ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

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※他に池袋現代ギター社でもレッスンしています

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1曲を15分で解説できるのか?



コロナ禍に入った頃、結構動画をアップしました。時間があったというのもありますが、自分の勉強という意味もありました。

その中で割と人気があったのが「クラシックギター名曲を15分で解説」というもの。

とりあえず僕がその曲を弾く。そして、タイマーを押して15分で曲のポイントを説明するというもの。クラシックギター初心者や中級者くらいの方のためというのがあるので、現代ギター社の「発表会用ギター名曲集」を頭から順番に。



で、14曲ほどやって、その他のやることがあったり、YouTubeでは別企画を始めてしまったり、途中でストップしていたのですが、いまだに「これの続きはやらないんですか?」というリクエストが多いので、再開してみました。

基本的に一発どりですから、頭の演奏がうまくいかないとタイマーをスタートできない。で、演奏はうまくいったのだけど、ポイント解説でしどろもどろになってしまって、やり直しとかw

とはいえ、しゃべっていると「ああ、そういうことだよね」とか、割と自分でも客観的にアイデアが浮かんできたりとかします。なので、勉強にはなります。何よりも15分でえいやっ!と全体を説明しなくちゃいけないので、締め切り効果があります。程よい緊張感の中で、ささっと簡潔に。そして伝えたいことはポイントを絞って言うトレーニングとなっています。

とりあえず、上記曲集の40曲目くらいまでやってみようかなあーとか考えてます。

実際に自分の生徒さんでも、習っている曲の予習や復習に動画を見ている人もいるようなので、その人たちのためにも。そして、日本全国で独学で頑張っている人や、他の先生に習っている方でも「こういうアプローチの仕方があるのかー」と思ってもらえれば嬉しいなあと思います。




現代ギター10月号〜フィジカルなもの

現代ギター10月号の実物を見た

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やはりいくつもの連載をやってきて、著作もだしているとはいえ、実際の雑誌を見る快感は別物。
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ということで「ホセ・ルイス・ゴンサレス ギターテクニックノート講座」スタートしております。6ページに渡ってガッチリと。
やはり実際に本誌を受け取るとなんとも言えない気分になる。

インクの匂いがわーっと広がる。それはフィジカルなものだ。そして、そのフィジカルな感覚は10代の頃から変わらない。高校生から現代ギター誌を定期購読している。届けられて、開封する。その匂い!


中身を隅々まで読む。分かること分からないこと。たくさんある。だけど、あ!こういうことなのかーとか、こんなギタリストがいるんだなーとか、こんな曲があるのかー!など沢山の新しい世界がある。


だから、現代ギターという雑誌は憧れの雑誌で、留学から帰国してプロ活動を始めて連載してみない?というオファーがあったときはびっくりした。

え?僕が?現代ギターに?という感じ。最初はドミンゴ・プラトのギタリスト辞典の翻訳連載でしたが、あれこれ来日ギタリストの通訳を頼まれたり、自分が現代ギター社の主催コンサートに出演したり、スペイン音楽に関する連載を頼まれたりそんな感じでもうかれこれ20年以上ずーっとお付き合いさせてもらってます。

(オファーがないのは表紙だけ!)


いつでも初心忘るべからずじゃないですが、本誌を開くときはドキドキします。原稿を連載している時もゲラをpdfで頂きますが、これはやはりフィジカルなものじゃない。

やはり、実物を受け取り、ページを開き、インクの匂いを嗅ぐと「おー!仕事したよねー」と思う。


こういう感覚ってわすれちゃならないんだよねーと思います。実はこの感覚はCDと変わりません。CDをいままでたくさん出してますが、このフィジカルな感覚は別物。音源の確認は山ほど事前にやっていたとしても、実物をうけとったときのフィジカルな感動は常にあるのです。


だから配信やYouTubeの演奏動画にはなーんの感動も感じなかった。自分としても「これがおれだよー」と言い張れるような感じではアップできてません。やはり演奏も生じゃないとなーとか。フィジカルなものが好きなんですよね。


