ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

旋律

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音楽表現を考えるためのヒント2

表現力っていうのはなんでしょうか?そしてどのように学ぶべきなのか?ということをテーマに連載しております。

前回は、音楽の三要素を使って、「音楽でストーリー(ドラマ)を作るためのヒント」をお話ししました。
音楽表現を考えるためのヒント1

ということで「音楽表現を考えるためのヒント」第二回!


音楽の三要素とはなんでしょうか?
旋律、和声、リズムです。

今回はこの3つのうち、旋律についてお話ししてみたいと思います。西洋音楽において旋律はどのように作られるでしょうか?何か元になるものはないのかな?…どう思いますか?

作曲家たちはどのようにして旋律を作っているのでしょうか?…インスピレーション?霊感?

こう考えてしまうと…なんだか正体不明ですね。ミスティックなもので、我々凡人には理解しがたいものになってしまう。

なので、もう少しシンプルに考えましょう。基本になっているものは「音階」です。西洋音楽であれば、基本的に「音階」でメロディーが作られているわけです。

音階にはどのような要素があるのか?…まずはそのあたりを勉強していくとよいと思います。音階にはどのような種類があるのか?…「楽典」の知識が必要です。

楽典は世の中にたくさんの種類がありますから、書店などで「あ、これなら分かりやすいかな?」というのを見つけてみるとよいでしょう。

順次進行、跳躍進行、協和音程、不協和音程…メロディーの「変化」を表すためには以上のような要素が用いられます。

それぞれに、緊張感、親和感、安定感、不安感、意外感、などなど...いろいろな印象がありますね。その印象をうまく使って音楽は「変化」を表しているのです。

簡単に言うと、まずは「実際に声にだして歌ってみる!」ことが大切。

音程を感じながら歌ってみる。音程それぞれに「印象」があります。それを整理していくしかありません。

そして、旋律というのは和声やリズムとの兼ね合いでいろいろと変化します。そのあたりの「感じ」をつかみたいなあ…というのであれば、以下の本がオススメです。

演奏のための楽曲分析法
熊田為宏
音楽之友社
1999-07-01


音の高低による緊張度の違いや、順次進行、跳躍進行による感じの違い。非和声音に扱い方など、具体的な楽曲とともの紹介してあります。もちろん、ある程度の基礎的な「楽典の知識」(調性や音程など)は必要ですが、読み進めていけば「こういうことを作曲家は考えて、自分のイメージを旋律に託しているんだな!」というのがおぼろげながらも分かってきます。

いずれにしても、メロディーは和声とともにあって意味をなしてきます。非和声音についての知識が必要となってきます。「非和声音」というくらいですから、「和声の音にあらず」です。なので、和声がわからないと理解しづらいですね。

旋律を解釈する場合には非和声音を見つけることからスタートするとよいかもしれません。

さて、メロディーはただ適当に音階を上がったり下がったりしているものなのでしょうか?…いいえ、違います。良いメロディーには発想の元になっているものがあります。それを「モチーフ」といったりします。

モチーフを元に作曲家は、変形させたりして、楽曲全体の統一した印象を作っていきます。

このモチーフについては以下の本がとても参考になります。
作曲の基礎技法
アルノルト・シェーンベルク
音楽之友社
1998-12-10


ベートーヴェンの楽曲を中心に「モチーフ」をどのように展開させていくのかを分析しています。冒頭部分を読むだけでもヒントがたくさん得られます。作曲家がモチーフをどのように展開させているのかなあ?と自分がやっている楽曲の中で意識が向くようになると、旋律の扱い方がとても丁寧になります。

さて、非和声音やモチーフについて述べてきましたが、旋律について意識を働かせるためには「秘伝」があります。

それは…自分でメロディーを作ってみることです!そのための参考書としては、以下の本がとても参考になります。ポピュラー音楽のため・・・と銘打っていますが、段階的に書かれています。この本を読めば、作曲家が「あてずっぽうに」旋律を書いているわけではないのだ!…とわかるはず(霊感…などという曖昧な言葉では美しくロジカルな旋律は生まれないのです!)。



以上、旋律について、どのように勉強していったらいいのか?…を参考書を中心に説明してきました。

旋律にもリズムがありますので、そのあたりも注意して…と書き始めると無限に終わらなくなりますので、このあたりで。

とりあえずのまとめとしては「歌ってみる」「メロディーを作っている人の気持ちになって分析する」「自分でもメロディーを作ってみる」という作業をしてみると、旋律を分析する感覚が養われてきます。


では、「音楽表現を考えるためのヒント3」へ続きます!


