生徒さんとテレレッスンをやっていて気づいたことがあります。当教室では2月末からズーーーっとオンラインでレッスンしておりますが、主に3つの方法でやっています。

  1. スカイプなどを用いた相互通信によるもの。
  2. YouTubeなどに動画をアップして、先生側がアドバイスを動画で返信する方法。
  3. 上記二つをミックスした方法

2の動画を送ってもらう形でやっている生徒さん。「アランブラ宮殿の思い出」をやっている生徒さんで気づいたことがありました。

動画の中で自分にとっての難所を確認しています。「ここが弾けないんですよね」と言いながら、その部分を何回か「あれ?違うな?」「あ、ここは6弦押さえるんだった」とか言いながら、繰り返し弾いています。

そして、繰り返しているうちに、なぜか90パーセントくらいは弾けるようになってきている!

おそらく、ビデオで質問を送ろうと思っていて、部分を取り出して、何回か弾いてみて運指を整理して…ということを自然にやっているのでしょうね。

逆に考えると、普段一人でやっている練習ではもしかしたら、ここまで何回も「部分練習」をやっていないのではないでしょうか?…そう想像します。

しかも、先生にビデオを送らねばならない&きちんと問題箇所を説明しなくてはならない…という客観性があるのです。自分を俯瞰して眺めているんです。運指も整理されてくるし、本当の問題箇所が見えてくる。

だから、客観性って大切・・・なんです。

スクリーンショット 2020-05-12 20.04.53







↑(大切なので画像化しておきましたw)



ある程度生徒さん自身が自分で解決できるものはしておく。このことが実はレッスンではとても重要なことなのです。その上で、教える側はもう一歩進めた解決方法を提示できます。「もっと」スムーズに弾ける方法、「より」安定した押さえ方…などなど…提示できるのです。

その意味で考えると、生徒さん本人に動画をとってもらうってことはそれ自体で勉強になっているのですよね。テレレッスンが始まった時、止まっても、唸っても、愚痴ってもいいから、最後まで弾きとおしてもいいし、「ここが難しくて弾けませーん」でもいいから動画を送ってね!と生徒さんに言いました。

そして、これには実は仕掛けがあって、動画を撮っている段階で、自分の演奏を客観視できるのです。

普段、一人で練習している時でも、この客観性は大切にして練習してほしいなあと。それでも解決できない部分は先生のアドバイスを仰げばいいのですから。そして、実はここからが本当のレッスンの始まりなのです。


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