ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

江部賢一

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3月2日井桁ギター教室設立25周年コンサート

昨日のことになりますが、横浜青葉台で行われた「井桁ギター教室設立25周年記念コンサート」にスタッフ&演奏者としていってまいりました。

青葉台フィリアホール大が満席!&立ち見もでる!…というくらい好評!(おそらく来客500人近く?)

これだけの人が入るのは、教室主宰者である井桁典子先生の人徳ですね。

私の出番は、アンサンブルアリア(通常教室で個人レッスンを受けている人のアンサンブル)のコンサートマスター、独奏2曲、フィナーレの江部賢一バンドに参加…結構多忙でしたね。

アンサンブル・アリア→みながんばりました。やはり舞台上ですので、若干音の時間差があります。これには戸惑いますよね。前半、ちょっと乱れがありましたが、すこしづつ整っていくところはやはり練習の成果ですね。強弱もしっかりついていて良かった、と思います。

独奏2曲→レイス「ひとつのワルツと2つの愛」&ノイマン「愛のワルツ」を演奏。まあまあの出来だったと思います。ロマンティックな曲だったので、好評でした。

江部バンド→江部先生の隣だったので、実に楽に演奏できました(同じパートだったので・・・)。即席バンドです。全員集まったのも当日が初めてでしたので、本番でああ、こういうアレンジだったのかあ…と思いながら、楽しんで演奏できました。本番であれだけまとまった演奏ができるのは、やはり皆プロだなあと思いました。もちろん、江部先生の素晴らしいアンサンブルアレンジ能力もたっぷりと堪能できました(客席で聞きたかったなあ…無理だけど)。個人的にはジプシーキングスの実にスパニッシュな伴奏が楽しかったです。大きな会場で弾くと、「ああ、やっぱりアルカンヘルってスパニッシュサウンドだなあ」と思いますね。ラスゲアードの切れとか、カッティングの味わいはやはり日本のギターにはないものです。もともとアルカンヘルはフラメンコギターにも定評があった製作家なので、あたりまえといえば当たり前なのですが・・・。

さて、2部からはみなプロの演奏家のステージでした。

我が師匠である手塚健旨先生(井桁先生のお世話になった方という紹介のされかたでした)も2曲演奏。久々に演奏を聴きましたが、感動してしまいました。裏からしか聴けなかったのですが、舞台脇からトレモロのタッチや右手のアングルなどをじっくりと観察してしまいました。特にトレモロのアングルは実に参考になることばかり。トレモロはおそらく手塚先生の「おはこ」でありますが、イエペスやレヒーノの影響を受けたタッチであると思われます。トレモロの粒立ちが実に印象的でした。私も研究してみたいと思います。終わってから「暁の鐘」の運指上の質問にも快く答えてくれました。全ての運指に関して明解な答えがある・・・当たり前ですが、実に有益でした。

もう一曲、「モーロとジプシー」(作者不詳)も良かったです。ギターとは「こうあるべき」という理想的な楽曲かもしれません。もういちど聴きたいなあ。

終演後、手塚先生の控え室で、先生の使用したアルカンヘルを弾かせてもらいました。アルカンヘルだから勿論素晴らしいのは当たり前です。ですが・・・これは凄い!…という楽器でした。ちょっと貸してもらって弾かせてもらいましたが「ああ、一生弾いていたい!」と感じるギター・・・この感覚は久しぶりでした。私のものは1997年のものですが、10年経つとまた違う感性がギター製作家にも宿るのですね。アルカンヘル・フェルナンデスはもちろん既にギター製作の分野で大家です。大家となった今でも、新しい発想やアイデアを楽器に盛り込もうという素晴らしい職人なのです。もちろん、そこにはスパニッシュギターの伝統を守ろうという姿勢も貫かれています。このバランス感覚はあまり他の製作家には見られないものです。

私の楽器(アルカンヘル1997年)も先生にチェックしてもらいました。とりあえず、私の弾き方に問題はないようです。

というふうにいろいろと勉強になりました。その後の打ち上げでもギターやギター界の面白い話をたくさん聞けました。

久々にいろいろと手塚先生とお話できたり、アドバイスを頂きました。私の感想としてはどこまでいっても「師弟」ですね。先生が成長しているかぎり、私が追いつくことはないのでしょう。これは現在弟子を抱えている私本人にもいえることかもしれません。とにかく勉強し続けるしかないのです。がんばろう。

手塚先生のお弟子さんたちもたくさん会場にいらしていました。偶然打ち上げ会場にもいましたので(井桁グループとは別の席に)、その場で部分的に参加・・・ここでもいっぱい「お褒めの言葉」を頂きました。中には大学生の頃から私の演奏を聴いてくださっている方もいて、「やっぱり富川君の音はキレイね〜」といっていただきました。これはそのまま受け取って自信とさせていただきます。嬉しかったです。