音楽表現に関しては、次回の日曜ワークショップでも扱います。 

表現力についてヒントを得たい方…ぜひ日曜ワークショップ「表現力アップの秘訣!」に参加ください! 
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旋律を表現する〜ハンス・ペーター・シュミッツ著作から学ぶ

生き生きとした旋律…生命力のあるリズム…それでいてエレガント…

いい音楽ってなんだろうなあと考えたときに思い浮かぶイメージです。私が演奏家として、そして教授活動をしていて大切にしていることでもあります。

来週、重奏の発表会があるので、最近生徒さん同士のギター重奏をレッスンする機会が多いのですが、旋律パートがつまらない…もうすこしアーティキュレーション、フレージング、ダイナミクス、リズム、拍節感(注文が多いかな?)を大切にしてほしいと思う事が多いのです。

旋律だけを弾かせたときに「表現力が弱い」のです。いくつかのヒントを生徒さんにあげるとやっと「歌」になってきます。

かくいう私も、一時期、「ギタリストの歌心のなさ」に演奏家として悩んだ時期がありました。クラシックギターというのは、メロディーも和音も同時に弾けてしまいます。独奏楽器なのです。なので、なんとなく楽譜に書いてある音がでてしまうとそれでおしまい…というふうになりがちです。メロディーだけをしっかりと歌わせよう…という意識が希薄になってしまうのです。

これはクラシックギタリストの弱点ともいえます。

旋律楽器であれば、アーティキュレーションやダイナミクス、フレージングが明確にできていないと存在意義を失ってしまいます。いつも旋律楽器の方と共演するとやはり明確に意図がある表現になっていることがほとんどです。ギタリストの方!…見習ってください!!!…と言いたくなります。

さて、話は自分のことに戻ります。さきほど「ギタリストの歌心のなさ」に悩んだと書きましたが、そのとき「ならば旋律楽器に学べばいいのだ!」と考えました。

なので、フルートやヴァイオリンの巨匠たちの演奏を沢山聴き、これらの楽器の演奏法の本などを入手できるかぎり読みました。なかでも、ハンス・ペーター・シュミッツさんの書いた著作からたくさんのアイデアを貰うことができましたし、それまでの自分の西洋音楽の解釈法の整理にもなりました。是非クラシックギタリストの方(あと生徒さんたち)にお勧めしたい本なのです。

最近、リズムや拍節に関する講義をしたので、まだ再読しましたが、やはりよくまとめられている本であると思います。この本が一番基本になるものだと思います。「演奏の原理」です。ほとんど譜例はありません。演奏法の基本となる音の運動、強弱、長短、高低について言葉でイメージを伝えています。

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現在は入手が難しい本かもしれません(絶版?)が、一度はみなさんに読んでおいてもらいたい本です。

もっと具体的に「旋律研究」をしてみたい方には以下の本がお勧めです。
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「フルート奏者への実践的アドバイス」です。譜例も多く、時代毎の表現の違いなども述べられており具体的です。もちろんタイトル通りにフルートに特化したことも書いてはありますが、アーティキュレーションやフレージング、拍の意識、アクセントの置き方…いずれも全ての音楽に共通した要素がほとんどです。私もこの本を読みながら、ギターで全部弾いてみました。

最後のほうに指揮者フルトヴェングラーについても書いています。シュミッツさんはフルトヴェングラーがベルリンフィルを振っていた時期のフルート奏者だったので、この大指揮者からたくさんのことを学んだとのことです。





もう一冊、紹介しておきます。このハンス・ペーター・シュミッツ氏の考え方を踏襲し、まとめた本があります。フルート奏者吉田雅夫さんの本です。

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ハンス・ペーター・シュミッツ氏の演奏法をしっかりと簡潔にまとめている…そういう内容です。「演奏の原理」を読んでから、吉田氏のこの著作を読むと、理解が深くなると思います。

以上、フルート奏者であるハンス・ペーター・シュミッツ関連の本を紹介しました。クラシックギターの巨匠アンドレス・セゴビアは弟子たちに「ギター以外の音楽をたくさん聴きなさい」と言ったそうです(同じ事を昨年マリア・エステル・グスマンも言っていました)。

