ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

初見

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オバケたち+「初見」の方法

 ハロウィーン落雁

生徒さんからは本当にいろいろなものを貰います。今日頂いたのはこれです。ハロウィーンにちなんだものです。お菓子なのですが…

落雁(らくがん)です。和菓子屋さんのハロウィーン小品ということ。淡い色調が素敵で、可愛いです。レッスン室に飾ってます。(多数の目玉おやじとともに!)

さて、最近また初見に強くなる方法を質問してくる生徒さんが多いですね。

簡単にいうと、「量」です。とにかくがんがん楽譜を読んでいくことです。なんでもいいです。簡単に弾けるエチュードなどをとにかくかたっぱしから弾いていくことです。

「ストリング」の10月号にある連載記事、森元志乃さんの「ヴァイオリンぶらり旅」がとても参考になります。(※これは主にヴァイオリン、チェロなどの弦楽専門誌です。実は私の愛読書です。たまに買います)

以下、上記の記事から引用します。初見の「ルール」を挙げています。

間違えず止まらずに弾くことを目標とする
弾く前に譜を見る時間は取ってもよい(実はここがポイント!)
弾き始めたらインテンポ、絶対に止まらない
同じ曲を2回弾かない
毎日30分ノンストップで次々弾き続ける

よくまとまっています。ヴァイオリンでなくても応用できます。
あとはどのような教材でやっていくか?…ですが、クラシックギターであれば、全音のギターエチュードシリーズなどがお勧めかなあ、と思います。

ギタルラ社のシャイトギター曲集シリーズなどもいいかもしれません。

いろいろと思いつきます。とにかく、最初はやさしめのエチュード集などからやってみることをお勧めします。

そして、上記の森元さんも追記していますが、昔やったエチュード集や教本なども「初見ルール」でやってみることもお勧めです。

ジョン・ウィリアムスは若い頃、ソル20のエチュードを毎日1番から20番まで毎日通していたようです。結果『初見能力が身についた』といっています。膨大なレパートリーをもっているジョンのことですから、同時にありとあらゆる曲を譜読みしていたに違いありません。

その結果、驚異的な初見力が身についたということかもしれません。

余談かもしれませんが、教える立場の身になってから、私は初見力がアップしたように思います。考えてみると、昔自分が勉強したエチュードなどを生徒さんのレッスンを通じて、その場で「読んでいる」ことになります。お手本を示したり、その場で表現の可能性を探ったり…結局、上記の「初見ルール」に近いことを毎日レッスンの場でやっているわけですね。

初見ができるようになるととにかく楽しいです。思いつきで友達とデュオを楽しんだりできますから。

プロになりたい人であれば必須の能力でしょうね。選曲のときなど、「これはどうだろう?」って感じで楽譜を棚から引っ張り出してきて、せーの!でリハーサルなんてことはざらですから・・・。

