ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

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6鍵フルートと19世紀ギターの「語り口」(9/20 19世紀ギターとフルートが奏でる サロンのひととき)

9月20日(日)、大泉学園のムジカ・ピーノで、「19世紀ギターとフルートが奏でる サロンのひととき」

を開催します。
20260920




















いよいよ来週だー!

フルートの仲間知子さんとリハーサル順調に進んでおります。その様子を使って短い宣伝動画も作ってみました。


今回は、僕が19世紀ギター、仲間さんが6鍵フルートを演奏します。

動画でも少し音の雰囲気は感じてもらえると思いますが、これはぜひ実際の空間で聴いてほしい。

19世紀の「サロン」の距離感を感じて欲しいってのがある。

現在のクラシック音楽というと、大きなホールのステージで演奏し、それを客席から聴く、という形を思い浮かべることが多いですよね?

でも、ギターとフルートのために書かれた19世紀の音楽を見ていくと、もっと演奏者と聴き手との距離が近い音楽の世界が見えてきます。


今回のテーマは、まさにそんな「サロンのひととき」。昔の曲を昔の楽器で演奏する、ということだけではなく、「この楽器、この音楽は、どんな距離で聴くと一番面白いのだろう?」ということも含めて体験してもらえたらなーと。

19世紀ギターは、現代のクラシックギターよりも小ぶりで、軽やか。そして音の反応がとても速い。

そこに、現代のフルートとは構造も響きも異なる6鍵フルートが加わります。大きな音で押してくる組み合わせではありません。

一言で言えば「それぞれの楽器の語り口を楽しんでほしい!」のです。

二つの楽器が会話するようなニュアンスや、音が生まれて消えていくところまで、近い距離で味わってもらいたい。

今回の会場、ムジカ・ピーノは大きなホールではなく、小さなコンサートサロン。このプログラムにはとてもよく合う空間だと思っています。

ナヴァ、モリーノ……まだまだ知られていない音楽があります

今回のプログラムの中心は、アントニオ・ナヴァとフランチェスコ・モリーノ。

クラシックギターを勉強している人なら、19世紀の作曲家といえばソルやジュリアーニを思い浮かべるかもしれません。もちろん、その二人は超重要! 異論はありません。

でも、19世紀のギターの世界はそれだけではない。

ギターは独奏楽器として発展すると同時に、歌やフルートなど、ほかの楽器と一緒に演奏される楽器でもありました。


今回演奏するナヴァやモリーノの作品からは、そうした当時のギターの姿がかなり鮮明に見えてきます。

「ギターとフルート」と聞くと、現代ではピアソラあたりを思い浮かべる方も多いかもしれません。でも、そのずっと前から、この二つの楽器には豊かなレパートリーがあった。

今回は、そんな少し知られざるフルート&ギターの世界を楽しんでもらいます。

(ナヴァについては、フルートとの作品だけでなく、ギター独奏のソナタ Op.10も演奏します。)

当日のプログラム

【前半】

フランチェスコ・モリーノ
ノクターン Op.38-2

アントニオ・ナヴァ
Op.33-3

アントニオ・ナヴァ
ソナタ Op.10
〈ギター独奏〉

エルネスト・ケーラー
Op.67より No.1、6、8、12


【後半】

バロン
ソナタ ト長調

フランチェスコ・モリーノ
Op.16-2

アントニオ・ナヴァ
Op.16


こうして並べてみると、現代のコンサートではなかなか一度に聴く機会のない作品ばかりです。

派手な「名曲集」というよりは、19世紀のサロンにちょっと遊びに行ってみる。そんな気分で聴いてもらえるとうれしい。

公演情報

19世紀ギターとフルートが奏でる
「サロンのひととき」

2026年9月20日(日)

昼公演
14:00開演

夜公演
17:00開演

会場:ムジカ・ピーノ
東京都練馬区東大泉1-35-12 1F
西武池袋線・大泉学園駅北口より徒歩3分

出演:

富川勝智 19世紀ギター
仲間知子 6鍵フルート

料金:4,000円

ご予約はこちら

▼ 予約フォーム

https://forms.gle/eD4dUGGvz85xJbNEA

QRコードからだけでなく、上のリンクから直接お申し込みいただけます。





音楽が「言葉」になる瞬間(9/21「ヨウジと私」公開収録)

9月21日(月・祝)、駒沢のmoment.baseで、久保田洋司さんとイベントをやります。

タイトルは、富川勝智と久保田洋司の「ヨウジと私」2026 SEPです。
20260921






















今回のメインは、10月からスタートする新しいラジオ番組「ヨウジと私」の公開収録。

これまで僕がパーソナリティを担当してきた「クラシックギターと私」の後番組になります。


「クラシックギターと私」では、毎月さまざまなゲストをお招きして、クラシックギターとは何なのか、この楽器で何を表現できるのか、ということを掘り起こしてきました。
それぞれの音楽家との対話を通して学びが多かったなあ。

