ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

バロックギター

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歌とバロックギターLIVE @Bar PORTO 満員御礼!

さて、昨日になりますが、藤沢エリカさん(歌)とのライブ、満員御礼にて終了いたしました!
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藤沢エリカさんは古楽のプロフェッショナルです。お声がけいただき、これで3回目のライブとなります。「古くて新しい歌」をテーマに、堅苦しくない形でライブをやりたいという方針でやっております。

初期バロックを中心にイタリアもの、スペインものをやっておりますが、前回はソルのセギディージャ集をテーマに同じ場所Bar PORTOさんで行いました(前回のBar PORTOさんでのライブはこちらのブログ記事でお読みください)。

今回のテーマはセファルディーの歌!
セファルディーってなに???…15世紀前後にスペインを追放されたユダヤ人のことを指します。トルコや東欧に渡って、独自の文化を形成しました。音楽に関して言えば、西洋と東洋のミックスのような印象があります。

そして、それがなぜかフラメンコ風にも、演歌風にも聴こえるのです!

その物悲しくも、美しい旋律は実は僕はずっと好きでした。オフラ・ハザという歌手がいましたが、彼女もセファルディーの歌をいろいろと歌っていました。俗にいう「ワールドミュージック」という括りで聴いていたのですが、その後、実は僕がクラシックギタリストとして活動するなかで、再びセファルディーの歌と再会します。それがこれ。2014年12月のライブですね。

トルコのギタリスト、アーメット・カンネジ氏と上田朝子さんとコンサートを行いましたが、アーメットの持ってきた曲の「アディオス・ケリーダ」という曲がまさに「セファルディーの歌」だったのです。彼曰く「トルコ人なら誰でも知ってる」ということでしたが、これがかつてトルコにやってきたユダヤの歌だったのです。

そして、昨年から藤沢エリカさんとライブを行うことになって、それとなーく「そういえば、バロックギターでセファルディーの歌やったら面白いかもね!」ということになりました。そして、渡された楽譜を見て、弾いてみたら「あれ、これはトルコ民謡?」と思ったわけです。

実に面白い出会いでした。

ライブ自体は実に和気藹々と行いました。毎回ライブをやるごとに藤沢さんとの息もあってきましたし、バロックギターでのソロもちょこちょこ披露しています。

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毎回、興味を持ってくださる方がたくさんいて、本当に嬉しいです。次回のライブは6月か7月頃。また詳細が決まったらお知らせいたします。

最近、バロックギターの鳴らし方がまたわかってきました。楽器自体の鳴りもやはり良くなってきました。面白いなあと思います。とはいっても、週末は大阪にて普通のギターとビウエラの演奏会です。しばらく、この子ともお別れ。。。

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2015年のまとめ Part3〜勉強編

教えながらでも勉強できます。演奏しながらも勉強できます。
好きなことなら勉強できます。いままでもこれからもずっと勉強していくのだと思います。

学ぶことを本番とリハーサルを通じてできた一年でした。本番があるという強制力は一種の「締め切り効果」を発揮します。ある意味、締め切り効果でフォーカスしたものを実戦で使えるかどうか試す…このような状況下でしか学べないものはたくさんあります。

バロックギター。これはやっと本番で使うことができました。歌の伴奏のために通奏低音の勉強も集中的にやってみましたが、相方さんの古楽知識と経験に助けられました。リハーサル、本番通じて、バロックギターの可能性をしっかりと感じることができました。
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アレンジもたくさんしました。主にAcoustic Ladyland用のアレンジでしたが、歌とギター一本でいかに広い世界観を演出するのか…ありきたりのアレンジではつまらないですが、どのあたりで「行き過ぎないように」落としどころを見つけるのか…数十曲アレンジし、本番で効果を試していくとじょじょに勘所がつかめてきます。

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いずれにしても、今年の勉強は「本番」を通じてしたという印象が強いです。実際に本番数は多かったですし、新しいジャンルへもチャレンジしました。なので、とりあえず経験を積み重ねながら足りない部分を補っていくしかありません。

昨年までは著作や講習会で学ぶという形で、溜め込んでいく時期だったのかもしれません。そして、やっと今年表にだしながら学ぶという形になったのかもしれません。

そう考えると、来年は表にだしたものをより洗練された形に仕上げていく時期なのかなあと漠然と考えています。

そして知識や経験を溜め込みながら、ある程度のカタを抽出できればよいなあと考えています!


