ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

富川勝智

2019.8 新サイトOPEN!
https://tomikawaguitar.com

富川ギター教室(東京渋谷) https://tomikawaguitar.com
https://tomikawaguitar.sakura.ne.jp/wp/lesson/
※他に池袋現代ギター社でもレッスンしています

お仕事依頼&お問い合わせは下記メールへお気軽に!
tomikawaguitar@gmail.com

シンディ&トミー復活!・・・9月の演奏会の打ち合わせ

このところ、ちゃんと毎日ブログを更新しているなあー。ちゃんと毎日、何らかの「仕事」はしているので、できる範囲でちゃんと記録残しておこうー。

さて、今日は九州の池田慎司くんとのオンラインでの打ち合わせでした。

9月5日にプライベートコンサートを開いていただけるのですが、その打ち合わせ。あれやこれや先ずは楽譜を揃えるところから。

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過去に演奏してきたデュオ曲はてんこ盛り。あれもやったなー、これもやったなーと取り揃える。一応、コンスタントに活動しているデュオなので、ファイルボックスには入っている。だけど、別の人とデュオやる時とか、別企画(スペインギターフェスタなど)で演奏するときにそっちのファイルに入れてしまうことがある。なので、結構探しにくい。

本当は各デュオ、各ユニットごとにコピーなどしてファイルをまとめておけば良いのだけどね 苦笑。

で、数時間ミーティング。

久々にやる曲もある。というか、レコーディング以外一回も「実演」していない曲もあるので、それがちゃんと弾けるのかとても心配w

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打ち合わせは我々のCD「Circulation」を眺めながら、「この曲は4分くらいかー」とか「こんな曲もあったよねー」などと。




意外や意外、最近結構このCDの問い合わせがあるんです。アマゾンの方にも流通は今もなく、一般のレコードショップにもないかも。

もしかしたら、現代ギター社さんなどクラシックギター専門店に在庫あるかもしれません。




ちなみに9/5のコンサートは個人宅での演奏なので、一般の方はお入りいただけません。もし、どうしてもいきたーい!という方は私の方まで個人的に連絡ください。

2021.5.20Hakuju Hallにて「CD発売記念コンサート」行います!

Hakujuコンサートアイコン















5/20に東京の代々木八幡にあるHakuju Hallにて「CD発売記念コンサート」を行います。
CDをご予約いただいた方は「無料」でご招待いたします。


CDを下記サイトより注文していただければコンサートへのご招待券を発送いたします。コンサートのみのチケット販売はございませんので、ご注意ください。CDご注文の方全員に整理券を同封いたします。


4/55/13まで下記サイトよりご予約ください。商品発送と共に整理券を同封いたします。整理券があればHakuju Hallでの演奏会にご入場いただけます。お二人で来たいという方はペアチケット発券もできます。注文時に「ペアチケット」希望と注文メモに必ず記載してください。


こちらよりCDご予約ください!





YouTubeとCD解説〜富川勝智チャンネル

コロナ禍の影響でYouTubeを活用しまくっている。

4月〜5月まで。ひたすらに生徒への基礎練習動画をアップ。その数60本近く。それぞれ5分くらいずつの動画であるが、毎日ひたすらアップしました。

3月以降、当教室はオンラインへのレッスン移行。大まかにレッスン形態は二つであった。ビデオチャットでのリアルタイムの遠隔レッスンまたは動画に交換によるレッスン。

動画交換の手段としてYouTubeにひたすら生徒さんが見れる(限定公開)動画をアップした。その数はちゃんと数えてないけれども、200本近くになるのではないだろうか。生徒さんの演奏動画を見て、こちらが動画で返信するという形式。iPhoneでポンと撮ってそのままYouTubeにアップ。機材に凝ったりはしない。こういう時iPhoneって優秀だなあーと思う。

あとは洗足学園音楽大学の授業も動画アップをして学んでもらう感じである。これも、すでに40本近くアップしたと思う。

そして、今、YouTubeの「富川勝智チャンネル」の方にCD「組曲プラテーロとわたし」に関する説明動画を公開している。6/15に勢いでスタートした。

7/15の誕生日まで「毎日何かをやってみよう」という意図。そして、6/15から本当に毎日アップしています。

こちらは一本目。






今日(6/3)の時点で、19本目までアップしました。基本的にCDに収録されている24曲をそれぞれ紹介し、ポイントや技術上表現上気をつけた点を喋っているものなのですが、なかなか好評。
24曲だと24日分しかできないので、途中CDに関するおしゃべりだけの動画もアップしたりしている。

