ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

楽器

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富川ギター教室(東京渋谷) https://tomikawaguitar.com
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※他に池袋現代ギター社でもレッスンしています

お仕事依頼&お問い合わせは下記メールへお気軽に!
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ギター試奏会(ギターあれこれ)

さて、先日ギターデュオ「ラス・マノス」の演奏会も終わり、教室の発表会も無事終了…。

これで、生徒のみなさんは心おきなく「ゴールデン・ウィーク」に突入できるでしょう!

さて、私はゴールデンウィーク中も「お仕事」です!

東京目白にあるクラシックギター専門店であるギタルラ社にて4月29日〜5月10日までギターフェアが開催されます。

そして、あさって、5月3日(日)に『手工ギター〜プロによる弾き比べと楽器選びのポイント』ということで、私が試奏と案内役をやります。

ギタルラ社のページに詳しいスケジュールや出品予定作品が書いてあります。

詳細はこちら!

この詳細ページに載っている写真は先日打ち合わせにいったときにお店の人が撮ってくれたもの。

これです。

ギタルラ社 ギター試奏会

 

 

 

 

 

 

もっている楽器はジャン・ピエール・マゼ!

こちらの作品も(それまでに売れていなければ)展示される予定です。

知る人ぞ知る名工です。

しかし製作本数は極めて少ないです。年に1本程度…。彼はブーシェの弟子であり、その製作スタイルを踏襲しているわけです。つまり、「アマチュア」であること…それがブーシェスタイルというわけです(ブーシェの本職は画家でした)。マゼもギター製作を本業にしているわけではありません。

しかし、この楽器とても、バランスが良いです。そういう意味でブーシェよりも現代的な楽器といえます。しかしながらブーシェ独特の音の余韻…音が描くカーブ?とでもいうべきものを備えています。素晴らしい楽器でした…。

ということで、「記念撮影して!」と頼んで、マゼとともにプロフィール用の写真を撮ってもらったわけです。

 

そのほかにも、国内外の名器がたくさん展示されます。是非ギタルラ社のギター試奏会、お越しください!!

 

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弦の選定

最近、楽器変更にともなって、その楽器に合う弦の選定をしぶとーくやっています。

弦はいろいろと試すタイプです。いろいろとメモをとりながら(この弦は「音がせこい」とかメモを残しながら)、チェックしていきます。この感想を残しておくと、なんとなくトータルな弦のイメージが分かってくるのです。

今回はかなりのハイペースでチェンジしています。以下、今月4日からの弦の変遷です。

EXPノーマル

1弦〜3弦:アキーラperla

4弦〜6弦:アキーラperla

1弦〜3弦:ハナバッハ・スーパーロー

1弦〜3弦:オーガスチン赤

3弦のみ:サバレス・アリアンスノーマル

1弦〜3弦:ハナバッハ・ミディアム

4弦〜6弦:EXPハード

1弦〜3弦:galliカーボンノーマル

1弦〜3弦:EXPノーマル

 

…で、現在は結果として1弦〜3弦EXPノーマル、4弦〜6弦EXPハードです。

低音と高音のバランス、弾きやすさ、音の分離などを考えて、試していくのですが…。

結局、定番に落ち着く場合が多いんですね。プロアルテとかオーガスチンとか…。まあ、季節によっても変わるし、タッチを変えると、それによっても弦の選び方も変わるし…。耐久性も大切。やっぱりハナバッハで華やかさが消えるのが早いです。

いろいろ難しいです。

最近、弦の種類も増えているし、逆に悩みますね。

田舎に住んでいた昔は良かったなあとも思います。弦なんて、ヤマハ弦とオーガスチン、プロアルテくらいしかなかったしなあ。ハナバッハは高級!ってイメージがあって、売っていても、滅多に使わなかったし。

 

と、そんなことをいいながらも、楽しんでます。ある種、自己満足の世界です。

19世紀ギターとかも、弦が定まるまで、2年〜3年かかりました。「これだ!」というのが分かる瞬間が面白いんです。

生徒の皆さんもいろいろ試すといいです。定番より変り種まで…。相談にはのります。

 

 

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庵主の「ことば」

言葉というものは大切です。そして「書かれた言葉」はそれ自体に強いエネルギーがあると思っています。

演奏活動をやっていて、いろいろな人が感想をブログに書いてくれたり、メールをくれたりします。

そのなかで、いろいろなことを演奏者本人が考えることができるのです。

昨日、ライブをやった天真庵の庵主である野村さんがブログに感想を書いてくれている。

http://blog.goo.ne.jp/tenshin-an/e/9a76d76db6009251b665e4e98d2608a8

以下そこから抜粋させていただきます。(この野村さんのブログ、実に含蓄深いです。お勧めです)

 

昨日富川さんが演奏したギターは、1830年ころにフランス
で作られたもの。桜の木をベースに、ふちどりの文様はくじらのひげなどが使われていて、「おーる天然素材のギター」だ。

クラシックギターの黄金期は1850年くらいらしい。たぶんそのころに油の乗っていたギタリストが、パリの街を闊歩しながら、そのギターを奏でていたのだろう。200年近い歴史の中で、途中ロンドンに渡ったことがあるらしい。
そしてまたいろいろな人に弾かれ、いろいろな人を感動させ、日本にやってきた。
音楽というのは、一瞬で終わってしまうけど、感動とか思い出というのは永遠だ。
そして、僕たちが人生の旅を終えても、まだ楽器たちは、縁が紡がれていき、どこかでまた感動の連鎖の旅をする、というのは素敵なことだ。

