- 子供の生徒。幼児だと、どの段階で足台を使ったフォームを導入するか迷うところ、本人または親が「左手のためには足台を使ったほうがいいのかなあ?」と自ら気づけるのが理想かなあ。
- 右手のタッチ。爪のノイズの許容範囲を自分で判断できると良い。そのためには「わざと」カシャカシャなるようなタッチを選択してみたり、肉からしっかり入るようにタッチしてみたり…毎日試す。また指のスピードなどもいろいろ試す…時間のかかる作業ではあるので、地道にがんばるしかないのです。
- アランブラ。左手運指を丁寧に。残せる指は残す。
- エドゥアルドの「プラテーロと私」より「散歩」。和音の中に声部を忍び込ませてある。ある意味、とってもギタリスティック。決してオーケストラをイメージしたわけではない。和音やアルペジオの連続のなかに、声部を潜ませているので、それをしっかりと意識して弾くとよい。だからといって、古典音楽のように、それをあまり表にだすと、あまりよくない。絶妙なバランス感覚が必要かも。
- サグレラス、マリアルイサ。1小節一拍でとりたくなるが、マズルカなのでとりあえず3拍子でとる。
- 前の先生のところにて、ソルフェージュをしっかりとやった子供の生徒。引き継いでも実にスムーズにレッスンが運ぶ。実に楽…。
- 何度も何度もいうようだが、とにかく初心者、中級者だと「思っているうちは」左手、右手の運指を決めてください!…これが決まっていないと表現などもうまくつかないのです。鉛筆で書きましょう。
- 消音練習。なんだかんだいって、カルッリのエチュードでやっておくと、楽。直接消音+間接消音(pの背中又はアポヤンド)。上記のパターンは1年くらいの間は、全ての曲で意識し続けると良い。音を伸ばす+きる、このふたつのことを意識し続けることが、ギターをはじめて数年はとっても大切なことだ。
- 安易な楽譜選び(版選び)+コピー。しっかりとした仕事をしている楽譜出版社を脅かす行為なので、ちょっとだけ頭を使いましょう。「ギターを心から愛している」ならば、自分が「人前で」弾く曲くらいは購入しましょう。それが「音楽を愛する」ということです。
- iのブロック、m-a-chのブロックで分けることで、右手の動きはスムーズになる。では、mとaを独立させて動かすためにはどうするか?a→mは問題なし。右手の機能としては無理がない。逆の場合はaを発音したあとの右手全体の状態に注意を払う。無駄な力が入っていなければそれでよい。
- アポヤンド。右手の弾弦後に力が入っていると、隣の弦を押すことになる。そして次の弾弦に入ろうとするときに、その隣の弦を鳴らしてしまうことがある。楽器や弦によるところも大きいが、この手の「ノイズ」には充分注意したいところ。
- 左手の押さえている指を話すときも開放弦の音がならないように。押弦を放すときは、まずは脱力。そしてまっすぐ上に離すこと。
- ハーモニクスにも左手運指がある。ポジションなど意識して、運指をふすこと。
- 子供の生徒には、少しずつ(だましだまし)ソルフェージュ的なレッスンを行う。単純に間違いが減る。リズムをとることを基本として、うまくいけば、「音程感」なども楽譜をパッとみて掴めるようになってくるので、教えていくほうの工夫と「騙し方」次第であると思う。
- 左手の押弦時にもしっかりとリズムを感じると、テンポ感のある曲などは上手く「きまる」ことが多い。右手でリズムを感じながら弾いている人は多いが、左手でリズムを感じている人は意外に少ない。
- 音楽表現において、いくつかのルールがある。それに加えて、音楽の形式やリズムによってのルールがある。例えば、「マーチ」とあれば、それらしく1拍目の存在感を提示しながら演奏を行うことが、正しい音楽表現へとつながる。
- カルッリ。デュオOP128。生徒と初見でデュオしてみたが、いい曲だ。カルッリのデュオ曲は音楽表現の基本を学ぶのによいと(つくづく)思う。
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