今日アップ分のものは「ギターらしさ」を語ってみた。




まあ、こうやってCDを解説してみると、非常に面白い。何が面白いかというと「そうか、そんなこと考えながら録音したよねー」と思い出すからだ。喋ったり文章書いたりすると、考えはまとまる。そして思い出すことも多い。

喋る時と文章を書いている時の思い出す要素も違うような気がする。基本的に撮り直しなしで、勢いで一発撮影しているので、その辺りはすんなりと出る。少しもたついたり、考えなしで喋っているけれども、根っこで思っていることは素直にポンと出る。

そこが喋るの面白さだなあーと。

考えてみると、動画でのレッスンで生徒さんに送る時も、基本アドリブで返信している。もちろん楽譜をみながら生徒さんの動画をみる。生徒さんの動きを観察する。それはやるとしても、動画撮影は一発どりでアドリブである。レッスンに関する内容はだいたい脳の中で思考システムができているので、技術や表現に関する言語化で戸惑うことはない。だが、生徒さんのレベルや段階によって「ここまでは説明しておこうかな?」という所は配慮する。

自分のCDの説明となると、その辺りはより自由になる。誰にも配慮する必要がない。自分が演奏家として直感的に考えていることや録音仕事に関して考えていることをすんなりと話せる。聞き手のレベルなんて関係ない。

だから、おそらく「企業秘密」的なこともぽろっと話しちゃってると思います。その意味では面白いかもしれませんよ!

ということで、YouTubeの「富川勝智チャンネル」をぜひチャンネル登録してくださいね。割と動画の作り方とかも慣れてきたので、これからも地道に活用していこうと思っております。



2019年まとめ

また本当に久しぶりのブログになってしまいました。毎年一年間つけたブログ記事をみてまとめていく作業をするのですが、今年は随分「歯抜け」ですw 色々と思い出しながらまとめていきますね。

今年は客観的にみて忙しかった年だったと言えます。今年一年をざっくりとまとめると…

  1. 教本仕事を結構やった
  2. CD録音もやった
  3. 新しい演奏仕事現場が増えた
  4. おかげさまで生徒は順調に維持
  5. 新しいホームページ作った

という感じでしょうか。

1の「教本仕事を結構やった」。
やったんです、かなりの量を。こちらをご覧くださいませ。今年だけで三冊出がけました。特に全監修執筆を手がけた「クラシックギターの教科書」はベストセラー。

2の「CD録音もやった」。今年は「わたしたちのスペイン」と「組曲 プラテーロとわたし」を出しました。

3について。今年だけで43回の演奏の機会をいただきました。毎年思うのですが、クラシックギタリストとしてはかなり多い方です。新規としてみなとみらいホールやいくつかのカフェからお声がけいただき演奏いたしました。いずれも気持ちの良いアンビエンスを感じる場所でした。こうやって少しずつ演奏の場が増えていくのは本当に嬉しいものです。

4について。レッスンは主に「富川ギター教室」にて行なっております。なーんとなく業界全体として
「生徒減ったよね」とか「どんなに宣伝費かけても生徒集まらない」「そもそも楽器やる人減ったからなー」とか言われています。不思議なことに当教室、それほど生徒減ってないんです。ありがたい。
教えるのはとっても好きなんです。好きだから丁寧に嘘をつかずに教えます。そういうやり方についてきてくれる生徒さんに感謝。そして、それほど宣伝してもいないのに、うちの教室を探してきてくれて入会してくれる方…ありがたいです!

