1. ラスゲアード、スル・ポンティチェロ、タバレット・・・特殊奏法の用語は外来語が多い。こどもとのレッスンの時には、その説明はなかなか難しいなあ。でも、大概、音を聴かせると嬉しがる。
  2. 吉松隆。木洩れ陽のロマンス。3−4の拡張を避けるために、和音をハイポジションに移動。ローポジションで難しいなあという和音をハイポジションに移動する・・・もしくは開放弦を使ってみる・・・という処理の仕方は覚えておこう。どちらにしてもギターに関しては「読譜力」が必要。初見能力といってもいい。
  3. 音を見て、いくつかのポジションの可能性が浮かぶようにならないとクラシックギターはいつまでたっても初心者という「めんどうくさい」楽器なのである。
  4. アランブラ。ゆっくり弾きすぎていると「メロディーがみえてこない」。メロディーはいってみれば短期記憶が創り出すものである。なので、ゆっくり弾きすぎると旋律が形としてイメージしにくいものである。だから、比較的初期に早めのテンポで練習してみるのも楽曲のイメージを構築するうえで重要なのだ。
  5. アランブラには、たぶん、出版されている楽譜に書かれていないいくつかの運指のコツがある。部分セーハを使ったり、指の根本でのセーハを使ったり・・・。そうしないとインテンポでは弾けない部分が多いのだ。
  6. ブローウェル、シンプルエチュード18番。装飾音の左手指の動きをスムーズに。1−3−1−4というスラーの連続であるならば、腕との連動も考えること。無駄のない動きを目指す。
  7. 指の根本セーハ。使うテクニックである。ひとさし指のMCP関節を「固定化」し、あとは腕全体のバランスで押弦。人差し指と親指ではさみつけるようにしてやると難しいかも。
  8. p指のもどり。機敏でない人は「アルサプーア風エクササイズ」も有効かも。他の指に関しても、ラスゲアード練習をすると、指の戻りはよくなる。
  9. 弾弦後、とにかくリラックス。そうすると「ある程度は」指はニュートラルなポジションに戻る。そこに意識的な「戻し」を加える。そしてまた再び弾弦。この「意識的な戻し」は「次に弾弦すべき弦のところに指を準備する」ということである。
  10. ソルの曲では、トランペットやファゴットなどの特殊奏法を知っておくことが重要。楽曲のなかで指示がなくても、想像すること。ここはそうじゃないか?・・・と。そのためにはソルの教則本をしっかりと学んでおこう。
  11. ソル、スコットランド変奏。終わりの部分。同じ和音でも前後の文脈によってアクセントが置かれるか置かれないか・・・違ってくる。よく考えること。結句しているのか、結句していないのか?・・・丁寧に分析するべし。
  12. ソルのエチュード。音が解決する部分は、「大きく弾く+小さく弾く」ということではなく、連続した動きのイメージで捉えること。クッションを手でぎゅっと押して、その反発でもどされるイメージとか・・・いろいろと考えられる。
  13. 弦を移動するたびに、鎖骨は動いているはず。右手の肘を軸に弦を移るのは「タレガ奏法」である。しかし、ギターのアングルも水平に近い感じになるので、これが有効であるが、現代奏法では弦移動とともに音色が変化する結果となる。
  14. 爪が割れたり、削りすぎたり・・・しかし、それでも指の動きに逆らわず「若干ひっかかってでも」正しいアクションをするべき。ここで、爪の形に従った「曖昧なアクション」を身につけてしまうと、それが癖となってしまう。音は割れてもいいので。
  15. やはり、パークニング教本は、初心者導入テキストとしては最適である。
  16. 初見力、読譜力アップにはベネディクトの「初見演奏テキスト」がやはり素晴らしい。
  17. 鈴木巌先生の教本。エチュードたくさん、練習たくさん。しかし、これをじっくりとこなしていけば恐ろしいほどの実力がつくに違いない。しかし、そのボリュームに圧倒されると・・・終わりは遠く感じるかもしれない。でもエチュードをできるだけたくさんこなすことは「パターン」をたくさんこなすことになる。それは音楽的にも技術的にもとても有益である。
  18. 和声の知識はとても重要だ。シャープ系のキーでドミナントやトニックがぴんときても、フラット系はギタリストは苦手だ。特にkey=Cの曲が続いてkey=Fの曲がぽんと出てきたときに、耳の調整をしっかりとしておくこと。ファラドと見て、「あ、トニック!」と思えるためには事前に分析しておくことも大切である。
  19. 解決をつける、結句する・・・このことは音楽にとって、とても大切であるが、「音をつなぐ」のは技術的にとても難しい。特にギターでは。「きわめて音楽的な耳をもっている生徒さん」ですら、教師側の判断としては「きれている」となる場合が多い。
  20. セゴビア編ソル。17番。aのタッチをしっかりとMCP関節から動かすことをチェック。弾弦後の「もどし」も「戻しすぎないこと」!。とても大切なことであるが、「できるかぎり弾弦のアクションを同じアクションでもどす」ことが大切である。指の戻りは「力が抜けるようにすっと」戻ること。場合によってはラスゲアードの練習も有効である。
  21. セゴビア編ソル17番。13番、6番、2番なども同時に練習していくとaのタッチの改善のために有効。
  22. サグレラス、マリアルイサ。楽譜にはメロディーと伴奏という二つのパートで記譜されているが、できれば3つのパートで分けて考えること。低音は1拍でなく、3拍伸ばしてもよいところもある。
  23. いままで、間違ったタッチで弾いていた場合は、「正しいタッチ」でそれを上回る回数を弾いて行くしかない。5000回間違って弾いていた部分は、5001回を目指すしかない。(すくなくとも気持ちだけでもね!)


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