演奏会そのものの感想に戻ります。

オヤジサウンズという井桁先生のもとで学んでいるオヤジサンたち(みな50代〜60代?)のアンサンブルグループがいます。これにはちょっと感動しました。みな音に厚みがあるというか…圧倒的にテクニックがあるというわけではないのですが、みなギターの音にこだわりがあるんだなあ、と思ったわけです。そのステージングも見習うべきものがおおくありました。自然に会場から手拍子がでる!…これは凄いなあ。打ち上げでの私のコメントでも褒めさせていただきました。

全体の感想として、やはりギターは素晴らしいなあ、という一言です。アンサンブルが主体でしたので、アマチュア、プロ問わずたくさんのギタリストがいましたが、それぞれが日常の生活の中でギターと関わって生きているわけです。そして、他人に感動を与えたり、与えられたりして生きている…。それが自分の人生においてかけがいのないものになっているのだなあと感じました。

やればやるほど、ギターというのは深く難しい楽器です。だからこそ一生付き合っていく価値のあるものなのですね。自分にとっては、そういうことを再認識させてくれたコンサートでした。

最後になりましたが、やはりそういうコンサートを企画できる井桁典子先生も凄い人です。丸一日超人的な働き方でした。ウクレレ弾いたり、司会をしたり…しかも第二部にはソロまで!…もちろん江部バンドにも参加!(ソロ演奏、ヴァイス「パッサカリア」素晴らしかったです!…控え室モニターで見ながら、いろいろ勉強させていただきました)。井桁先生のギターにかける情熱、そしてその情熱についてくる生徒さんやギタリストやミュージシャン…素晴らしいイベントでした。これほどの規模のイベントを単独の教室の行事として成功させるのはあまり例のないことです。自分も見習いたいと思います。

この場をかりまして、井桁ギター教室25周年、祝福の言葉を述べさせていただきます。

次は50周年?

 

 

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最近のこと&あさって

最近は仕事を通じて調べることや、考えることが多く「いやあ勉強になるなあ…」という毎日を過ごしております。

最近、モンポウについて調べて文章を書きました。現代ギター4月号から連載予定の記事です。現代ギターには「ドミンゴ・プラト〜ギタリスト辞典」(翻訳)、「アルベニスの生涯」「ファリャの生涯」などを連載してきました。ハード路線が多かったのですが、今回は一回ごと読みきりといえる内容となっています。ふかーく長いギター音楽史をひとりの作曲家と作品から読み取っていこうという内容となっています。ご期待ください。私としては、普段生徒とのレッスンで「え?モンポウくらい知っておいてくれよ〜」と思うこともしばしばなので、ギター史の知識的な部分を補完する内容となってくれることを期待しています。

もう記事は提出しましたが、いろいろと調べてみると、モンポウ〜カタルーニャ民謡〜リョベート…という魅惑的なラインがでてきたりしてワクワクしました。記事にはできなかった部分もありますが、今後の研究課題ができたような気がします。

さて、もうひとつ。最近「教え方」のプロセスというのを再認識する仕事をしました。いってしまうとレッスン風景を収録したわけですが、普段のレッスンで初心者〜中級者〜上級者という流れで教えるということをいっぺんに段階を追ってやってしまったわけです。これは実に勉強になりました。

一般に初心者向けと言われる作品でも、音楽的な完成を目指すのであればテクニック面の完璧なコントロールが必要となります。普段のレッスンであれば、ある程度の期間レッスンにくるのだろうということを考慮にいれて、「現段階ならメロディーをはっきりと弾けるだけでいいか…」とか「そろそろダイナミクスをつけてみるかなあ?」というふうに進めているわけですが、今回の仕事はそのプロセス全てを見せるという収録だったわけです。

まだ、進行中の仕事ですので、詳細は話せませんが、私としても実に学ぶことが多かったです。いずれ正式な形になったときに詳しくお話します。

さて、あさってですが、青葉台で「井桁ギター教室開設25周年記念コンサート」に出演します。現在、月曜日だけ個人レッスンをこの井桁ギター教室で担当しています。ということで講師演奏というわけです。2曲ほどソロを弾きます。あと私がバンマス(?)になっているアンサンブル・アリア(30名ほどのギターアンサンブル!)でも演奏します。

3月2日(日)午後2時〜青葉台フィリアホールです。田園都市線青葉台駅からつながっているビルにあるホールです。すぐにわかります。入場無料です。

詳細は下記で確認を。

http://homepage2.nifty.com/igeta/kongo/kogo.htm

このコンサートでは私の師匠である手塚健旨氏も演奏します。ひさびさに先生のソロが聴けるので私本人も実に楽しみしているのです。

もうひとつ、江部賢一氏の「バンド」にも参加します。エレキギター、フルート、ベースがはいっているのでなんとなく「バンド」っぽいのです。クラシックギター数本も交えてアンサンブルというわけです。アレンジはもちろん江部賢一氏です!

(まだ、一回も全員で音を出していないので、どういう音になるのだろう?)

 

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