ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

2019.8 新サイトOPEN!
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※他に池袋現代ギター社でもレッスンしています

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セーハって、そんなに難しいものなのか?

セーハって、わりと早い段階で出てくるのに、ずっと引っかかり続ける技術ですよね。

Fコードでつまずいたり、長く続くと指が痛くなったり、ちゃんと押さえているつもりなのに音が鳴らなかったり。

「ああ、自分は握力が足りないのかも」と思ったことがある人、結構いるんじゃないでしょうか。

僕自身も、そういうふうに考えていた時期がありました。
で、さまざまな練習を試す。力を入れ具合を試す。本当に指が攣るくらいまで、限界まで抑え続けてみる…

でも、いろいろ見直していくうちに、どうもそれだけでは説明がつかないな、という感覚が強くなってきたんですね。

セーハって、本当に「力」で解決する問題なんだろうか、と。


今回アップした動画では、そのあたりを少し違う角度から整理してみました。セーハを「頑張って押さえるもの」としてではなく、もう少し身体の使い方や構造の問題として捉え直してみると、見え方が変わってくる部分があります。


ほんのちょっとした感覚の違いなんですけど、
でも、そこが変わると、急に楽になることもある(これはいまだに僕自身研究中のことです)


一つ言いたいことは、その観点がゼロになると、いくら練習してもずっとしんどいまま、ということも起こりやすい気がしています。

派手な話ではないんですが、こういうところが整うと、その後の演奏がだいぶ変わってきます。

セーハでずっとモヤっとしている方、一度立ち止まって見直してみたい方には、ぜひ見ていただきたい内容です。

動画はこちら!




もちろん、現代ギター本誌の連載もご覧ください。より理解が深まると思います。



2026年3月1日は富川勝智 × 峰岸慶典 ギターデュオ(ラルフ・タウナー追悼)

2026年3月1日にギタリストであり作曲家の峰岸君とギターデュオでライブします。

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昨年、2025年11月15日、大泉学園in"F"にて初めて峰岸慶典君とライブをしました。
秋の空気が少し冷えてきて、音が遠くまでよく飛ぶような日でした。その時のライブタイトルは「ほどほど癒されるギターデュオ」。

ふざけているようで、実はけっこう本気で、“ほどほど”という言葉の中に、力を抜くこと、構えすぎないこと。でも音から逃げない。そんな意味を込めました。


当日のプログラムは、ジャンルを決めず、国も決めず、そのとき僕たちの手の中に自然に集まってきた音楽たち。クリスマスソング、日本の歌、北欧の作品、アルゼンチンのフォルクローレ。

途中では in “F” の佐藤マスターがウッドベースで加わり、一瞬、場の空気がぐっとジャズ寄りになる瞬間もありました。

でも、全体として目指していたのは、「盛り上げる」よりも「続いていく」…そんな音楽。

焚き火の火を見ているみたいな感じです。大きく燃え上がらなくても、ちゃんとあたたかい。


後半に演奏したのがRalph Townerの作品でした。“Summer’s End”や“Song for a Friend”。

正直に言えば、これらは有名曲ではありません。一般的な意味での代表作とも言えません。

でも、弾いている側からすると、タウナーという人の「音の考え方」がとてもよく見える曲たちです。


音が少ない。
間が長い。
派手な展開はほとんどない。


なのに、空白がちゃんと音楽になっている。

彼はOregonを結成し、ジャズでもクラシックでもフォークでもない、でも全部つながっているような音楽を作り続けた人でした。

ギターとピアノを自由に行き来しながら、ずっと「静かな強さ」を探していた人、という印象があります。

そして彼は2025年1月10日 に亡くなりました。大きなニュースになるタイプの訃報ではありませんでした。でも、ギターという楽器の地平を、少しずつ、静かに広げてくれた人がいなくなった。

それは、あとからじわじわ効いてくる喪失感を味わいました。


実はクラシックギターの世界では、タウナーというとJuggler’s Etudeのような、テクニック的に華やかな作品が先に知られてきました。もちろん、彼がソロワークスに名盤が多いこともクラシックギタリストたちの感性を刺激してきたのでしょう。

もちろん、ああいうソロギタリストとしてのアレンジ力やヴァーチュオーゾ的な側面も彼の魅力の一部です。でも僕自身は、ずっと以前から「タウナーを“ギタリスト”としてだけでなく、“作曲家”として捉えたい」という気持ちを持っていました。

