まずは上記の動画を全部見てください。運動タレント(?)の武井壮さんです。かなり「まともなこと」を言っています。彼が頭脳派であり、そして経験からしっかりと学んでいるのが分かります。

自分が思っているとおりに身体を動かすことがスポーツの基本!と言っています。実はギターなどの楽器演奏でも同じ事が言えます。実際に私が自分の演奏や生徒さんへの指導で大切にしていることは身体の構造、指の構造などの観点からまずは分析し、そこから導かれた正しい身体動作をもとに「奏法」を考える…ということです。

ひとつ例をあげてみましょう。右手の関節は指先からDIP関節、PIP関節、MCP関節といいます。このMC関節をしっかりと動かすことが右手タッチの秘訣です。では、みなさん一つ実験してみてください。
まずは右手をリラックスさせます。そして、右手のMCP関節だけを使って指を動かしてみてください。曲げる方向に。
目をつぶって第三者に見てもらうとよいかもしれません。

…どうでしたか?

もしかしたら、MCPだけを動かしているつもりでも、PIPが強く曲がっていませんか?場合によっては、MCPは全く動いておらず、PIPだけ曲がっている場合も多いのです。

最近、ある生徒さんとのレッスンで動画を撮りました。本人に「イメージ通りに動いていない指」を確認させるために撮影しました。

pimaとpiamのアルペジオです。プランティングで練習させています。




同じパターンですが、MCP関節からの動きを意識させてから弾いてもらいました。だいぶ「イメージ通りに」右手薬指(a指)が動いているのが分かります。



この違いこそが「自分が思っているように動作しているか?」ということです。武井壮さんの言っているとおり、ほとんどの人の動作にはイメージとの誤差があります。ギターは特にそういう楽器かもしれません。「指を根元から曲げる」と考えてはいても、MCP関節の位置が明確に意識されていること&その関節だけを動かす筋感覚が明確に意識されていなければ、誤作動してしまいます。ほとんどの人はPIP関節からのアクションが大きくなってしまうのです。

そして、通常の動作で実現できないものは、ギターの時にもできません。

昨年、クラシックギター奏法総点検というワークショップで、二回にわけて右手と左手について講義しました。

クラシックギター奏法総点検:右手編
クラシックギター奏法総点検:左手編

そこでも、解剖学的にまずは自分の身体の地図(ボディマップ)をしっかりと認識させるところからスタートさせました。そうすると、普段の生活でも「練習できる」のです。当教室で定期的にアレクサンダーテクニークのワークショップを開講しているのも、身体の感覚に鋭敏であることを知ってもらいたいからでもあります。

身体の軸が整えば、武井壮さんがいうように「目安」ができるわけです。そういう正しい身体感覚をしっかりと身につけ、それを楽器奏法に応用していくこと…これがクラシックギター界において、今後主流となっていく教授法となっていくでしょう。

最後になりますが、武井壮さん…なかなか知的な方だと思いました。今までそういう印象がなかっただけにちょっとびっくり。沢山のヒントを頂きました。ありがとうございます!



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