とはいいつつ、最近自分でYouTubeみたりしていると、その演奏動画のバリエーションにとんでいること!基本的にクラシックギター以外のジャンルしか見てませんが、あ!そういう考え方もあるのねーとか。多様性。ほんと自分の価値判断とは相入れないものでも「楽しめる」。


だから基本的にはCDはオワコンだと思ってた。そのあたりは僕が所属するレーベルの主宰ともあれこれ話はした。


やはりオワコン。だけど、いまだに雑誌や書籍やCDのフィジカルな気持ちよさには魅力を感じてしまう。


結局両方なのかなー。


「テクニックノート」講座の連載もフィジカルなものです。ページをめくって、じっくり読んでほしい。

だけど、YouTubeの動画と連動してます。YouTubeも見てください。おもしろいから。


そんな感じでやってます。というか、そういうスタンスになりました。そういう時代なのでしょうね。そして、自分の中で折り合いがついている。


ということで、このブログを読んでいる人、雑誌も買う、そしてYouTubeもがっちり見てくださいね。








文で伝えることと動画で伝えること、そして、目の前で伝えること

現代ギターで連載を始めたことは先日のブログでも書きました。


そして、この連載と連動で動画もアップしました。


文章で伝えることと動画で伝えることができるものは割と別物だと感じています。
文章であると「頭でわかったふり」になりがち。ですが、ある程度文章で書いてあることを理解して自分でやってみると「ああ、なるほどな」と思えます。文章で確認しながら自分の動作を整理できるわけです。

動画だけで学ぶと「やれたふり」になりがち。なんだ同じようにできるじゃん!で終わってしまう危険性があるし、その動作が実際どのような理由で大切なの?というのもわからない。


そんなことがあるので、文章で書いたものと”同じ内容”を動画で扱ってみたかったのです。

とは言え、なんか自分で足枷かけちゃったなーという感じです 苦笑。

通常のギター教本にしても、今回扱っている「テクニックノート」にしても、学ぶためには全部通してみるしかないわけです。特にこのテクニックノートは全部通してみて、そして、また細部を学んでいって、また全部を通してやってみて、やっと”意味”がわかる。

結構辛い。なので、その辺りをうまく導いていければいいのかなというアプローチで連載を考えています。少しずつ丁寧に、そして各エクササイズの正しい練習法と意図を頭に入れながらやっていき、別項目との連動も少しずつ組み合わせていく。そんな感じで書いております。

よく楽器を学んでいる人で「その練習なんの意味あるんですか?」みたいなことを言う人がいます。そしてそういう人に限って「ユーチューブで学んだほうが早い」とか馬鹿なことをいう。自分の経験の浅いレベルで検索してたどり着いたYouTubeの動画なんて、やはりその人のレベルを越えるものではない。

そのことがわかった人だけが楽器って上達できるんです。

なので、今回の動画も手を抜きません。一体それどんな意味あるのー?って思うかもしれませんが、お付き合いください。1年後ぐらいにはうっすらと意味がつかめてくるでしょう。そして、意味を掴みやすいようにこちらも説明していきます。ヒントたくさん出しておきます。自分で考えてください。

そういう意味では対面での通常のレッスンはとても楽。その人が理解しているのかどうかが確認できるので。ある練習への応用もその場で伝えることできるので、無駄はないです。通常のレッスンでの弱点は受け身になりがちのことかもしれません。先生が生徒さんの確認をしてくれるのですから、自分で「できているのか」「理解しているのか」の判断をしなくても良い。そこが弱点。

だから、僕はレッスンでたまーに「放置」することあります。自分で考えて判断を下して欲しいから。

文章で学ぶ、動画で学ぶ、レッスンで学ぶ・・・この三つについて述べてきましたが、結局は独学って難しいよね!ということなのかもしれません。逆に言えば、どんなメディアからだって客観性を失わなければ学べます。

拙著「クラシックギターワークアウトブック」が引き続き大好評です。

【1日】に【3つ】のフレーズを【5分】ずつ弾くクラシックギターワークアウトブック
富川 勝智
ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス
2022-01-26


