ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

重奏の会

2019.8 新サイトOPEN!
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富川ギター教室(東京渋谷) https://tomikawaguitar.com
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※他に池袋現代ギター社でもレッスンしています

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6月25日「重奏の会」と東日本大震災

当教室では6月25日に「重奏発表会」を行います。
毎回趣向を変えて行っています。今回は当教室のアンサンブルのために作曲家でありギタリストの冨山詩曜さんに楽曲を依頼しました。実は詩曜さんは3月20に行われた東日本大震災のためのチャリティコンサートにきてくれたのです。そのときにいろいろと話ました。実は詩曜さんも東北出身・・・。

話の流れのなかで、アンサンブル曲書いてー!と頼んだのです。

そして、できあがったのが「東日本2011〜鎮魂歌」です。

これを当教室の生徒メンバーで構成するアンサンブルで6月25日に初演いたします。

基本的には教室の生徒発表会ですが、今回は後半に「コンサート」を行います。

入場料をとります。その入場料は今回の東日本大震災の地域への義捐金として寄付いたします。

出演は私、富川勝智と尾野桂子、そして私のもとで修行中ですが数多くのコンクールで優秀な成績を収めている林祥太郎です。

是非、多くの方に来ていただきと思います。アンサンブル曲、聴いてください。そしてわれわれの演奏、お聴きください!


おっと、その前に4月24日は独奏の発表会でした!
午後12時30分開演予定です。場所は渋谷リフレッシュ氷川です。

そして、4月26日は神成理さんコンサート。こちらがチラシPDF です。

7月12日重奏の会レポート

2009年7月12日(日)に行なわれた富川ギター教室主催「重奏の会」のレポートです。

会場は雑司が谷音楽堂。

サブタイトル:藤井眞吾公開レッスン&ギターアンサンブルの様々と藤井眞吾作品集〜「はじまりの音楽 第1集」全曲演奏を中心に〜

 

午前10時〜:藤井眞吾先生の公開レッスンでした。

宮島幸太郎、谷川英勢、丸山耕太郎、尾野桂子の4名が受講。いつもながら藤井先生のレッスンは「熱心」です。そして、わかりやすいです。そして、いつも延長…してしまいます。その教える姿勢はいつも真摯です。そして、的をしっかりとしぼったレッスンをしてくださいます。

090712_1248~01

「音楽」のベースメントと技術のベースメントの大切さを受講生はしっかりと再確認したことでしょう。聴講した方も、多くのことを学んだと思います。

 

ということで、レッスンが延長したので、午後の発表会の開始時間も遅らせなくてはいけませんでした。なぜなら、この公開レッスンと開始までの間で、「リハーサル」をやらなくてはいけなかったからです。

藤井先生を交えての4重奏「AIR」のリハ。そして、「はじまりの音楽」のリハ、私と生徒たちでやる「カルッリのデュオ集」のリハ…。駆け足でしたが、やりました。

 

そして、本番。第一部は「フェルディナンド・カルッリのデュオ集」。

カルッリはたくさんのデュオ曲を書いています。しかし、忘れられがちなのが、カルッリ教本の付録であるデュオ曲集です。「生徒と先生のために」書かれた曲集で、本来は24曲あります。今回はテルツィが編集したカルッリ教本の巻末にある12曲を全曲演奏。本来の姿である、生徒がファースト、先生がセカンドというパターンで演奏しました。24曲全てはちょっと「だるい」ので、このテルツィ編の12曲は理想的なバランスです。全部で30分程度。楽曲のバラエティも富んでいて素晴らしい「教材」です。

そして、音楽表現を学ぶために素晴らしい内容となっています。私は普段の生徒のレッスンでも使用しています。非常に教育的効果が高い作品です。また、とっても古典的で、そしてカルッリの「ベルカント」スタイルも堪能できます。つまり、美しい!のです。

さて、演奏自体は…みな良く弾けていました!!立派です!

 

第2部「ギターデュオの様々〜古典から近代まで」

ソルの月光にフェルテアが旋律をつけたもの、そして知られざる古典の名作曲家ガーデのデュオ、そしてアランブラのデュオです(サグレラス編)。ごちゃまぜのようでありながら、この第2部、なかなかまとまっていました。

フォルテア編月光は「定番」ですね。いい旋律です。他に月光のカウンターメロディーで有名なものに、レヒーノ版、ホセ・ルイス版、デュアート版…あります。いずれ、その全てを演奏するコンサートも楽しいかもしれません(いや、マニアックすぎるか?)。

ガーデはソルと同時代に活躍しながら、存在感希薄です。でも、良い曲たくさんあります。ギターデュオ…というと、すぐにポピュラー路線にはしる人がいます。もちろん、これは悪いわけではありませんが、まだまだ古典期によいデュオがやまほどあります。視野をひろげて、テルツギター&通常ギターまで考えれば、ジュリアーニの秘曲デュオ…一杯あります。一例ですが。