5について。新しいホームページ作ったんです。まあ、スマホ対応の形はずーっと模索していたのですが、結局新規で作り直しました。

こちら。地道に更新したりブラッシュアップしたりしてます。気長にお付き合いください。




という感じの一年でした。

教える、演奏する、録音する、執筆する…ずーっとこのサイクルを続けてきたギタリスト人生でしたが、来年でプロになってから20周年を迎えます。

その前に「初のソロアルバム」を出せたのは、とても嬉しい。そして、なんとなくスッキリしました。出したのだけど、周辺の友人ギタリストからは「え?とっくに出してるかと思ってた」なんて言われます。そういう年齢になっちゃったってことですねー。

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とにかく買って聴いてもらいたいなーって一枚です。精魂込めて作りました。既存のクラシックギターの音とは違うかもしれません。でも、「(僕が思う)これぞギター」っていう音にはなっています。

アマゾンでも買えます。


ということで、久々のブログ更新が「2019年まとめ」になってしまい、大変申し訳ないですw

来年もよろしくお願いします。

では。良いお年を!!!
















武満徹と「うた」(5/29のライブについて)

ひさーしぶりのブログ更新です。
早速ですが、明日のライブについて少し書いておきます。

武満徹が書いた「うた」を全曲ギターと歌だけで演奏します。まずはフライヤをご覧くださいませ。

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おかげさまで、いい感じにご予約いただいております。メールやダイレクトメールでもご案内を差し上げました。その際に今回のライブは通常のライブと違って「位置付け」が難しいなあーと言うことをひしひしと感じました。

ご案内メールの返信に以下のような言葉が結構あったのです。

「武満徹の音楽は自分には難しすぎるので」
「武満徹さんは苦手」

とか・・・。うわーーー。そう思われているのか。。。やっぱりなー。

ライブフライヤにも「現代音楽の巨匠武満徹」と書いてしまったので、もう後の祭りなのですが、そう思われてもしょうがないのかなあーと。実際、武満徹と言えば世界的な「現代音楽の巨匠」です。出世作となったノベンバーステップスなども(おそらく)一般の音楽ファンには難解に響くのでしょう。

その武満徹さんが、実にわかりやすいポップソングを書いていると言うことはあまり知られていないようです。一番有名なのが「死んだ男の残したものは」です。古くはカルメン・マキさんの名唱で知られる名曲です。そのほかにもたくさん・・・(あるんですよー!)


武満徹さんはポピュラーミュージックへの敬意を持っていた人物でした。一般のアカデミックな教育を受けたクラシック「ガチ」の「ベートーヴェンこそ我が魂」とか「バッハのみでご飯三杯いける」的な人ではなかったのです。非常にフラットな視線でビートルズからジャズまで、「良い音楽はいーじゃん」と言い切れる人だったのでしょう。

クラシックギターをやる人であれば「ギターのための12の歌」を知っているはずです。武満徹さんがクラシックギター独奏のために選曲しハーモニーをつけた素晴らしい曲集です。その選曲をみれば、武満徹さんが本当に幅広く音楽を聴いてきた”素直な耳”を持っていたことがわかります。日本歌曲からビートルズ、フォークソング…良いメロディーは強いよ!…と主張しているかのような選曲なのです。

その武満徹さんが書いた珠玉のメロディーが21曲あります。そして、その作詞も谷川俊太郎さんをはじめ素晴らしいものばかり。メロディーは(少なくとも)オーソドックスなポップススタイルで書かれています。もちろん、そこには作曲の巨匠である武満徹ならではの音程感やそれに伴う独自のハーモニー感はあります。ただし、一聴する限りシンプルなポップソングにしか聴こえないでしょう。

ちょっと余談になりますが、クラシック作曲家の巨匠でも素晴らしいポップソングを書いた一例として以下の曲があります。




そうアニメの「赤毛のアン」のテーマです。実はこれ日本の現代音楽作曲の分野でも巨匠であった三善晃さんの作曲。

ざっくり言ってしまえば、メロディーの強さを知っているからこそ「作曲家」なのです。そこにジャンルなんてないんじゃないかなあと。もちろん、三善晃先生はアニメの世界観、赤毛のアンの世界観をメロディーに託したのだと思います。だからこそ、実は難しい旋律を使っているわけではない。でも、それまでのアニメソング特有の常套句を使うということは一切しない。美しいですが、きちんとオリジナルな世界観のあるアニメソングになっているのです。

武満徹さんのポップソングもそんな位置付けです。

聴いてもらえれば、「え、これが現代音楽の巨匠武満徹が書いた曲なの?」と思う方もいるでしょうし、逆に言えば「こんなポップソングの書き方があったのか!」と思う方もいるとは思います。

