを外さないこと。これが大切である。決して「脱力」ではない。一般に演奏時の動作は「脱力対緊張」の対比で語られることが多いが、実はその中間点がある。「リラックス、アクティブ、アクション」という3つの状態を思い浮かべることが大切である。

 

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レッスン覚書ミニ〜2008年3月13日〜14日

  1. ソル、マルボロー。各変奏の音色、アタック感の変化をしっかりと出すこと。変奏にはいった一音目はかなり重要。はっきりとした「カツゼツ」なのか、レガートにいくか、明るいのか暗いのか…自分で対照表などを作ってみるのもよいかもしれない。
  2. スラーなどの指の動きをギターを使わずにトレーニングすることを考えるのも大切。右腕をネックに見立てたりして、工夫してみましょう。
  3. セゴビア編ソル、18番。裏拍の和音をばらし、表拍にある和音をばらさない…こうすると解決感を感じることができる。旋律部分が半音下降の和音などにも有益。だからといって実際の表現としてやれというわけではない。
  4. 初心者でも音楽解釈から入ってみると、「自分の技術が追いついていない!」と感じることがある。これを自分で気づけるのが本当の技術上達への道である。
  5. カルッリ45のエチュード、1番。これを適切に弾くことは実はとても難しい。カルッリ本人が書いた教本をみると、いくつかのヒントは得ることができる。
  6. ブライトモア編、モダンタイムズ。良い曲集だ。中級者以上の「やりなおし」に向いているかも。
  7. 爪のポイント。形と磨き。磨きはギターのナイロン弦との摩擦を極力減らすことにある。赤ちゃんのほっぺを爪先でなでても傷がつかないように…というイメージが大事(実際には試さないように!)。でもどちらかというと形とタッチのアングルのほうが重要。このことを考えずに闇雲につるつるに磨いても駄目である。
  8. 細かいリズム的要素に敏感になること。これが音楽の解釈に大きな影響を与える。
  9. 上記と逆のことになるが、大きな構成から俯瞰することも大切。極小の部分から大きな部分へ、そして大きな部分から極小の部分を再検討…以上繰り返し。これが音楽解釈を正確なものにする。
  10. フーガ。全部の声部を歌えるようにすること。聴き取るために必要な作業。その声部を歌で代用できるようになると横の流れが見えてくる。最終的には全ての声部が自分の耳で聴き取れることが大切。時間のかかる作業だが、これで音楽が大きく変わる。
  11. 曲中の解決している部分をできるだけ詳細にみていく。そして、誇張して表現する。これは自分の中に和声進行の意識を保つため。
  12. 音のグループ分け。できるだけ細かくやること。そして各グループの役割を明確にしておく。フレーズ→グループ、グループ→フレーズ…この繰り返しで分析。
  13. 音が割れるのが、右手が原因なのか、左手が原因なのか?…初心者の人はよく考えるとよい。
  14. 南米ものには一見単純なアルペジオに見えるものでも、ある音を強調することによってリズムが生まれるべきものがある。これは音のグループ分けの問題でもある。
  15. ドメニコーニ、トッカータ・イン・ブルー。どうしても表現が曖昧になる部分がある。まずはフラットにインテンポで弾く。メロディーのリズム的要素、和音の変わり目(ハーモニックリズム)、バスのリズム的要素などを考える。そして楽譜に書かれている表情記号などの意味を考えていく。モルト・カンタータの部分は「どのような歌い方がふさわしいか?」を考えてみる。左手運指も参考になる。

 

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デュージャン・ボグダノヴィチ東京公演を聴く

「ジャンルを超越したギタリスト」デュージャン・ボグダノヴィチのコンサートに行ってきた。
 
少々入場者が少なかった。
 
演奏プログラムはボグダノヴィチ自作曲のみ。
 
「この人の音楽はリズムだな」と思いました。
変拍子でのリズムをキープしながら、旋律を巧みに絡み合わせる・・・というのが彼のスタイルなのかな?と思いました。
 
基本的には各曲、「ワン・アイデア」というシンプルな作曲スタイルです。
 
あるリズム+ある旋律=曲・・・みたいな感じ。
 
全体のイメージは「神秘的」
ある意味で、ストイックな感じ・・・
 
同様にオール自作曲で演奏を行ったドメニコーニに比べると、
「クライマックスがない」曲が多い。
 
盛り上がる前に、すとっと終わる感じの楽曲が多い気がしました。
これはこれで、個人的には好みです。
おそらく、ボグダノヴィチ氏の哲学なのでしょう。
 
アンコール2曲目は、「さくら」によるインプロビゼーション。
ポリフォニー的な即興演奏で美しくまとめていました。
 
各国で、その国の代表的な曲をインプロしているのかな?と思いました。
 
「あいまいな標準による作品集」の数曲が、親しみやすく楽しめました。ビル・エバンスやワン・ノート・サンバが元ネタの曲だそうです。ボグダノヴィチ流のパロディなのでしょう。ワン・ノート・サンバ→12音のサンバ・・・ですから。
 
オール自作曲によるコンサートは賛否分かれるところ。
彼ならバッハをどのように弾くのか・・・
ジャズのスタンダードをボグダノヴィチ風に即興でやったら面白いのに・・・
など思いました。
ボグダノヴィチというコンポーザーの個展として考えるしかありませんね。
 
 
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