今日のレッスンメモ。
たぶん明日になると忘れてしまうので、夜中だけど書いときます。
ソル20のエチュード、セゴビア編の1番は、非常に美しい。
この曲をここ一週間、3人にレッスンした。それが面白いことに、一人はセゴビア版、ひとりはイエペス版、ひとりは原典版(シャントレル社よりでてるものを使用)という全員、版が違うという面白い現象が起きている。
これは素敵な偶然です。教師としては、これほど勉強になるものはありません。
イエペスのフレーズ解釈も素敵です。音楽がイキイキとしてきます。セゴビアのダイナミクスにも、音楽解釈の基本がしっかりと伝わってきます。
イエペスの表現が2弦、3弦のハイポジションを利用して、カンタービレで滑らかなフレージングを求めていることが、原典版と比較するとよく分かります。
今日の生徒は、「セゴビア版」でした。
今日最後の生徒は、サグレラスのギターレッスンを副教材に使っています。
本当は「副教材」のはずだったのですが、本人がサグレラス・ファンになってしまって、「これだけやりたい!」というので、主教材になってしまいました。
確かに、サグレラスの「ギターレッスン」は簡単な曲でも、美しいものが多い。最近、あまり見かけないけれど、もっとメジャーになっていい教材ではある。
同じような和声進行が繰り返し出てくるので、初見や暗譜の能力向上もレッスンの仕方によっては図れる、というスグレモノである。
そんな感じで、なぜか生徒全員ばらばらの教材を使用しているので、私自身も結構、勉強になります。
なぜ、ばらばらになったか?というと、一応生徒個々人の性格と進度などを考えての結果です。
まあ、ギターエチュードというのは、本当は「副教材」なのだけど、はまると結構楽しい。まれにサグレラス・ファンになってしまう人もいるくらいだから。