そんな感じで、ガーデも生徒に勧めてみました。よく演奏できていたと思います。

アランブラ宮殿のデュオ。サグレラス編の楽譜は入手困難です。残念なことです。このアレンジをみると、サグレラスの才能が分かります。コンサートピースでもサグレラスは素晴らしい楽曲を多数書いています。日本では「マリアルイサ」などの小品ばかりが知られていますが、実はとてもヴァーチュオーソな人だったのですね。その片鱗がこのデュオのアレンジから感じられます。

 

第3部「フェルナンド・ソルのデュオ曲」

「6つのワルツ」第1番。これは作曲はソルではありません。正確には編曲です。しかし、ギターを知り抜いたソルの書法がところどころに感じられます。そして、定番「54bis」。今回は生徒同士でコスト編。やはり難曲です。そして「漸進的にして容易なるデュオ」より1番。容易…とか書きながら、音楽的には深みのある作品です。

上記、いずれのデュオとも、「古典の音楽表現」を熟知していないと、貧相な音楽になります。その意味で、いずれのペアもまだまだ勉強が足りません。音楽性の未熟さを実感するうえで、演奏者各自勉強になったことでしょう。

この部の最後に、私と尾野桂子で「はげまし」を演奏しました。これは録音を聴き直しましたが、うまくいっています。特にファーストをやってくれた尾野桂子は素晴らしく弾けています。リハのときは「曇っていた」音楽の方向性が、本番でははっきりとしていました。

やはりソルはプロの演奏でしめておいて良かったと思います。

 

第4部「藤井眞吾作品集」

最初は、熊野隆太君と私で、「紺碧の舞曲」。少ないリハながら、形になりました。藤井先生から控え室でいただいたちょっとしたアドバイスがとても参考になりました。実は熊野君とはスペインでの師匠が同じです。わたしたち、ふたりともアレックス・ガロベー先生に習っています(時期は重なっていませんが)。実はアレックス・ガロベー先生を日本に招聘して、コンサートとマスタークラスを行なったことがあります。そのときに、マスタークラスを聴講してくれたのが熊野君。そして、彼はアレックス先生のところに留学していったのです。

そういう意味で、「紺碧の舞曲」のテーマとも重なっているような気がします。詳しくは楽譜の解説をお読みくださいね。

藤井先生からも褒めてもらいました。「良かった!」そうです。嬉しいです。

さて、「紺碧の舞曲」のあとは、「はじまりの音楽」コーナーです。今回の発表会の目玉です。

皆、勉強の成果はしっかりと出せていました。非常に「音楽的」に弾けていたということです。いい音楽をつくるためにはたくさんのことを注意しなくてはいけません。今回は各自、技術上、表現上、いくつかのことを課題に出されていました。その課題はクリアできていたということです。その意味において全員「しっかり勉強」していたと思います。

そして、第4部の「シメ」は「Air」です。4重奏です。楽しかったです!私がファースト、セカンドが尾野桂子、サードが諏訪さん、フォースが藤井先生。録音を聴くと、藤井先生の音もくっきりしていますが、私の音もでかいです…。もうちょいサードがきばってくれると良かったかなあとは思います。でも、全体としては良かったかな?…録音をきくと悪くないです。

 

さて、以上で、発表会は終わり。あとは藤井先生のミニコンサートでした。私は受付にいましたので、最後の武満編12の歌とポンセしか聴けませんでした(ああ、残念!)。まあ、生徒がそれまでかわりばんこで受付をしてくれていたので、私が犠牲になりました。

ドアの隙間から聴いていましたが、充実した内容でした。しっかりとしたレパートリー!…ロマン派から現代まで!…素晴らしいプログラムです。

 

…という感じで、午後7時15分過ぎに完全に終了!

その後打ち上げ…30名弱の大所帯…盛り上がりました。

 

しかし、それにしても朝から忙しかったです。もちろん藤井先生も大変だったと思います。集中力、体力…凄いです。やはり、尊敬すべき先輩ギタリストです。

 

生徒のみなさんも、お疲れ様でした!

また、重奏の会、やりましょう!!

 

今度は10月の独奏発表会です。みんな、がんばってね〜!

(あ、その前にあづみ野の講習会に行く人はそれにむけて練習がんばってください!!)

 

 

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公開レッスンと重奏の会(あさってです!)

さて、気づいてみれば、もうあさってです。

当教室主催の「重奏の会」です。門下生の発表会ですが、今回は藤井眞吾先生がいらっしゃるということで、午前中に公開レッスン、そして午後から「重奏の会」です。藤井先生の作品も「はじまりの音楽」「AIR」「紺碧の舞曲」、3曲が演奏されます。

目玉は藤井眞吾先生+私の生徒たちとの「はじまりの音楽」全曲演奏です。

もともと生徒と教師のデュオ教材ですので、「ほんらいの形」での演奏形態です。私の生徒たちはみな、6月に藤井先生のレッスンを受けて、アドバイスをもらっています。

さて、きちんと「教え」を吸収できたかな?…私も楽しみです。

その他は、カルッリのデュオ曲、ソルのデュオ曲…という感じで、オール重奏プログラムです。

私はカルッリが「生徒と教師用に書いたデュオ」を生徒と12曲ぶっつづけで演奏します。これも、レアです。美しい曲集です。ほんらいは24曲ありますが、今回は抜粋版で。

最後に藤井眞吾先生がソロ演奏を行なってくれます。

うーん、内容充実…。入場は無料です!