歌とバロックギターのライブ〜楽器と音楽ジャンルへの慣れ

先週水曜(2015/12/16)は日暮里のBar Portoさんにてライブでした。

古楽を専門に歌っている藤沢エリカさんとのデュオライブです。15世紀〜16世紀の歌曲、フェルナンド・ソルの歌曲をバロックギターで伴奏しました。ソルのセギディージャ集から数曲。本来は6弦のギターで演奏されるべきと考えらえるものですが、意外にバロックギターが合うなあということで、ためしてみたかったのです。
実際、ソルはそのキャリアの初期にはバロックギターの複弦をひきついだ「6コースギター」を使っていたのではないかと類推されます。そして、ソルが生きた時代にはまだ5コースギターも残っていたと思われます。なので、ソルのセギディージャ集はバロックギターで演奏してもそれほどの違和感はありません。
というよりも、もしかしたらそのほうが当時のスタイルに近かったのかもしれません。
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 さて、前回の藤沢さんとのライブは9月26日でした。かなりがっちりとレパートリーを組み上げていきました。リハもかなり付き合ってもらいました。バロックギターの奏法や語法も再確認する作業もしました。おかげで、9月の本番時には「うん、まあまあかな?」という手応えがありました。

音楽のジャンルは一般に言う「古楽」というものです。使っている楽器はバロックギター。リズムや和音の扱いに古楽っぽさ…が求められます。これはひたすらに文献を読んだり、音源を聴いたりしてひたすら「こんな感じなんだろうな!」と想像していくしかありません。もちろん、藤沢エリカさんはがっちりと古楽の世界で活動してきた方なので、リハのときが一番の勉強になりました。

そして、楽器。バロックギターは通常のクラシックギターとは違います。クラシックギターが弾けるからといってバロックギターがすんなりと弾けることはないのです。弦のテンション、鳴らし方、タッチ…すべてを変えなければなりません。

今回、3ヶ月ぶりにリハをして本番をやってみて、上記の勉強してきたことが頭と体のなかでまとまってきたなあ!という感覚を持ちました。これはやっぱり本番をこなしてみないとわからないことですね。

さて、本番では本当にたくさんの方が訪れてくれました!満席状態!嬉しい悲鳴ですね。

実は日暮里のBar Portoさんでの「クラシック音楽」のライブは初だそうです。普段はジャズやボサノバのライブが多いとのこと。今回ひょんなつながりでライブをやることになりましたが、実際に蓋をあけてみるとマスターの伊藤さん曰く「すっごい面白い」と。古楽という印象とはまったく違かったようです。

レパートリーは世俗歌曲がほとんどでしたので、実際に当時の「ポップス」と言えるものだと思います。歌詞の内容も恋愛ものがほとんど。なので、当時のpopular songですから、けっして堅苦しいものではありません。Bar Portoさんの雰囲気にもぴったりだったと思います。

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Bar Portoさんからまた是非やってほしいとのことでしたので、次回の日程も決めました。2016年3月3日、、、つまり雛祭りのときです!みなさま、いまから予定を空けておいてくださいね!

次回もまた、レパートリーをちょっとだけ広げて、面白い「古楽ライブ」にしたいと思っています!



 


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「〜っぽい」…語法とジャンル

最近はちょっとこのブログも宣伝ばっかりになってきているので、最近感じていることを書きます。

「〜っぽい」という言い方があります。クラシックっぽい歌い回しとか、ジャズっぽいとか。

最近、バロックギターを弾いて古楽分野のプロの方と共演したり、Acoustic Ladylandというユニットではポピュラーのシンガーの方と共演…最近は道下和彦さんという名ジャズギタリストの方ともお知り合いになれたり、一緒に音を出したりしております。

