自分が使っている楽器のポテンシャルをしっかりと感じてもらいたい…いつもそう思ってレッスンしています。せっかく良い楽器をもっているのに、その楽器のポテンシャルを感じずに「諦めて」しまう生徒さんが沢山います。とても残念。

ちゃんとしたタッチで弾けば、太い低音、抜けるような高音がでるのにも関わらず…それを試そうとしない人がいるのです。


楽器のポテンシャルをしっかりと感じて練習しないとテクニックは磨くことができません。


レッスンをしているときの生徒さんの心境をシュミレーションすると以下のような楽器になるでしょう。


先生:(お手本を示す)「こんな感じにしっかりと鳴らしてみてね!」

生徒さん:(真似してみるが、望んだ音がでない)「こんな音しかしません…」

先生:「こういうアングルを試してみて!」

生徒さん:(再度試行する。だがやはりきちんとした音がでない)「やっぱり先生のような音はでません…」

生徒さんの心境→『先生の楽器だから、そういう音がするんでしょ!』


こういうふうに「諦めて」しまうのです。楽器自体のポテンシャルはあるのにも関わらず…。


こういう場合どうしたらよいのか?…ちゃんとしたタッチで弾けばこういう音がでるんだよ!ということを体験してもらう方法はないのか?…

生徒さん本人の楽器で実感してもらうのが一番だということに気づきました。とはいっても先生が生徒さんの楽器を借りて弾いてしまうと、距離があります。実際に自分の楽器が手元でどのくらい鳴るのか…それを実感してもらうことがなによりも大切なのです。


そこで「二人羽織法」です(←勝手に僕が命名しました)。

生徒さんにはいつもどおりに楽器を抱えていてもらいます。生徒さんに左手を担当してもらう。いつも弾いている曲を先生だけ「右手を担当する」のです。これをやってあげると、びっくりする生徒さんがほとんどです。タッチがしっかりするだけで自分の楽器全体が振動している!…と。お腹のほうまで楽器の振動が伝わってくる…そう感じる方もいます。

自分の楽器、ちゃんと鳴るんだなあ!…と感じてもらいます。そして、その楽器の振動を真似しようとしてくれます。そこでやっとタッチを意識して音を出して行こうと思うわけです。 


さて、余談です。

「二人羽織」とはいっても、生徒さんの後ろ斜めから右手だけ出して弾いてあげるだけです。この方法を最初試したとき、なんとも弾きにくい!…だって、普段弾いている感じではないですから…なんだかぎこちなかったです。いつもの自分の手首のアングルと違いますし、楽器にレストしている腕もないですから。でも、最近は慣れてきました。ひと月に数回は「二人羽織」をしてあげることがあります。なので、二人羽織スキルが上がってきました。教える方も色々なスキルが上がってくるものですね 苦笑。

 


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