(公開レッスンは聴講料2,000円です)

会場の定員があるので、できるだけ御予約ください。(定員オーバーの場合は予約のない方はお断りすることもあります)

tommig@livedoor.com

 

第19回発表会(重奏の会)チラシ

 

藤井先生のホームページに、「はじまりの音楽」解説が連載されています。やっと9曲目あたりまできたようです。

「はじまりの音楽」解説

 

公開レッスンの曲目は以下です。聴講の方の参考に掲載しておきます。

谷川英勢:「はじまりの音楽」(藤井眞吾)

丸山耕太郎:「シンプル・エチュード」より(ブローウェル)

尾野桂子:「トリーハ」(トローバ)

宮島幸太郎:「サラバンド」(プーランク)

 

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「はじまりの音楽」の解説!

すでに告知しておりますが、7月12日の当教室主催の「重奏の会」はいつもと趣向を変えて、藤井眞吾氏をゲストに迎えて「ギターアンサンブルの様々と藤井眞吾作品集」というテーマで行ないます。

(下記チラシをご覧下さい)

第19回発表会(重奏の会)チラシ

今回の目玉は私の生徒たちと藤井先生との共演企画「はじまりの音楽 全曲演奏」です!

先日フォレストヒルから出版された「はじまりの音楽第1集」の全曲を通して演奏しようという企画…もともと生徒と教師用の教材として編まれたものですので、本来の目的に合致したプログラムということになります。

先日、当教室で藤井先生の公開レッスンを行いましたが、それは私の生徒との「リハーサル」も兼ねてのものでした。本番までの一ヶ月間どのようなことを注意して練習すべきか…を各生徒学んだわけです。

それで、藤井先生のホームページにて「解説」がアップされています。曲の概要からテクニック上、表現上のコツが公開されていますので、是非お読み下さい。

「はじまりの音楽」解説

(もちろん、藤井先生と共演する生徒さんたち、必読です!!!)

 

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GWも終わりました…5月の予定

とうとうGWも終わりました。

なんだかんだ、ずっと私は仕事をしていました。来週にはレコーディングしなければならない編曲のお仕事です。さっき苦手なタブ譜を付け終わりました・・・(おそらく半自動的につけているので、校正紙をしっかりチェックしないとなあ)

曲は、以下5曲です。

ウォーター・イズ・ワイド サマータイム ムーンライト・セレナーデ G線上のアリア 浜辺の歌

全てできるだけシンプルにアレンジしました。なんだかんだクラシックギター的観点からいくと、アレンジはシンプルなものに帰着していくような気がします。玉数は少なく…というのがクラシックギターでのソロアレンジの王道のような気がします。

これを来週録音します。その作業が終わったら、夏合宿(サマースクール)の現地視察です。これは重奏コンクールに出るメンバーも同行、彼らは集中特訓です。私は現地との顔合わせなど、事務的仕事がメインですが、5月、6月の演奏の仕事の練習もしておきたいと考えています。

あ、その前に、5月10日〜11日の日程で、第2回「ギター教師養成講座」を開催します。おかげさまで満席です。今回も張り切って行います。

第3回目は7月に行う予定です。詳しくは専用ブログをご覧ください。(※このブログの右のほうをご覧ください)

おそらく、この視察合宿の前後に現代ギター連載「セゴビアアーカイブ細見」の締め切りがあると思うので、今からネタ&資料集めもやっておくべきなのでしょうね。

5月24日はプライベートでのコンサート。

昨年くらいから個人宅に呼ばれて演奏する機会も増えました。一般の人が入れないのは残念なのですが、その近隣では「有名なお宅」らしいです。…いやあ楽しみ・・・。

6月1日には講演&コンサート。この手の講演は初めてなので、ちょっと楽しみ。テーマは「エドゥアルド&レヒーノ・サインス・デ・ラ・マーサ」!

…うーん、マニアック。これも地道に資料集め、レジュメ作り進行しております。

上記のようなことをいろいろ考えながら過ごしていたらGWはあっという間でした。それでも普段聴けない(開封すらしていない)CDをたくさん「ながら」聴きできたのは収穫でした。

で、関係ないことを調べ始めてしまったり…なんだか四方八方に注意の方向が向いてしまうタイプなので、このあたりは「性格」なのでしょうね。

 

あ、そういえば、教室行事の予定もひとつ決まりました。以下です。

第16回富川ギター教室発表会「重奏の会」

2008年7月6日 雑司が谷音楽堂 正午頃からスタート予定

※6月半ば以降都営13号線で渋谷から直結!で「雑司が谷」まで行けます。その記念だと、勝手に私は思っています…。

 

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