最近、なんでこの本が売れているのかわかってきました。日本人はドリルが好きなのかもなあーと。それが理由なのかもと。そして、各エクササイズにつけて動画も好評。この辺りも上記で述べたことと一致してますね。動画で”きちんと段階を追って学んでいける”のが良いのでしょう。実はこの本文章で書いていることと動画内で説明していることの内容を少し変えています。文章で伝えやすいことは文章で、やって見せたほうがわかりやすいことは動画で、としています。

この次に出た「クラシックギターの参考書」も実は大大大自信作。アマゾンのカテゴリー分類がうまくいっていないため、なんか残念な評価になっておりますが(カテゴリーが”音楽”という大きなものになっているw)、これこそ本当に僕が「音楽を伝えるテクニック」を伝授できている本です。

STEP UP クラシックギターの参考書 〜基礎から応用へ〜
富川 勝智
ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス
2023-03-17


実はこの本、左手の使い方(運指法)で今までどの本に書いてなかったことが入っています。そして、技術が音楽表現とどう結びついていくのかを丁寧に説明しました。じっくりと一度通して読んでみるとわかる本です。皆様、ぜひお手にとりお読みください。損はさせません。




YouTubeとCD解説〜富川勝智チャンネル

コロナ禍の影響でYouTubeを活用しまくっている。

4月〜5月まで。ひたすらに生徒への基礎練習動画をアップ。その数60本近く。それぞれ5分くらいずつの動画であるが、毎日ひたすらアップしました。

3月以降、当教室はオンラインへのレッスン移行。大まかにレッスン形態は二つであった。ビデオチャットでのリアルタイムの遠隔レッスンまたは動画に交換によるレッスン。

動画交換の手段としてYouTubeにひたすら生徒さんが見れる(限定公開)動画をアップした。その数はちゃんと数えてないけれども、200本近くになるのではないだろうか。生徒さんの演奏動画を見て、こちらが動画で返信するという形式。iPhoneでポンと撮ってそのままYouTubeにアップ。機材に凝ったりはしない。こういう時iPhoneって優秀だなあーと思う。

あとは洗足学園音楽大学の授業も動画アップをして学んでもらう感じである。これも、すでに40本近くアップしたと思う。

そして、今、YouTubeの「富川勝智チャンネル」の方にCD「組曲プラテーロとわたし」に関する説明動画を公開している。6/15に勢いでスタートした。

7/15の誕生日まで「毎日何かをやってみよう」という意図。そして、6/15から本当に毎日アップしています。

こちらは一本目。






今日(6/3)の時点で、19本目までアップしました。基本的にCDに収録されている24曲をそれぞれ紹介し、ポイントや技術上表現上気をつけた点を喋っているものなのですが、なかなか好評。
24曲だと24日分しかできないので、途中CDに関するおしゃべりだけの動画もアップしたりしている。

今日アップ分のものは「ギターらしさ」を語ってみた。




まあ、こうやってCDを解説してみると、非常に面白い。何が面白いかというと「そうか、そんなこと考えながら録音したよねー」と思い出すからだ。喋ったり文章書いたりすると、考えはまとまる。そして思い出すことも多い。

喋る時と文章を書いている時の思い出す要素も違うような気がする。基本的に撮り直しなしで、勢いで一発撮影しているので、その辺りはすんなりと出る。少しもたついたり、考えなしで喋っているけれども、根っこで思っていることは素直にポンと出る。

そこが喋るの面白さだなあーと。

考えてみると、動画でのレッスンで生徒さんに送る時も、基本アドリブで返信している。もちろん楽譜をみながら生徒さんの動画をみる。生徒さんの動きを観察する。それはやるとしても、動画撮影は一発どりでアドリブである。レッスンに関する内容はだいたい脳の中で思考システムができているので、技術や表現に関する言語化で戸惑うことはない。だが、生徒さんのレベルや段階によって「ここまでは説明しておこうかな?」という所は配慮する。

自分のCDの説明となると、その辺りはより自由になる。誰にも配慮する必要がない。自分が演奏家として直感的に考えていることや録音仕事に関して考えていることをすんなりと話せる。聞き手のレベルなんて関係ない。

だから、おそらく「企業秘密」的なこともぽろっと話しちゃってると思います。その意味では面白いかもしれませんよ!

