クラシックギター界ではだーれも知らない「隠れた大家」であるフェレンツ・ファルカシュ。ハンガリーの生んだ素晴らしい作曲家です。来週の二回のコンサートで弾く予定です。
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ギタートリオ曲…意外に少ないのです。定番としてはビー玉遊びのバイヨン(ベリナティ)、ヒンデミットのロンドあたりなのですが、まだまだ未開拓の分野です。ヒンデミットのロンドは今までいろいろな人とやりましたが、毎回発見のある名曲だなあと思います。

検索してみたら、自分が弾いている動画がヒットしました(苦笑)

こちらです。



九州での演奏ですね。松下隆二さんと池田慎司さんとの演奏。

…このような、「定番」をやってもいいかなあ?と最初は考えたのですが、今回、大島直くん、酒井良祥くんという若手と一緒に演奏するということで、もうちょっと新鮮なものを演奏したいなあと、いろいろ探してみました。

それで、ファルカシュを発見。実は生徒さんとは何回かやったことがありますが、きちんとした演奏者とやってみたことがない。フェレンツ・ファルカシュ ferenc farkasという作曲家ですが、あまり日本の音楽界では知られていないようです。

公式ページ

弟子にはリゲティなどがいます。教育者としても素晴らしい業績をあげています。その作風はひとことでいうと「民族風」。ハンガリーっぽい…わかりやすくいえばバルトーク風?という感じ。とはいっても、バルトークほど旋法的ではなく、わかりやすく親しみやすい作風が特徴となっています。

先週行ったリハーサルの動画です。

「CITHAROEDIA STRIGONIENSIS」より第一楽章 「INTRADA」です。


私の教室でのリハですが、なかなか面白いアングルでしょう?…まだみんなほとんど初見状態ですが、3回くらい通した感じで、この出来です。さすが〜。

本番までまだ最終リハがありますので、それでもう少し煮込んでみますね!本番では全三楽章やります。

なかなか面白い曲です。クラシックギタートリオ曲で、こういう感じのクラシカル且つ民族風な曲ってなかなかないですから。

みなさま是非コンサートに足を運んでいただいて、生で全楽章、聴いてください。圧倒的な音圧だと思います(三人とも音色ががっちりしていますので)。楽しいと思います。

ギタートリオの魅力
出演:富川勝智、大島直、酒井良祥

東京公演:名曲喫茶カデンツァ 午後7時開演
入場料:2500円 前売り&予約2000円(ドリンク代別)

横浜公演:鎌倉芸術館3階 集会室
入場料:2500円(前売り2000円) 

各公演ともご予約はメールにて!
tomikawaguitar@gmail.com