現代ギター1月号が発売となっています。
その特集、「エチュード徹底研究!」での座談会に参加しています。
私はレッスンでは「エチュード必須!」です。どの生徒にも、教本であれ、単独のエチュード集であれ、必ずレッスンではエチュードをやらせるようにしています。
座談会での発言を読めば分かるとおり、やはり読譜力、表現力、そして語法を学ぶのに、エチュードはとても有益だからです。
各エチュードごとに大まかにイメージはあるのですが、細部まで話し合ってみると、やはり各ギタリストごとにそのエチュードの使用法は違い、とても自分自身参考になりました。
金さん、坪川さん、益田くん、新井さん、私、そのいずれも、「エチュードはやるべき!」という点では共通ですが、その使用法が若干違う。まあ、結局は主要なエチュードを全部やらせることができるのが理想なのだけど、趣味でやっている人には辛いのではないか?という点に終始する。
で、今回座談会後、出来上がってきた紙面を見て、佐藤紀雄氏の意見は非常に私の感覚に近い。やはり、エチュードを音楽を表現する基礎訓練であると捉えることが大切なのである。カルッリやサグレラスを再評価という意見も、私と同じ。
帰国して、生徒を教え始めて以来、いろいろと試行錯誤しながら、教材をさまざまに試してきて、やはりカルッリとサグレラスは、「2大主要教材」となっている。
その前段階として、簡単な2声くらいまでをフォローするための教材は最近は「手書きテキスト」となっていて、これをざっと3〜6ヶ月で終了すると、スムーズにカルッリ、またはサグレラスに入ることができる。
これが、最近の基本パターン。これに生徒の嗜好、性格を考慮して、簡単な曲を同時進行する場合もある。まあ、このあたりは読譜能力などを考えていくわけである。
で、話を座談会に戻しましょう。
結局、みんなで話し合っていくと、奏法の確立や読譜能力、表現能力の養成の話題になっていくというのが面白かった。
結局、エチュードはあくまでも技術的、音楽的な能力を養っていくためのツールであるので、そのような「原点」に話題が戻っていくのが自然なのかもしれない。
まあ、とにかく現代ギター新年号お読みください。