その道の(そのジャンルの)すごい方々と共演させてもらうと、やはり自分の持っている語法とは違うセンスを感じます。

一言でいうと「話し方」が違う。アクセントの置き方とかリズムの感じ方とか…ジャズっぽい感じがあったり、ロックっぽい感じがあったり、バロックっぽい感じがあったり。

それを感じながら、リハーサルして影響受けたりして弾き方などを変えたり、「へえ、そんなタイム感の感じ方もあるのか!」と発見したりしております。

クラシックギターにも、おそらく「〜っぽい」があるのだと思います。それを生かしながら演奏していくしかないのかなあと。

おかげさまで、様々な分野の方と共演させていただく機会がいっぱいあるので、ある意味で「クラシックギタリストっぽさ」が自分でわかる環境にいます。ラッキーなのです。どの分野の方々と共演しても、「うわ、その感じ、俺にはないなあ!」「それ、どうやってるの?」「その感じはどういった意味があるのだろう?」と感動ばっかりしているので、自分にないものがはっきりとわかる。

そういう点では、すごい素直なタイプの音楽家だったりするので、自分の「クラシックギタリストらしさ」がすぐにわかってしまうのですよね。そこを突き詰めるために普段練習したり、あれこれ研究しているのだなあと。

クラシックギターの分野の中でも、いろいろな「らしさ」があります。それこそスペインっぽい音楽をする人もいれば、ドイツっぽい音楽をする人もいます。

楽器も19世紀のオリジナル楽器を演奏する場合にも、「19世紀っぽさ」があります。来年、長谷川郁夫さんというまさに19世紀ギターのオーソリティーである奏者の方と共演するのですが、一度顔合わせ&音合わせをしてみました。やはり、長谷川さんの演奏は「19世紀っぽい」のです。

こんな楽器を使います。

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同じギターでも、「〜っぽさ」を出すためにはタッチや音楽の作り方などを少し変化させなくてはいけません。昨日も楽器のメンテナンスしていましたが、ちょこちょこ弾きながら、あーかなあ?こうかなあ?と試行錯誤。

でも、楽しい。

そして、19世紀の楽器の面白さがわかると、モダンのクラシックギターに戻ってきたときに、その凄さもわかる。そうやって、ぐるぐるぐるぐる、いろいろな楽器やいろいろなジャンルを徘徊しながら、自分の奏者としてのジャンルの良さがわかってくる。 この作業…ちょっと面倒臭いところもありますが、とても楽しい自己発見の旅でもあります。

明日も実は他ジャンルの方との初顔合わせ&音出しです。楽しみだー!

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近々では、こんな異なるジャンルのミュージシャンが集まるライブがあります!
ジャズ、ロック、クラシック…それぞれの分野のエキスパートがどういう音楽をやるのか?…みなさま是非おいでください!

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『ねこぢた』=スーパーノンジャンルでボーダーレスな音楽集団。


道下和彦(Gt)石塚裕美(Vo) 山田直子(Ba)富川勝智(Gt)


■2015年10月30(金)

 世田谷区自由が丘の素敵な小さなライブバー

 Mardigras(マルディグラ)

 03-3722-6892

 世田谷区奥沢5-29-10リブレB1

 OPEN 19:00 START 20:00

 Music Charge \2.500(Food, Drink別)


http://www.jiyugaoka-mardigras.com/


+-+-+-+- アクセスinfo +-+-+-+-

東急東横線・大井町線自由が丘駅南口改札を出てすぐ右折。電車高架下をくぐった先のコンビニエンスストア「ファミリーマート」のあるT字路を左折。最初の信号の角に建っているクリーム色の4階建てビル地下。駅より徒歩3分。 




 


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バロックギターと歌〜「古くて新しい歌」ライブ満員御礼!

9月26日ですが、藤沢エリカさんとのライブ、満員御礼で終了いたしました!

17世紀の初期バロック歌曲をバロックギターだけの伴奏で支えるという大任でしたが、なんとか乗り切れました。藤沢さんの解説も好評で、歌詞の内容をわかりやすく説明。「結局、今の人も昔の人も悩んでいることは一緒なのね!」…と。お客様にもバロック歌曲の面白さや作曲技法をさりげなく親しみやすく伝える技量はさすが!

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当日は予想を超えるたくさんのお客様においでいただけました!
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2曲ほど、バロックギターでソロも演奏。

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会場となった千駄木のペチコートレーンもとっても素敵なライブバーでした!会場の響きもバロックギターと歌にはちょうどよく、また演奏したい場所です。

次回にご期待ください!

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