ということで、YouTubeの「富川勝智チャンネル」をぜひチャンネル登録してくださいね。割と動画の作り方とかも慣れてきたので、これからも地道に活用していこうと思っております。



赤ペンと録画とワンレッスン〜東京以外の方のレッスンにも対応いたします!

ひと昔前は、楽器や音楽の学習は「実際に先生の元で習うのが一番」と言われていました。

目の前で先生の弾いている音を確認し、指の動きなどを見て習う。「習う」=「まねぶ」(真似ぶ)だったわけです。今でも、この方法論はやはり「主流」であると思います。

僕も実際に、これが一番の方法ではあると思っています。

でも、近くに良い先生がいない…そもそも習いたくても先生がいない…という場合は独学するか…もしくは「通信学習」があります。今でも添削による通信教育システムは存在します。ちょっと古いですが「赤ペン先生」ですね(苦笑)。受験生とかが使うやつです。

答案にいろいろと「ここはこうしましょうね!」とか「こう考えてね!」って書いてある。 

実はこの「赤ペン先生」…僕もたまにやるのです。遠方の生徒さんで不定期にレッスンに来る方の「レッスンとレッスンの間のフォロー」や「コンクールの録音審査のための準備」のために、楽譜にがりがりと書き込んで送ってあげることがあります。(今はスマホで写真撮って、メールとかで送れるのでとても便利ですね!)

つい先日も、某コンクールの録音審査のために準備している地方の生徒さんのために、「赤ペン先生」…してみました!

こちらです。
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その生徒さんが録音したものを聞いて、アドバイスを書き入れたもの。この曲自体は二回ほどレッスンしているので、彼が忘れている点や改善点を書いています。実際に直接レッスンした前提があるので、一般の方にはあまりわからない「我々用語」がたくさんあるかもしれませんね。

実はこれに付随してビデオも送っています。赤ペンで書いたことを、実際に音で表現しているものです。僕が喋りながら解説しています。10分程度のビデオを2回送りました。(YouTubeに限定公開でアップして、リンクをメールで送って見てもらうという方法です。これ便利!)

数日前、彼から連絡あり、無事録音審査は追加したとのこと。ヨカッタヨカッタ。

…こういう作業をしていると、直接レッスン+ビデオ+赤ペンで、不定期で通われている遠方の方のレッスンもより充実したものになるのだなあ、と感じています。

今までも、数人の方とこういうやり取りでレッスンを重ねています。この方法なら、毎週通わなくても、学習効果はあるなあ、と思っているのです。

もし地方にお住いの方で、僕のレッスンが受けてみたい!という方…是非お気軽にお問い合わせください。

3つの方法があると思います。
1:東京にきてワンレッスン(2時間程度)を受ける
2:上記に加えて、ビデオや「赤ペン」でフォローしてもらう
3:ビデオや「赤ペン」だけでレッスンを受ける

1について:こういう方が一番多いです。現在5名ほどが日本各地から不定期でレッスンを受けに来ます。また出張などの折にワンポイントでレッスンを受けにくる方もおります。実際にレッスン受けて、それで満足すればもちろん「ビデオ」も「赤ペン」も不要ですね!

2について:今回の記事で書いたように、実際にレッスンを受けたけど「ほんとにこれでいいのかなあ?」とか「ちょっと自信がないなあ?」という場合はビデオや赤ペンでフォローできます。ワンレッスンを受けた方のアフターフォローのような形ですね。基本的にご質問や疑問点が浮かんだ場合に動画や録音などを送っていただければ、ちゃんと返信します。

3について:私のレッスンを受けたことがなくても、録音や録画を送っていただければある程度のアドバイスや練習方法などは提示できます。こちらは別途料金で対応しております。

…以上、いろいろと書きましたが、遠方の方でレッスンを受けてみたい!だけど時間がない!という方…できるうる限り対応いたしますので、ぜひお気軽にメールください。

tomikawaguitar@gmail.com



 


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