大多数の音楽ファンの方々はノスタルジーの世界に生きています。

「自分の好きな歌を聴きたい」「自分の好きなジャンルを聴きたい」…大体の方がこのいずれかです。音楽を演奏する側は「新しいものを届けたい」「まだ知られていない凄い音楽を知ってもらいたい」と思っています。

この兼ね合いは難しいなあーと常に思います。食わず嫌いせず、お越しください。

そう言う意味で、(便宜上ジャンルわけしますが)クラシック音楽が好きな方にも、ポップスが好きな方にもジャズが好きな方にも、是非きて欲しい公演です。まだ若干お席残っております。

是非以下からご予約お願い申し上げます。

http://theglee.jp/live/24911/



最後に…明日配布するプログラム(流石に全21曲あるのでお客様の便宜のためにプログラム作りました)に載せる予定の序文を転記して終わりたいと思います。

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武満徹と「うた」(富川勝智)


”私たちが音楽というものを素朴に考える時には、それは歌というものです。声を出して歌う、ダミ声の人も澄んだ声の人も歌はいろんな響きをもっています。それぞれの人の命の響きというものを持っているわけです。どんな新しい音楽、例えば電子音楽をやる場合でもこのことを忘れてはならないでしょう” (武満徹)


現代音楽の巨匠であり現在でも世界的に高い評価を得ている作曲家、武満徹。一般にはクラシック音楽に分類される作曲家です。世界中どこに行っても、クラシック音楽に詳しい人ならば「TAKEMITSU」の名を知っています。我々日本人が知っている以上に世界的な芸術家なのです。


一方でこの巨匠はポピュラー音楽やジャズ音楽の力をよく知っていました。戦前に家で流れるSPレコードやラジオからのジャズや歌謡曲に耳を澄ました人間であり、戦後もビートルズの偉大さをしっかりと認識していました。例えば彼が編んだ「ギターのための12の歌」には日本歌曲はもちろんのこと、ジャズの名曲やビートルズの楽曲が多数並んでいます。彼はメロディーの力を認めている人であり、それはジャンルを問わないものでした。


「歌」はフラットでなくてはいけない。技術が前面に出てはいけない。これは武満徹の書いたポップソング(うた)を解釈するときの基本方針であると思います。その旋律を丁寧に辿る。その旋律を支えるハーモニーを丁寧につけていく。それでいいはずなのです。


今まで数多くのクラシック歌手(オペラ歌手)が「武満徹ポップソング」をコンサートで取り上げてきました。武満徹の書いた旋律は技術的には難しいもので、オペラ歌手の訓練された音程感とピッチ感がなければ適切には歌えないとも言えます。しかし、旋律をトレースしたとしてもそこには歌手の色が付きます。オペラ歌手の音色の癖は武満徹のポップソングには似合わないのです。


彼のポップソングにはジャズ的な色彩のものも多くありますが、ジャズシンガーやポップスシンガーが歌っても音程が正確に取れていなかったり、その技術の拙さを歌い手の癖で誤魔化している場合もあります。それも、武満徹の考え抜かれた旋律を歌うのには相応しくない姿勢のように思います。


今回のこのライブでは、武満徹の「うた」の旋律と歌詞を丁寧に辿ることを基本にしました。生前、武満徹はオペラ歌手の”パワープレイ”が大嫌いだったそうです。歌とは「語ること」。歌詞の世界とメロディーが共存しながら進んでいく世界です。言葉の意味を伝えるには歌い手の押し付けは不要。どのような「うた」でも、その旋律を辿りハーモニーを丁寧につけていけば聴き手の「うた」になっていきます。


クラシック音楽の世界では「あの現代音楽の巨匠TAKEMITSU」が書いた歌曲として、オペラ歌手の力技にねじ伏せられ”語り”がなくなってしまい、ポピュラーの世界では「武満徹だから難解なんだろう」と敬遠されてきた「うた」。音楽にはジャンルはないよね!…と言葉で言うのは簡単ですが、それを本当に実感できる全21曲があります。そして、それはクラシック音楽でもポピュラー音楽でもありません。聴いたあなたの中で「うた」にしてください。






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