ということで、ありとあらゆるレベルの方に初見の練習はお勧めです。

上記の「初見のルール」、守って1年間やってみてください。驚くほど楽譜を読むのが楽になります。


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レッスン覚書ミニ〜2008年5月10日〜12日

  1. 初めての曲。調を確かめる&拍子を確かめる&ざっと全体を眺めておおまかなリズムを掴む…この程度のことは最低限やること。
  2. 子供の生徒の場合、少しずつ音域を広げていくことが大切。好奇心旺盛な子は「この弦の音は何?」とどんどん勝手に音域を広げていこうとするもの。こうなれば、しめたものだ。
  3. 一度、「ここは難しい!」と思うとそれが「刷り込み」になってしまって、この曲の難所=ここ!…という具合に決め付けてしまうものだ。実際はもっと難所があるはずなのに、気づけなくなってしまうことが多い。客観的に音のつながりをよく聴いて、しっかりと「弾けていない部分」を把握することが大切。
  4. 左手4指の弦を押さえる位置をしっかりと決めよう。あまり浅くなく、深くなく。指先の感覚が鋭敏なところを使うのが決め手。
  5. バーデンジャズ組曲、3楽章。シンコペーションは裏拍にばかり気をとられてしまう。表をしっかりと意識することによりリズムのうえでのアクセントが把握しやすくなる。表がしっかりと感じ取れない場合はそれを「休符に」してしまう。そうすると無理やりにでも表を意識せざる得ないので、試してみよう。
  6. 子供の生徒には、アポヤンドとアルアイレの練習を満遍なくさせるほうが良い。どちらかというとアポヤンドのパーセンテージが高いほうがいいかも。これが数年すると指のバネがしっかりと強化された状態になり、右手のアクションが安定する。
  7. 押さえにくい和音の連続は1指のみ…1指と2指だけ…2指のみ…2指と3指のみ…というふうにばらばらに練習をしてみる。記憶の整理にもつながる。
  8. 友人の結婚式に弾くための曲…余興用にレパートリーは用意しておくと便利かも。
  9. ファンダンギーリョ、トゥリーナ。タンボーラでのメロディーの際立て方は右手の爪を使う。タンボーラはスネアドラムのスティックの動きを真似してみるときちっとタイミングが合う。
  10. フレーズを見つけるコツ。同じような形…リズムの形状などをしっかりと見て「似ているかなあ?」という観点から見つける。
  11. アウフタクトをしっかりと意識。アウフタクトで曲が始まれば、次のフレーズもアウフタクトの場合が多い。

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ギターと初見

「極楽ソロギターサウンド」に関して私が書いたブログ記事にたいして、生徒さんから質問がありました。

この仕事について、ほとんど初見で録音・・・のいうくだりに反応したようです。

「初見力はどうやったら養われるのか?」・・・という非常に純粋な質問ですね。

 

一般的な答えは「質より量」です。

なんでもいいからまだ弾いたことがない楽譜を弾いてみる。各自のレベルに合うものを初見で弾いてみます。あまり難しいものは駄目ですね。ぱっと見て、「あ、これなら弾けそう・・・」というレベルの曲を選ぶ。

この場合、「絶対に止まらない」というルールを自分に課しておこなうほうがいいです。

もうひとつ、普段練習している曲を折に触れて「楽譜を読んで」演奏する・・・という癖をつける。これも重要。

もう既に暗譜してしまっている楽譜でも、もういちど「楽譜を読みながら」演奏する。ただこれだけでも、初見力は養われます。

ジョン・ウィリアムスは若い頃に、毎日ソル20のエチュードを最初から最後まで(!)通して弾いていたといいます。これで初見が強くなった・・・ということです。(この場合も間違えても気にせず、最後まで弾きとおすこと・・・が重要!)

ものすごくゆっくり楽譜の音を『読みながら』弾く訓練も大切です。全音から出ている「ギター・ベースのための読譜と運指の本」(濱瀬元彦著)という本を時間のある方にはお勧めします。一見、字ばっかり!ですが、理路整然と読譜という行為を解明しています。

楽譜を読む→音を出す・・・という「→」の間に行われている脳内の処理を扱った貴重な著作です。ゆっくり弾くことの重要さが理解できます。

 

ギターは同じ音がいろいろなところにありますので、この点にも考慮したトレーニングも必要です。

簡単なメロディーを様々なポジションで弾いて見るのがお勧め。ドレミから出ている「ポップスギターデュエット」などはメロディーだけのパートがあるので、そういう意味でお勧めですね。

中級者以上には、楽譜だけを見て左手のポジション選びや運指が浮かんでくるか?という訓練も必要でしょうね。

この訓練に特化した教材もあります。

「Guitar At Sight」(Charles Duncan著)というもので、一問一答形式になっています。ギターを触らずに指盤上の指の動きをイメージできるか?という教材です。

ある程度ギターのポジションなどに馴染んだ後にこの訓練を行うほうがいいでしょうね。

 

・・・とまあ、いろいろなアプローチがありますが、とりあえず毎日何らかの形で楽譜を読むという行為を行っていれば、自然に初見力はつくとも言えます。

私のギターレッスンで、エチュードは徹底的に量を!・・・はそういう意味もあります。

 

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