ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

東隆幸

2019.8 新サイトOPEN!
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※他に池袋現代ギター社でもレッスンしています

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スペイン音楽国際コンクール〜審査してきました!

2016年12月11日に第一回スペイン音楽国際コンクールが高輪区民センターにて行われました。

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部門は三つ。ギター、声楽、ピアノです。
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すでに録音にて予選は終了し、当日は本選のみです。ギター部門8名、声楽部門10名、ピアノ部門が5名の審査を行いました。

ギター部門のメイン審査員は富川勝智、東隆幸、坪川真理子の三名。他の部門がそれぞれの専門家が担当し、全体を通じての特別賞は全審査員で決めるという形式です。

結果として全部門を通じての特別賞(スペインへの往復航空券)はギター部門の浅田侑子さんに決定しました!今回のスーパーバイザーであったスペイン音楽評論の重鎮である濱田滋郎先生のアドバイスで「ピアノよりも歌よりもギターがもっともレベルが高かった」ということ&全審査員の一致した意見によりギター部門の最優秀賞であった浅田さんが特別賞を受賞しました!

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(左より、浅田さんの師匠である川竹先生、浅田侑子さん、そして、私)

浅田さんは本選でコンポステラ組曲を演奏しましたが、緻密で練り上げられた演奏でした。奇異な表現に逃げることのない正統派の演奏で音楽の推進力を失わないという点が素晴らしかったです。

さて、第一回の「スペイン音楽国際コンクール」でしたが、立ち上げの段階からギター部門の内容決定などに僕はたずさわってきました。いろいろと改善面はあると思いますが、おおむね良い内容であったと思いますし、濱田先生曰く「高いレベルの参加者」が集まったと思います。

審査していて面白いのは、一度にピアノや歌の「スペイン物」が聴けるということ!そして、各分野の専門家の意見が審査室で聞けること。これが非常に勉強になりました。スペイン音楽の各分野の専門家の方がどういう観点でスペイン音楽の良し悪しを判断しているのか?…それがわかるコンクールなのです。

これはもちろん聴きにきたお客さんにも言えることだと思います。ピアノや歌のコンクールはたくさんありますが、スペイン音楽に特化したものは初めてです。コンクース参加者の演奏を聴きながら「あ、この音楽いいな!」というのと結果がどのように繋がってくるか?…これが凄い勉強になるはずです。

来年度も開催予定ですので、ぜひたくさんの方に参加していただきたいと思っております。


さてさて・・・最後にギター部門審査員+濱田滋郎先生で記念撮影!
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濱田先生とはたくさんコンクールの現場などで一緒しておりますが、実はなかなか一緒の写真がないのです。なので、レアです。



 


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スペインが教えてくれたもの〜スペインギターフェスタ2015無事終了

2015年5月16日〜17日にかけて行われた「スペインギターフェスタ2015」無事に終了いたしました。
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(↑初日のあとの記念撮影!)

初日はギター独奏、二日目はトークイベント+ギターアンサンブルで行いました。

同時期にスペインに留学し、今もなお各自がスペイン音楽とスペインという国と密接なつながりをもっている5名でのイベントでした。

独奏では各自の個性がはっきりとわかったと思います。それぞれの選曲、音色、音楽表現に個性があるのは当然です。ですが、スペインで修行した人間共通の「こだわり」があります。そして、その「こだわり」があるからこそ、奏者各自の個性が際立ちます。

二日目のトークイベントのテーマは「本当のスペイン音楽とは?〜スペインで学んだもの」というものでした。そこで留学当時の話をいろいろとしました。どのようにスペイン語を学んだいったのか・・・どのように留学先を決めたのか・・・そして、実際にどのような考えをもつようになったのか・・・留学から10年以上経ち、それぞれがプロ活動を日本で行った今だからこそ、客観視できる「留学で学んだもの」があります。

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(↑プレトークの様子)

プレトークでは、いろいろとお話しましたが、岩崎氏が「他の楽器のコンサートにいったとき”どういう音楽をするんだろう?”と思うけど、ギターのコンサートに行ったときは"どういう音を出すんだろう?”と思うことが多い」と言ったのが印象に残りました。

なるほど、と思いました。ギターは他の楽器に比べると奏者による音色の違いやイメージの違いが色濃く出る楽器です。我々がスペインで習った師匠達全員、ギターという楽器の音色のこだわりは強いものでした。各自が「音色」に悩み、「音色」が音楽の表現に結びつく経験をしてきたのだと思います。

そう考えてみると、最近のギタリストたちは、あまりギターの音色にこだわりがないのかもしれません。司会進行役をしてくれた若手ギタリストの林祥太郎君は「最近のヨーロッパではマスタークラスといっても、音色に対するアドバイスは少なく、どの楽器でも共通の音楽表現のレッスンとなってしまうことが多い」ということを述べていました。

もちろん、西洋音楽に共通の語法(表現法)はあります。ですが、クラシックギターならではの語法もあります。それはスペイン音楽の中に息づいているものでもあるかもしれません。東氏が「スペイン音楽の中にギターが息づいている」ということを言っていましたが、ギターの音色自体に「スペイン音楽表現のヒント」があると言っても良いのかもしれません。

おそらく、スペインで修行した我々は、「音色」にはこだわりをもってきたのだろうなあ、とプレトークイベントを終えてから思いました。各自、仲は良いですが、お客さんを前にして、「きちんと考えをまとめて話す」という経験はなかなかありません。私も、残りの出演者の意見や持論から新しいアイデアをたくさんもらうことができました。

演奏自体は、リハーサルや本番を通じて、たくさんの新しい感覚を得ることができました。新しい感覚を得ると同時に、全奏者に共通の「こだわり」が実感できました。なかなか言葉にすることは難しいですが・・・。

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来年もやってみたいイベントですし、もっともっとたくさんの方に来ていただきたい・・・そして、もっともっと「スペイン音楽」と「クラシックギター」について考えてみたいなあ、と思っております。



 


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