ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

パターン

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記憶と演奏(予測と裏切り)

さて、記憶と演奏(予測と裏切り)の第3回です。

昨日のブログでは下記の本を紹介しました。

演奏法の基礎―レッスンに役立つ楽譜の読み方

認知心理学的なアプローチで演奏解釈というものを考えようという本です。具体的にいうと第4章がその解説に割かれています。

私のレッスンを受ける人は、是非読んでおいて欲しいなあ、と思う本です。

(もちろん、私のレッスンを受けていない人でも役には立ちますよ!)

さて、パターンと裏切り…というテーマでもうちょっと文章を書いてみましょう。

一般的にパターンというものを徹底して用いているものとして、ぱっと思いつくのがやはりポピュラー音楽ですね。

ボサノバとか、ロックとか、ブルーズとか…やはりリズムそのものに「定番のパターン」があるわけです。

実は私は、そういうのを研究するのが大好きなのです!!(別に声を大にしていわなくてもいのですが…)

 

なので、簡単に実際の例を出していきましょう。(てきとーな箇条書きです)

  1. 何故YMOで細野晴臣がベースラインをシンセサイザーで指弾きしているのか?
  2. ロックという分野でも、「プログレ」という分野のリズムに変拍子が多い理由
  3. スタジオミュージシャンがやるブルーズが何故か眠くなるのは何故だろう?(上手いはずなのに)。昔の地元のおっさんたちがやるブルーズが眠くならないのは何故だろう?(ギターのピッチもあってないし、合ってないところ一杯…正直言えば下手なのに)。
  4. (私の実体験)昔某営業仕事でボサノバ演奏のBGM仕事をしたとき、ギターのリズムを聴いていたらどんどん眠くなっていって“ある種のトランス状態”になった。もちろんきちんと演奏はしましたが…。

ぱっと思いつくだけでも、そして最近の例でも上記のようなことを生徒とレッスンで話し合いました。それらはすべて上記の「パターンと裏切り」理論(?)で説明することが可能でした。

もちろん、それらのことをクラシック音楽の解釈の問題点として話すことができます。(当たり前ですが、私はクラシック音楽の専門家です!)

 

…という上記のようなことをブログ記事に書くのに、用いているBGMは「ブラックサバス」だったりします。

やはりギーザー・バトラーのベースにも、なんともいないグルーヴがあります。でも基本は8分音符です。これを「パルスの均質化」といいます。

これが、非常に文章を書くのに、心地よい進行感を与えます。でも、ギーザー・バトラーのグルーヴ感がなければ、とげとげしいです。楽しい気分でかけません。純粋なテクノ(グルーヴ感なし)のものを文章を書くためのBGMにはできません。ベートーベンの交響曲もBGMにはできません。そしてソルの音楽も。

何故かというとベートーベンとかソルの音楽を聴くと「分析」してしまうからです。記憶を使わなければいけません。身体だけでは対応できない音楽だからです。

ちなみに今聴いているBGMはこれ。

Heaven and Hell

ロック&音楽に詳しい人は、何故私がBGMにこのアルバムを選ぶか分かるかもしれません。

…これについては上記にヒントは書いておきましたので、是非みなさん考えてみてください。

なんどいうようですが、このブログ、クラシック音楽家が書いているブログです。私のなかではブラックサバスもソルも同じように「素晴らしい音楽家」であるのです。

という感じ、なんだか、テキトーな締めくくりとなってしまいましたが、なんとなくお分かりいただけたでしょうか?

 

わからない?…まあ、いいです。

是非、レッスンにお越し下さい。「なんとなく」分かるようにはしてあげます。

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記憶と演奏(予測と裏切り)

昨日の続きです。

記憶と演奏に関して書いています。

音楽とは予測をしながら聴いていくものである。そしてそれはパターンがあるからであり、それを裏切るところに緊張感が生まれます。そしてある種の感情が生まれるわけです。

なので、演奏家は楽曲を事前にしっかりと分析し、パターンや裏切り、そしてそれらの要素が自身にあたえる「感情」を徹底的に知っておかなければなりません。そして聴衆にわかりやすいように表現する。そして表現しながらも、その感動を再体験しながら演奏する。

…以上のようなことを前回のブログ記事で書きました。

そして、ソルのエチュードの有益性を述べたわけです。

音楽的によくできている…と(おそらく)どのギタリストもギター教師もいいますね、ソルのエチュードは。

でも、それを本当に分かっている人は非常に少ないのではないか…とも思うわけです。

ソルのエチュードは生徒のレッスンに対して用いています。それはフレーズの扱いや和声の扱いを丁寧に学べます。もちろんそれらを表現するのに必要な技術も徹底的に学べるからです。