新番組「ヨウジと私」では、その視点を少し変えて、今度はもっと音楽が生まれていく内側が覗けるのではないかと。

軸になるのが、久保田洋司さんと僕で作ったインストゥルメンタル・アルバム『ヨウジとわたし』です。


このアルバムには、もちろん歌詞はありません。でも、言葉がないからといって、そこにイメージがないわけではない(だってメロディーライン作ったのは久保田さんだから)。


ある風景だったり、感情だったり、物語のようなものだったり。インストゥルメンタルの中にも、言葉になる一歩手前の何かが存在しています。


今回の公開収録では、そうした『ヨウジとわたし』の音楽の中にあるイメージを、久保田さんがどのように「言葉」にしていくのか、その過程がかなり見えてくるのではないかと思っています。


実は、すでにプレイベント的な形で久保田さんとは何度かこの試みをやっています。そこで面白いのが、やはり作詞家・久保田洋司の思考回路です。ある音を聴いて、何を感じるのか。そこからどんな情景を思い浮かべるのか。なぜその言葉を選ぶのか。


さらに言えば、『ヨウジとわたし』の作曲しているのも久保田さんです。そこに改めて作詞をつけていく。そういうイベントです。

そう考えると今回は、作曲家が自分で生み出した音楽を、あらためて言葉として読み解いていくというとても面白い作業の過程が見れるわけですよ。

作曲家としての久保田洋司。作詞家としての久保田洋司。そして歌い手としての久保田洋司。

もっと大きく言えば、アーティスト・久保田洋司の頭の中を覗いてみるイベントになるのかもしれません。

公開収録なので、完成された答えを見せるというより、その場で考え、話し、音楽と言葉がつながっていく過程そのものが面白いはずです。

もちろん僕も、クラシックギタリストとして、編曲者として、あるいは音楽を分析する側として、その思考に横からいろいろ突っ込んでいくことになると思います。


そして、場合によっては実際に音を出したり、歌ったりする場面もあるかもしれません。なので今回は、いわゆる「ライブ」というより、ラジオの公開収録を中心に、音楽がどのように生まれ、そこにどのように言葉が与えられていくのかを一緒に見ていくイベントです。

特に、作曲に興味のある方。作詞に興味のある方。インストゥルメンタル音楽からどのように言葉や物語が立ち上がってくるのかに興味のある方。そんな方には、ぜひこの公開収録に立ち会っていただきたいです。


完成品を聴くだけではなかなか見えない、音楽家の思考の途中経過まで楽しんでもらえると思います。


富川勝智と久保田洋司の「ヨウジと私」2026 SEP

日時:2026年9月21日(月・祝)
16:15開場/16:30開始/18:00終了予定
※途中入退場可

会場:moment.base
東京都世田谷区上馬4-4-8 2F
(駒沢大学駅近く)

料金:3,800円(自由席)+2ドリンク1,200円

ご予約はこちら
https://ws.formzu.net/fgen/S606589812/



10月から始まる新番組「ヨウジと私」。

その最初の公開収録です。

音楽が言葉になっていく瞬間をぜひ一緒に楽しみましょう!

3年分の「厚み」:そこにある思考

現代ギター9月号が発売されています。




「ホセ・ルイス・ゴンサレス ギターテクニックノート講座」も、今回で最終回(第36回)。

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36回かあ。

「ずいぶん続けたなあ」と思います。


写真は、この連載を書くために使っていたA6サイズのバインダーメモです。

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こうして横から見ると、結構な厚さ。この厚さが三年間の僕の思考の「厚み」。

中身は本当に雑多です。

アイデアの断片、文章の構成、動画で話すこと、写真の指定、図のアイデア、実際にギターを弾いていて気づいたこと。


思いついたら書く。


矢印が飛び交い、丸で囲み、あとから書き足し、別のページへ飛び……。自分でもあとから見て、「これは何を書いたんだ?」というページもあったりして。でも、久しぶりにめくると「自分の脳内が見える」。

この3年間、自分が何を考えながら連載を書いていたのかが、そのまま残っている。

もちろん、テクニックノートに書かれていることをどう説明するかというメモ。

でも、そうじゃないことも書き残している。

実際に弾きながら考えていると、「あ、これはテクニックノート本体には書かれていないことだな」「この練習を成立させるためには、実際にはこういう身体の使い方が必要なんだな」「これは自分が長く弾いてきた中で、なんとなく身につけていた感覚かもしれない」ということが、次々と出てくる。

そんなメモ。


テクニックノートは何度も言ってますがそれ自体決して多くを語る本ではありません。
言葉による説明がほぼない。

だからこそ、ひとつの練習を前にして、「これは何のための練習なんだろう?」「曲の中では、どこにつながるんだろう?」「身体の中では、実際に何が起きているんだろう?」と考える余地がある。

だからこそこの本に書かれていることとは少し離れた、自分なりの「技術」や「考え」も出てきてしまったのだろうなあ。

最初は、あくまで連載を書くためのメモでした。でも、36回分たまってみると、これはもう単なる下書きではないですね。この3年間、自分がギターの技術について考えてきた記録。テクニックノートを読み、弾き、考えて、また弾く。そのたびに小さな紙に書き残していく。

その積み重ねが、気づけばこんな厚さに。


36回分。


よく書いたなあ、と思います。

そして、もうひとつ思うことがあります。まだまだ、伝えたいことがあるなあ、と。

36回書いても、ギターの技術について考えることは、どうやら尽きないのかもしれませんね。

というわけで、36回目の動画もアップしました。



あと、現代ギターの方で、この全36回分の連載をpdf販売することを考えてくれているようです。また詳細情報が出たらお知らせします。
 
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