あいかわらず、こっそりとギター界を生きています。
またマニアックな企画をやってしまいました。演奏曲目もマニアックなら、実は「企画」もマニアックです。
おそらくクラシックギター界初!という企画をやってしまいました。
残念ながら、アーカイブが未処理・・・後半は音声のみ・・・という残念な結果になってしまったのですが、リアルタイムで楽しんでくださった方からの「声」は充分に届いています。
詳細は共演者の「尾野桂子のブログ」のほうで。
http://blog.livedoor.jp/ono_guitar/archives/1369223.html
というわけで、コンサートプログラムは以下でした。
ジュリアーニ:12のレントラーOp.92
ペトレッティ:喜遊曲
ディアベッリ:変奏曲 Op.57
ディアベッリ:第4セレナーデOp.96より「行進曲」
メルツ:3つのエレジー
ジュリアーニ:ボトポウリOp.67
オール「テルツギター&19世紀ギター」レパートリーです。
まだまだ未知のレパートリーがこの組み合わせにはあります。
テルツギターはクラシックギター製作家である高橋達男さんによるもの。プラッテン夫人為書きラベルのオリジナルテルツは今回はお休みで、現代の製作家による「富川勝智コンセプト」のテルツギターを演奏に使いました。
初お目見えです!
うーん、実にくっきりとしたカツゼツをもつ楽器だと感じました。もうちょい弾きこんで、幅を出していこうと考えています。
それにしても、ちょい前までアルカンヘル(モダンギターね)で演奏会をやっていたので、切り替えが・・・なんといってもスケールが違いますからね。指をせまっこくするのもなかなか技術がいるのです・・・。
しかし、デュオっていうのはいつやっても楽しいですね。
あと、ジュリアーニのOp.67は「のだめブーム」の今だからこそ、受ける!・・・というのを実感。ジュリアーニの遊び心満載の楽曲ですね。さあ、みなさん弾きましょー!・・・といってもやはりテルツでないと演奏しにくいです。
なので、みなさんテルツを買いましょう!・・・といい続けたギターコンサートでした。
さて、これからは5月14日のGGサロンコンサートに向けて、また「おっきなギター」に戻ります。うーん、がんばります!!
19世紀ギター
最近発売された「東京アート散歩」(散歩の達人Mook)に天真庵でやった19世紀ギターライブの様子が掲載されています。
こんな表紙です。最近出たばかりです。本屋さんに平積みされています。
その88ページ。
上のほうに天真庵さんの紹介とともに載っています。
ちゃんと私のコメントも載っています。
是非、皆さま、ご覧になってください!
昨日は押上の天真庵にて19世紀ギターを用いたコンサートでした。7時半スタートで、終了は10時くらい。立ち通しです。なぜなら立奏スタイルですので。
押上という町はなんとなく昭和テイストが溢れています。
でも再開発の波は押し寄せているようです。考えてみると錦糸町などにも近いので、通勤などにも便利なゾーンです。
タワーマンション(なのかな?)の建築が駅近くでも行なわれています。
高い建物がない地域だけに、その存在感は独特です。圧倒的ではないのですが、距離感が不思議です。10メーター先くらいで立てられているような感覚に襲われます。
さて、これが天真庵の店内。いい感じです。やっぱり、ここの窓ガラスは雰囲気あるなあ、と。ランプもいい味出しています。
昨日はこんな場所でライブしてきたのです。
で、帰りに…。
こんなやきとり屋さんを発見。
「男味」
もの凄く気になります!
男味のやき鳥…想像できません。
押上はある意味でディープです。
ライブの様子については天真庵さんのブログで紹介されています。
天真庵さんのブログ
(真面目な)コンサートレポートはまた次回にでも書きます。そういえば、散歩の達人さんの取材もありました。大きくはないですが、若干私のライブの様子などが掲載されるようです。
ということで、今回は私なりの「散歩の達人」バージョンの記事でした。
結局、悩んだ末、明日使用する楽器の弦を交換することにしました。なんだか低音がぼやけすぎているので…。
写真でレポートします。
まずは全部弦をはずし、楽器全体を拭きます。かるーくミューズオイルをつけて、ちょっとだけ艶を出します。あとは木目にそって地道に乾いた布で拭いていきます。
オイルを全部ふき取るつもりで。
私の楽器は「差込ペグ」です。上記の写真の手にもっているものです。
ネックの部分のナットは接着してありません。なので、上記のように外側から弦を張っていきます。
さて、差込ペグはヘッド部分の穴に差し込むだけです。要は摩擦だけでとまっているだけですね。回り具合を調整するのは「コンポジション」というもの。ヴァイオリンなどに使われるものです。
リップスティックのようになっています。粘土のような、粉のような…いわば「ころ」のような役目をします。動きやすく、そして、止まりやすくするためのものです。
そんな感じで、ペグにコンポジションをつけて具合をみながら弦を張っていきます。
で、完成!
あとは全体の調弦をしていくだけです。
この差込ペグというのは、なんだか全体の張力が安定してくるとピタッと綺麗に調弦が安定します。この感覚は機械式ペグにはない感覚です。
そしてヘッド部分が軽いので(鉄を使っていないので)、ストラップで弾く立奏にとても向いています。機械式ペグであるとヘッド部分が地面を向いてしまうことがありバランスがとりにくい場合もあるのです。
明日のライブの場所は押上の天真庵。
秋の長屋に19世紀ギターがどんな感じで響くか…私も楽しみです。
やっと明日の19世紀ギターライブのための楽曲を決めました。
これで「ぱーと3」です。1回目と2回目と重複する曲もありますが、新曲もあります。マティエカ、ジュリアーニなども弾いてみたいと思います。
あとは(みんなが嫌いな)カルカッシの25のエチュードからも抜粋に弾いてみたいと思います。これは教材としてやると「キライだなあ!」と思う人も多いはずですが、実に魅力的な曲集だと思います。カルカッシのイタリアンな魅力が分かってくると、美しい作品が多いことに気づくはずです。
毎回、プログラムは悩みます。
初めて聴いた人でも、楽しめる…そして、すこしでもギターの歴史や当時の雰囲気が感じ取れるようにと考えます。
ああ、江戸時代くらいにこんな音楽が西洋では聴かれていたんだなあ…と思ってくれればいいのです。そして、その当時の情景を思い浮かべてくれればいいなあ、と。
使用楽器は1830年(推定)頃に作られたコゲットです。
いろいろとメンテナンスが必要ですが、素晴らしい楽器です。最近、音にまた変化がでてきて、弾いていて飽きない楽器です。オリジナル楽器というのは実に奥深い。
色もいいでしょう?
170年以上の色味です。
場所は押上の天真庵。
定員15名ですが、昨日の時点ではまだ若干残席があるようです。予約した方しか入れませんので、お早目にどうぞ。(お店へ電話してくださいね)
詳細は上記のチラシをクリックしてください。
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