他の先生に習っていて私のとこにくる生徒さん、とても多いんですが、そのなかでも多いのが『技術的なことしか教えてくれない』とか『表現法に関して、先生が主観的すぎる…』というものです。(もちろんなかには『技術的なことも音楽的なことも何も教えてくれない』といって、当教室に入門してくる人もいますが…)

そういう生徒さんたちはある程度の基礎は身につけています。しかし、上記に述べたような「音楽の基本」が分かっていないわけです。つまりパターンと裏切り…これが音楽を豊かなものにしている、ということを分かっていないわけです。それらの要素を徹底的に叩き込むためには…ソルのエチュードが最適なわけです。一曲一曲を丁寧に分析していき、「あ!ここはパターンが破られている!」とか、「ここは一旦モチーフを長めに展開してるんだなあ!」とか…。

そういう作業をエチュードを用いて何回も行なうこと…これが「音楽の基礎」を学ぶということにつながっていきます。

そして、それらのことは和声学や楽典のあるていどの知識が必要です。しかし、その根本は『安定と不安定』のバランスにあるのです。そしてそれを作り出すのは人間の記憶です。

このことについて知らなければ、いくら和声学を勉強しても、『なんのために音楽をやるのか?』ということに結びついていきません。(これは前回のブログ記事でお話しました)

記憶と表現…このことについて触れている最適の参考書をここに記載しておきます。

演奏法の基礎―レッスンに役立つ楽譜の読み方

大村哲弥氏の著作です。

演奏法についての詳細な本ですが、上記で私が述べたようなことをしっかりとした文章で読むことができます。

第4章「聴覚反応と演奏法」(認知心理学的考察)という部分に書いてあります。正直、この部分を読むためだけでも購入して損はありません。認知心理学的なアプローチ…というと、なんだか小難しく感じるかたもいるかもしれませんが、実に具体的に書いてくれています。

音楽の根本…音楽は何のためにあるのか?…それを知りたい方は是非。そもそも「何故解釈しなくてはいけないのか?」ということに疑問を持っている人にもお勧めです。

 

さて、本の紹介では終われませんので、もうちょっと、このテーマについて書いてみますね。

続きは次回!

 

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記憶と演奏(予測と裏切り)

最近、レッスンでよく言っていること、もしくは多くのアマチュアの方の演奏を聴いていて思うこと…それをテーマにちょっとしたブログ講座を行ないます。(だいたい3回くらいで終わるかなあ?…まあ、わかりませんが、ノンビリお読み下さい!)

音楽というのは繰り返されるパターンが基本にあります。

分かりやすいのは「ロック」ですね。だいたいがエイトビート…リズムの反復に安定感があります。そして、それが裏切られるとき、大抵Bメロがきたり、サビが来たりします。

ただし、それがイントロ、Aメロ、Bメロ、サビ…と定型化されていくについて、それは「懐メロ」となっていくのですね。現在のロックはファンクや民族音楽、ラップ、サンプリングなどの新しい要素が盛り込まれていることが多いです。なので、60年代、70年代のロックに馴染んでしまった世代には、現在のロックは「ロックではない!」と思う人も多いはず。

 

さて、ここで、何を話したいかというと、音楽は全てパターンを認識した上で、それを「裏切る」要素を加えることで、絶妙な緊張感をかもし出しているということです。

一定のパターン…それは拍節感であったり、リズムのパターンであったりします。もしくはメロディーのパターンであったり…そして、そのパターンを聴き手は予測しながら聴いていくわけです。それは人間が記憶する動物だからです。

たとえば、ラララー…(一応ドレミで読んでみてください)というメロディーがあったとしましょう。それが2回繰り返される。

ラララー、ラララー

そうすると、聴き手はもう一度「ラララー」が来るんじゃないかなあ?と予測します。しかし、次にくるのが「ララソミー」と違うメロディーがくるわけです。「あれ?何か違うことが起こりそうだなあ…」と聴いている人は思う。

実はそれができるのは、過去に聞いた「ラララー、ラララー」を記憶しているからできるわけです。そして更に頭を使う人は、共通の要素「ララ」になにか意味があるんじゃないかなあ、って思うわけですね。

上記のように音楽というものを聴くとき、人は記憶をたよりに過去と現在進行形で展開されている音を結び付けて聞いているわけです。

そして、演奏家はそれらのことを「認知されやすい」ように表現していかねばなりません。更にいうと演奏家自身もまた、その音楽がその場で初めて誕生していくかのような「感動」をもって演奏しなくてはなりません。自分自身で、パターンと「パターンの裏切り」に「おお!そうくるか!」とか思いながら演奏しなくてはいけないのです。

