という感じで、やっとこさ2009年度は締めくくることができました。
多少、乱暴にまとめましたが、「富川勝智」という人がいろんなことをやっているギタリストなんだなあ、というのはお分かりいただけたと思います。
僕は実は趣味はありません。
なんとなく、あれこれやっていると、それが仕事につながっているという感じです。
そして、仕事に追われているという感覚もありません(もちろん締め切りに追われているという感覚はあるんですが・・・)。
やっていること全てがギターや音楽に関わることなので、「!」とか「?」とか思いながら、やっています。
しかし、2009年はそれでも、それらのバランスが非常に大変でした。自分でいうのもなんですが、「たったひとりの人間がこなす限界量を超えている」と感じる瞬間もありました。
なので、今後は、これらのバランスを考えていこうとも思います。
では、みなさま、「今年」もよろしく!!
2009年概観
編曲や録音のお仕事もたくさん頂きました。
ヤマハやシンコーミュージックさんのお仕事ですが、これはいつも勉強になります。
詳細は省きますが、だいぶノウハウがついてきました。この種類の仕事を最初もらったときは、とにかく徹底研究しました。
メロ譜から、仮に編曲してみて、他の方の編曲と比較してみる・・・そういう「練習」をいっぱいしたのです。そうすると、自分がギターではこのキーだろうなあ・・・とか、このリズムは出したいよなあ・・・このオブリは犠牲にできないよなあ・・・というのが、諸先輩方のアレンジとほぼ一緒になるということが多いことに気づいてきました。
やっぱりクラシックギターの特性をよく知っている方のアレンジは違うなあ、と思うわけです。逆にクラシックギターの独奏を知らずに、弾き語りやトラディショナルフォークから「ソロギター」という分野に入っていった人のはある「鉄板のパターン」があります。これは悪いという意味ではなく、ああ、やっぱりその方向にいっちゃうのね・・・というのがあります。
弾きやすくはなるんですけどね・・・。
そういう意味で私は、どんなに安易にアレンジしたとしても、クラシックギターの特性を無視したアレンジはできないなあと感じるようになりました。また、そのスキルもだいぶ習得できています。
ただし、このスキルにはまだ分析できない部分、つまり体系化できない部分もあったりしますので、まだまだ勉強ですね。いまだにソロギターのアレンジ法とかが雑誌に載っていたりすると、「なんとか体系化できないかなあ?」って頭をひねっています。
なんだかんだで、ミスチルをアレンジしようが、アニメソングをアレンジしようが大切なのは、原曲のリズムのエッセンスです。それはおそらくハーモニーよりも重要なファクターなんじゃないかなあって、最近思います。
そのリズム的なエッセンスを失うと、実はクラシックギターらしいアレンジにならない・・・という不思議な結論に至っています。
このあたりはまだ分析中です。
うまく言葉で説明できるように・・・ギターソロ編曲をしたい人の役立つ情報を与えられるように・・・思考中です。
今年もすでに新しい編曲の仕事が入っています。
そんなことを考えながら、編曲や録音の仕事にもがんばっていきます!
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さて、2009年度概観。執筆活動編です。
なんの因果かギター史に関しての記事を頼まれることが多いです。
まずは大きい仕事が「タレガの時代」です。
アルベニスのギター編曲についても書きました。
ほか、ローマ時代に女性ギタリストに絡んで、ギターの歴史を概観する・・・という記事も。
あと、セゴビアの初来日についても記事を書きました。
ギター史に関しての、「ネタ」はたくさんあります。
ネタはどのようにして拾ってくるのか・・・これは日常の活動から得ていくことが多いです。何か疑問に思ったら調べる・・・そして「ほほお!」と思っておくと自然にネタは溜まってきます。
実は記事を執筆しているときにも「ネタ」は溜まっていきます。
あ、このテーマをもっと広げたら面白いだろうなあ!っていうのをストックしていくわけです。
御陰で、ひとつ記事執筆依頼を頂くたびに、ふたつかみっつは「研究テーマ」が増えます。
ということで、今後も研究したいことが一杯です!
困ったことに時間がありません。でも、隙間時間を見つけて研究していきます。応援よろしく!!
今年の大きなテーマは「カタルーニャ」かな?・・・と勝手に思っています。ソルもアルベニスもこの地方出身ですし・・・。
さて、旧正月を迎える前に2009年度まとめをしておこう!・・・ということで、今回は教授活動編!
昨年の下書きをまずはそのままお読みください!11月末頃に書いたものです。
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2009年概観です。教授活動編です。
今年も以下のところで教えています。
- 渋谷(富川ギター教室)
- 池袋(現代ギター社GG学院)
- 横浜青葉台(井桁ギター教室)
今年は不況の波で生徒が減るかなあ・・・と思いきや、逆に問い合わせがとても多い年でした。どちらかというと「真剣にとりくみたい!」という人が増えたような気がします。
大手の音楽教室からも「是非、うちの講師として来て欲しい」というオファーが数件ありましたが、断らざるを得ませんでした。
一方で、仕事が減った・・・という同業者の声も聞こえます。不思議な一年だったような気がします。友人ギタリストと「ギタリストも二極化が進んでいるのかなあ・・・」とちょっとリアルな会話もでてくるような一年だったわけです。
残酷なようですが、こういう時代だからこそ、生徒さんも「本物」に接していたいのだと思います。それだけに、教えるほうも勉強を欠かすわけにはいきません。おかげで教授法のスキルも数段アップしたように思います。その努力をしていない人は今後どんどん生徒は減っていくのだと思います。
地方からの生徒もだいぶ増えてきました。各地から定期的に通ってくる生徒さんがいます。そのためのレッスンコース「アドバンスワンレッスン」もスタートしました。完全予約制で2時間程度・・・徹底的にレッスンします。音楽解釈の基礎理論から技術へのリンクまで・・・じっくりとお互いが満足いくまでレッスンできるシステムです。
来年以降、このアドバンスワンレッスンで本格的なレッスンは行っていこうと思っています。
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以上が昨年書いた下書きです。
ということで、書いている矢先にアドバンスワンレッスンの問い合わせが予想以上にやってきていて、年末は多忙でした。実際にプロとして活動している方、そしてコンクールなどで入賞なさっている方・・・私にとっては緊張感のあるレッスンですが、同時に充実感があります。
もちろん、通常の方のレッスンにも同じような意欲をもって取り組んでいくつもりでもいます。
しっかりとクラシックギターを学んでみたい方、一生をかけて音楽と付き合っていきたい方、基礎からじっくりと取り組みたい方・・・いつでも私はウェルカムです!
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毎年年末に行っている「概観」シリーズです。
書く前に2008年概観をざっくりと読み直すことにしています。
いろいろと今年一年との違いを感じることができます。やはり記録ってまとめておくものですね。
今年は下記の分類で概観していこうと思います。
年末までには終わります。今年は12月27日に演奏会、28日から30日まで指揮法講習会です。なので、26日までにまとめたものを28日以降自動更新でアップしていこうと思います。
よろしくお願いします。
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