ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

三拍子

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三拍子のレッスン(拍のプロポーションとは?)

次の日曜日に日曜ワークショップにて「三拍子」を講義いたします。
日曜ワークショップ 拍とは何か part2 三拍子を極める

このワークショップでは「拍節とリズム」の基本を説明してから、クラシックギターの名曲である月光とアランブラ宮殿の想い出を扱おうと思っています(禁じられた遊びもちょっとだけ扱います)。

これらの曲の共通点は?…三拍子であることです。

三拍子を学ぶことで、拍節(メトリーク)について基本的な理解と実感が得られるはずです。

昨日のレッスンにおいて、ちょうど生徒さんがフェルナンド・ソルの「月光」をレッスンにもってきました。

生徒さんのレッスンでは動画を撮影しながら、本人に「何が自分の演奏に足りないのか?」を発見してもらいながら、指導することが多いです。今回はたまたまレッスンのテーマが三拍子でしたので、「三拍子らしさ」を気づいてもらうのが主眼のレッスンとなりました。

レッスン生はKMD君です。本人の了解も得られたので、どのようにして演奏が「三拍子らしくなっていくか」をレッスン中にとった動画から解説していこうと思います。

まずは1回目の演奏です。レッスンがスタートしたばかり。まずは私は何も言わずに弾いてもらいます。


 
三拍子の曲ですが、全体として三拍目が短くなってしまっていますね。和音の変わり目ですので、左手が焦っているのか…三拍目をはしょっていますね。

短くなりがちだった三拍目(アウフタクト)の感じ方を変えてもらいます。三拍目から一拍目までの繋がりを意識。こんな感じになりました。



ちょっと意識しすぎてミスも散見されますが、重さと「持ち上げ感」のある三拍目から一拍目への着地感は表現できています。

「三拍子の指導2」で三拍目から一拍目までの繋がりはできてきましたが、二拍目の意識が希薄でした。なので、二拍目をジャストまたはちょっと詰める感じで弾いてみます。そうすると一拍目から二拍目まで緊張感を持って進むことができます。

こんな感じになりました。



三拍子の「前進感」は二拍目のタイミングがポイントとなってきます。アウフタクトから開放された一拍目から、緊張感をもって二拍目に向かうこと!…これが大切です。

「三拍子の指導3」において、二拍目のタイミングと三拍目(アウフタクト)から一拍目までの繋がりを意識してもらい、「三拍子」としてのバランスはとれました。しかし、三拍目の八分音符の意識が希薄なために一拍目までの繋がりのタイミングがとれていませんでした。

なので、全体として八分音符の打点を意識して弾いてもらいました。

二回目の演奏では、これまで学んだ「二拍目と三拍目」の意識を強くして弾いてもらいました。八分音符のパルスを感じることにまだ馴染んでいないために、まだたどたどしいですが、全体としては「すっきりとした拍感」の演奏になっていると思います。 

こんな感じです。

 

まだまだ馴染んでいない感じですが、三拍子の自然なプロポーションを感じられたでしょうか?

日曜日のワークショップでは、もう少し詳しく「拍節とリズム」についてみんなで考えて行こうと思っています。

日曜ワークショップ 拍とは何か part2 三拍子を極める

 

レッスン覚書ミニ〜2008年6月23日〜25日

  1. カルカッシ、パストラーレ。3拍子の基本、3拍目は吸気+1拍目(及び2拍目)呼気の感覚を身につけるのに理想的な楽曲。そのパターンが破られる部分にも注意。
  2. 音が出るタイミングを定めるために、指の関節の状態に注意を払うこと。
  3. アグアド、2声のエチュード。上の音を弾いて、下を歌う…またはその逆…スムーズにできるとよいのだが、これはなかなか難しい。最初の段階はまずは両声部を弾く。そして各声部をそれぞれ弾きながら、それを聴きながら歌う。次は両声部弾きながら、どちらかの声部をなぞるように歌う(言語習得におけるシャドーイングですね)。
  4. 消音。その時点の消音だけでなく、その後の低音は何弦を弾くか?によって間接消音か直接消音かを決める。
  5. 表現が自分でつけられない!…と嘆く前に、「良い演奏」とは何か?を考える。結構「演奏の3要素」は重要だ。
  6. ブロックスケールの練習。何のことはない、モードによる音階練習。練習していくと、音程感、ポジションの感覚が自然に養われてくる。
  7. 左手押弦を放すときのノイズに注意。またなれないうちは左手の脱力には時間がかかるということを意識。指を弦からゆっくりと放すという段階からスタート。
  8. ちょっとブランクのある生徒(仕事上の多忙でほとんどレッスンに来れなかった)。長い期間弾いていた曲は、意外に覚えているもの。最近やっても、弾いている期間がすくないものは、ほとんど忘却…やはりレパートリーは繰り返し復習しておくべきものだ。
  9. 表現を練り上げるときに、「他の人は上手いなあ」と思うのも大事であるが、それとは別に批評家として(もしくは自分が教える立場として)、他の人の演奏を聴くことも大事。
  10. 何故、歌うことが大事なのか?…これはその音を聞き取るためです。自分の身体の器官を使って「運動」として音を認識。そうすると脳みそがその音を具体的なイメージをもって処理してくれる。ここが大事かも。
  11. セゴビア編ソル、エチュード11番。意外にリズムをてきとーに取っている人が多い曲。スラー部分が装飾音のように打点の前からつっこんでいる人が多い。注意。
  12. タンゴアンスカイ。2拍三連の取り方。とにかく最初は分割。メトロノームにあわせながら練習。CDなどの音などを聴いて「なんとなく真似して」弾くことは避けたい。
  13. 目的をもって、ある曲を多方面から攻める。左手をできるだけ見ないように筋感覚に頼りながら弾く…とか、音色に集中して弾いてみる…とか、右手Pのタッチを考えながら演奏する、とか…。こういう目的をもった練習法は散漫な(何も目的がない)練習よりも、数倍効果があります。

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