音数の少なさや、和声の絶妙な配置、フレーズとフレーズのあいだにある沈黙。そういう部分にこそ、彼の本質があるように感じていたからです。

派手さはないけれど、音が消えたあとにも、まだ何かが残っている。その余韻こそが、タウナーの音楽なのだと思っています。


そして思い返すと、結果的に最後の来日公演になってしまった高崎でのステージも、僕の中には強く残っています(2019年でしたね)。


あのときの彼は、いわゆる“ギターの名手”というよりも、作曲しながら即興している人——まさに「コンポーザー・インプロヴァイザー」という印象。


曲と曲の境目が曖昧で、決まっているのか、今その場で生まれているのか分からない。でも確かに、音楽は前に進んでいる。

あの感覚があったからこそ、僕はますます「タウナーを作曲家として捉えたい」と思うようになったのかもしれません。


そんな流れもあって、3月1日の峰岸くんとの次回ライブは、「ラルフ・タウナー追悼」をひとつの軸として構成することにしました。

もちろんラルフ・タウナー作品だけのライブではありません。

彼の音楽を中心にしながら、そこから自然につながる作曲家たちの作品、そして僕たち自身の感覚に沿った曲も演奏します。

いわゆる“追悼コンサート”というより、タウナーという音楽家を起点に、風景が少しずつ広がっていくような夜にしたいなあと思っています。


タウナーの音楽には、大きなクライマックスも華やかな技巧もほとんどありません。

でも、音が消えたあとに、まだ何か残っている感じがする。

コーヒーを飲み終えたカップの底に、ほんの少し香りが残っているみたいな。そしてその残り香こそが本当のコーヒーの風味だったり。


力まないこと。作り込みすぎないこと。自然体でいること。

それは、気づけばとてもタウナー的でした。

3月1日は、静かだけれど芯のある時間を、峰岸くんと一緒に作れたらと思っています。日曜の午後、ぼんやりと聴きにきてくれれば、皆さんの中に何か「残る」とは思います。お気軽にお出かけください。

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富川勝智 × 峰岸慶典 ギターデュオ

ラルフ・タウナー追悼

日時:2026年3月1日(日)15:00開演(14:30開場)

会場:JAZZ & 地酒 in “F”
東京都練馬区東大泉3-4-19 津田ビル3F
(大泉学園北口より徒歩5分)

出演:
富川勝智(guitar)
峰岸慶典(guitar)

料金:
3,000円 + 2オーダー

ご予約・お問合せ:
https://in-f.live/site/
03-3925-6967

イタリア車のエンジンを積んだギタリスト?…益田正洋を迎えてラジオ公開収録!

今週 2月6日(金)、私がパーソナリティを務めるFM MOOV ラジオ番組 「クラシックギターと私」 の公開収録を行います。
収録場所はこれまでと同じ、駒沢の moment.base です。

今回のゲストは、クラシックギタリストの益田正洋さん。

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益田正洋というギタリストを思い浮かべるとき、ふと「イタリア車のエンジン」という言葉が浮かぶことがあります(フェラーリとか)。
精密で理知的でありながら、どこか制御しきれない熱量を内包している…そんなポテンシャルを感じさせる存在です。

以前、共通の友人でもあるギタリスト池田慎司くんが、冗談交じりに「益田くんと比べたら、僕らのエンジンはやっぱり日本車かな?」と言っていたのを、今でもよく思い出します。

もちろんそこには敬意と親しみが込められていて、それだけ益田正洋の“出力”が特別なものとして認識されている、ということでもあります。ただ、そのエンジンは決して荒々しいだけではありません。


演奏、録音、指導といった複数のフィールドを行き来しながら、状況に応じて回転数やギアを自在に変えてきた、長年のキャリアに裏打ちされた柔軟さも大きな特徴です。


今回の公開収録では、これまでの活動を振り返りつつ、ギタリストとして過ごしてきた時間の中で感じてきたことや、今どんな距離感でクラシックギターと向き合っているのかを、その場の流れに任せながらお話しいただく予定です。

あらかじめテーマをきっちり決め込むというよりも、会場の空気ややり取りの中から、自然と立ち上がってくる話を大切にしたいと思っています。


公開収録ならではの近い距離感の中で、一人のギタリストが“今どんなエンジン音で走っているのか”をぜひ体感してみてください。

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  • 日時:2月6日(金)
     18:45 開場 / 19:00 開演

  • 料金:2,800円(※ドリンク代別 1,200円)

  • 会場:駒沢 moment.base
     世田谷区上馬4-4-8-201
     (駒沢大学駅 西口 徒歩5分)

レッスン案内
東京渋谷:ホームページ
東京池袋(金曜):GG学院
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