クラシックギタリストが軽視しがちな要素…旋律をしっかりと歌わせること…これを見直すためには優れた旋律奏者から学ぶのが一番です。



 


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レッスン覚書ミニ〜2010年8月6日〜7日

  1. 新ギター教本の最初のほうにでてくる「まとめ」のなかのソルのエチュード。この曲とクリーガーのもので右手運指の原則を学ぶことはとても有益だと思う。
  2. コンポステラ。やっぱり楽曲のフレージングまで気がまわりにくい曲であるのは確か。とにかくメロディーの起伏を徹底的に頭にたたきこまないと難しいのよねえ。
  3. プジョール、スペイン風3つの小品。第1曲。やはり中間部は「マノロ〜」版をつかわねば意味がないような気がする。
  4. スペインものの三連符の扱いに不注意にならないように。基本原則とそのヴァリエーションを学び、ラローチャやホセ・ルイス・ゴンサレスなどの演奏で、その「濃度」のバランスを勉強する。それがてっとりはやい。
  5. プジョール、スペイン風小品第2曲。追加的に付加されているメロディーがあるが、まずは骨組みから聞き取るトレーニングをすべし。
  6. なぜか子供の生徒にはイダ・プレスティタッチになる子がけっこういる。もしかして、それがナチュラルな指の動きなのかな?
  7. 小学生低学年くらいの子だと、「あ!指しっかりしてきたな!」っていう瞬間がある。そのとき、すごく嬉しい。
  8. セゴビア編ソル20の8番。中間部分のセーハの架け替えに気をとられると内声に注意がいかなくなる。ドシラソと下降する音形を丁寧にレガートに演奏したい。
  9. ディアンス編フェリシダージ、最小音価の16分を感じること。これが、けっこう大切。
  10. サンス、カナリオス。8分の6でかかれている(レヒーノ編)。これをまずは8分のクリックで弾けるようにする。それから123456と数えながら、2拍子のところでは1と4にアクセント、3拍子のところでは1と3と5にアクセントを「声でつける」。これが結構ノリを感じる意味では重要。8分音符12個で換算すれば、フラメンコのリズムとも通ずる。この点についても考えると面白いかも。
  11. サンスのカナリオスを聴いて、ウェストサイドストーリーの「アメリカ」を思い出せるのは、なかなか感性がよい。しかも、ヒスパニック社会の話という点にも着目するとは・・・真の知性とはこのことをいう。
  12. JLGテクニックノート。複数の弦を各指で同時に弾く練習のあとのアルペジオ練習は、「振りぬく」ことに注意して行う。この教本はそういう意味でよく設計されているテキストとなっている。
  13. シンプルエチュード20番まで終了した生徒さん。おめでとう!・・・あとは自分の好きな曲を組み合わせてコンサートや発表会用のプログラムへとしていくのがよい。
  14. シンプルエチュードはすべて終了すると、ブローウェルの作曲技法の変化が楽しめる。このことがブローウェル作品にとりくむうえで「基本アプローチ」となっていく。
  15. ソル、アンダンテラルゴ。リズムのアクセントという意味でよくできた曲である。パセティックアクセントに力点を置かなければ、比較的ストレートアヘッドな音楽になるところが面白い。スラーや非和声音に感情的な動きを託せば、みごとなくらいロマンティックな音楽に変貌する。そのあたりのアプローチによる変化が如実に理解できる曲だ。
  16. 練習は「1回たりとも間違えないこと!」と最終目標とする。そして練習方法を間違わないこと!10回弾いて5回ミスしたとしたら、成功確立は50パーセント。ミスを理由を考える繰り返し練習しているとしたら、成功確立はゼロに等しくなってします。質より量!とばかりに、無駄な時間を費やすべきではない。
  17. カタルーニャ民謡などは、音楽を勉強する人にとっては「美しい旋律のルール」を学ぶのに最適である。やはり、年月を経て残っている旋律には「自然な美しさ」があり、実はそのうらにきちっとしたルールがあるはず。
  18. 下降していく流れは、2つの音によってつくられる。同様に上行もである。そして、2つの音でベクトルを作った場合、やはり同じベクトルに向けて3つ目の音も進行することが多いし、それが自然な流れであることに留意すべし。

 


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