一瞬、きらめく刹那、というのは永遠のものだと思う。

リハーサルのときに、この楽器の由来について色々とお話をした。そこから庵主野村さんの想像が広がったのだろう。そして、この文章には野村さんの「常日頃」の考えが散りばめられているように思う。

「素敵なことだ。」で締めくくられている…ここがいいのです。そういう素敵なことと出会うために、野村さんはお店をやっているのだろうし、料理を作っているのだろうし、お酒を振舞っているだろう。そういうことが想像できます。

そういう素敵なことが好きな人が営む場所には素敵な人々が集まるはずです。

そして、この「素敵なこと」に共鳴できない人は、素敵じゃない場所に散っていくのでしょう。

それが「場の論理」というものなのでしょう。お店をどのような「場」にしたいか?…という強い信念を持っているオーナーがいる場所は、やはりある種の「気」を感じるものなのです。それはオーナーが喋る言葉だけでは分からないものです。振舞われる食事やお酒、そして、店の風情、調度品…トータルなものから察知されるものです。

不思議なもので、このトータルな感じが欠けてくると、「場」の雰囲気は悪くなります。「気」が澱んでくるんですね。

オカルトではなく、実際にそれで店の「場の雰囲気」が無くなった例はいくらでもあります。非常に簡単に店の雰囲気は崩壊していくものなのです。大概はそれはオーナーが明確な場のイメージをもっていないことが原因のことが多いのです。

さて、結論。

とにかく、昨日は「素敵な場」でした。

ああ、楽しかった。そして、勉強になりました。


 

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これでピカピカ!(楽器は綺麗にね)

さて、一番多忙である今日のレッスンも終了。

一番最後の生徒さんは最近入会したばかり…。

今日は「先生、弦の張り方教えてください!」というので、家にあるギターを持ってきてくれました。

始めたばかりなので、とりあえずアコギで練習しているその生徒さん。で、押入れに眠っていたクラシックギターを引っ張り出してきて、さて弾いてみようかな?…と思ったら弦が切れていたのだそうです。

相当埃が積もっていたので、とりあえず、濡れティッシュで「荒療治」です(注:普通に綺麗な楽器では絶対に水分はNGですからね!)。

その後、乾いた布で拭きます。

そして…登場!

ミューズ君です!

ミューズオイル

先日、某楽器屋さんで「お土産」に貰ってきたものです。

(某薬用石鹸と同じ名前ですなあ)

 

で、これを布につけて、こびりついた汚れを落とします。ピカピカです!

ああ、すっきり…。

それから新しい弦に張替え。…いい感じです。

 

押入れに眠っているギター…とか、ゴミ捨て場に落ちてあるギター…なんどか同じような作業をしたことがあります。とにかくピカピカになるようになるまで磨くのです。清掃作業ですね。

不思議にそうしたほうが、音もすっきりなってくるような気もします。気持ちの問題かもしれませんが…。

楽器屋さんの人は結構同じことをいいます。表面版に汚れとか手垢がついていないほうが鳴りが良くなるって。物理学上ありそうな…。

でも、気持ちのほうが強いですかね…?みなさんはどう思いますか?

 

あ、さて、明日は藤井先生の公開レッスンです。朝9時15分〜。

詳細はブログ記事にてご確認を。

http://guitar.livedoor.biz/archives/51849695.html

 

長い一日になりそうです。(今日こそは)早めに寝ます。

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「アコースティックギターブック27」DVDを見ながら…

既にブログでもお知らせしましたが、富川が「ギターを弾こう!」のDVDコーナーを担当した「Acoustic Guitar Book27」(シンコー・ミュージック)が発売中です!

アコースティック・ギター・ブック27表紙

←これが表紙。

皆さんが店頭で買うときの目印に。

「特別付録スペシャルDVD」に私の演奏映像が含まれています。

 

 

 

DVD演奏中1

←DVD内の映像。

 

 

この仕事での使用楽器はアルカンヘルの97年。ここ2ヶ月くらいは演奏会などでは98年アルカンヘルを使用していますが、やはりDVDを見ていて(聴いていて)随分違うものだなあ、と思います。先日も湯川賀正氏とのデュオのレコーディングで98年アルカンヘルを使ったら、「うーん、なんだかんだいってアルカンヘルなんだけど、97年のほうが音がすっきりしているような気がするなあ」と言われました。弾き込みの量が圧倒的に違うからでしょうか?…あと楽器には一本一本個体差がありますから、おそらく98年の癖を掴みきれていないのでしょう。

さて、DVDを見ていて、やはり感じたのは、このアルカンヘルという楽器の低音の存在の強さです。これは音量の問題ではありません。低音の“存在感ある音色”です。それでいて、全体のバランスはやはり他の製作家にはないものがあります。プレイアビリティの面からすれば、すこし手間のかかる楽器ではありますが、やはり録音という客観的な部分が重要視される分野においては実に理想的な楽器なのかもしれません。

基本的な音色の存在感の強さと全体のバランスのよさが、やはりアルカンヘルの特徴なのでしょう。そして、そのバランスと音色の存在感が「弾き込み」&「楽器の癖を掴む」ことによって、更に良くなってくるような気がします。これが私が入手したときからほとんど毎日いじってきた97年アルカンヘルと、98年(2年間くらいほぼ居眠り状態でした…)の差なのでしょうね。だからといって、98年も眠らせたままではダメだ!…と思い、昨年からちょくちょく練習などでは使っていたのですが…。ああ、楽器って難しいですね!(でも、楽しい…)

 

さて、私の演奏映像が収録されている「アコースティック・ギター・ブック27」の詳細はシンコーミュージックのサイトのページにてご覧になれます!

名器アルカンヘルの音色、お聴きください!!

 

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