もちろん、それは舞台の上で行なうべき作業であるわけですが。

譜面を読んでいるときに、演奏家は楽曲の中のそのようなパターンや裏切り、そしてそれらの要素が自身にあたえる「感情」を徹底的に分析し、それを聴衆にわかりやすいように表現するわけです。そしてそれらを表現しながらも、その感動を再体験しながら演奏するわけですね。単純に「与える側」として偉そうにしていては駄目!というわけです。

なによりも演奏というのは音楽を通じて何らかの感情(思想やイメージでもいいのですが)を聴衆と演奏家とか共有することが大切です。でかいことをいいますが、それが「人類愛」につながっていきます。音楽という媒介によって、「ああ、今ここにいる人は同じ感情を共有しているのだなあ…同じことを考えているんだなあ」と思えることが大切なのです。

 

私は通常のレッスンでも、上記のようなことを生徒に教えています。それはやはり「演奏すること」の意義を知ってほしいからです。

だから、自分がその作品の分析をできないで、感情は共有できるわけはありません。なので、生徒さんにはフレーズやモチーフなどは徹底して分析してほしいわけです。最初は段階的に…。やはり簡単なエチュードなどで分析する癖をつけるといいのですね。

そういう意味で、やはりギター作品のなかでは、ソルのエチュードや小品などは格好の教育的作品であるといえます。そして、そういう音楽の根源的な要素である「パターンと裏切り」が明確に示されている点において、ソルは天才的であると(やっと)最近分かってきました。

(余談)

ソルといえば、最近現代ギターがかつて出していた増刊号「ソル〜エチュードのすべて」(名著!)の焼き直し+増補改訂版がでましたね。

現代ギター 2009年04月臨時増刊号 ソル 練習曲と教則本全訳(準拠CD付)
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上記本はかつて出ていた(約20年前?)ものの増補版です。今回はCDもついて、お得です。

そして、何よりもソル教則本の全訳がとっても貴重!!

私も今回じっくりと読みましたが(英語では読んだことがあったのですが…)、ソル作品を演奏するヒントを又いくつか発見いたしました。

全ギタリスト必携です。

現代ギターのサイトもご覧下さい。

詳しい内容はこちら!

 

 

さてさて、上記の「記憶と演奏」記事の続きは…また次回!!

 

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レッスン覚書ミニ〜2009年1月15日〜16日

  1. 練習の仕方を学べる人は必ず上達する。
  2. 和声と楽曲分析。難しいことは考えず、とりあえず其の曲のドミナントとトニックを探す。そして、そのドミナントへどのように緊張感を高めているかを分析。
  3. パターン=安定(&予測)。パターンを破る部分に音楽の緊張感が生まれる。もしパターンを用いて緊張感を高めなければならない場合は、なんらかの工夫が必要でもある。
  4. 消音すべき音を気づくために、最初ははっきりと全体を弾く。そうすれば「濁り」が気になるはずである。開放弦が登場したときに、常に注意。あと、楽譜の段が変わるときに忘れがち。
  5. 版について。どの版を選ぶかは、その作曲家の作品についての知識が必要。出版史とでもいうのだろうか?…録音史といってもいいし。どのように普及していったか、誰が弾いたことによって人気になったか?…など色々と知らなければならない。
  6. 左手のスラー。しっかりと形を決めてから、それを崩さずに指盤上に指を落とすこと。関節のロックをチェック。
  7. 私が問題点と思っているところと、生徒さんが自分で気づける問題点が一致するまで、レッスンは続くのかもしれない。
  8. 左手をしっかりと押弦してから、右手を弾く。あたりまえであるが、これができている人は極めて少ない。特にコンクールのようなミスが致命的なものとなる場合には、その方針で攻める。そして、その中で音楽的な必然性を失わないアゴーギグを設定する。本人の中に内在する「理想の音楽」とは違うのかもしれないが、破綻するよりはマシである。
  9. ディアンス。リブラ・ソナチネ2楽章。最初の符割り。適当にとってはいけない。あと、ハーモニクスにひきずられてテンポを崩さないように。
  10. ソルエチュード。イエペス編5番。amiの流れを崩さない運指となっている。また右手全体のフォームを崩さない運指となっている点にも注意。
  11. さくら変奏曲。日本的な情緒をところどころに感じさせることが大切で、それは音色だけでなく、リズムの感じ方にもいえる。

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