8月後半のレッスン覚書です。
ざっと、まとめ書き。個々人のことは書きません。それは後日。
何人かの生徒さんに共通したことを書きますね。
ピッチコントロール・・・ギターでは特に意識されにくい。フレット押さえたからといって、正しい音程がでているとは限らない。
このことは、ヴァイブラートとも関連している。結果として、一音たりともヴァイブラートがかかっていない音はない!というのが理想である。具体的にはかかないが、音程を高めにとる・・・低めにとる・・・というのを常にくりかえしているわけである。
ということで、ある音のピッチを相応しいものにするために、左手の運指をわざと押さえづらいものにすることもあるわけである。
「指癖」・・・これがそのまま「音楽性」になってしまうのは危険である。くどい、または、下手をすると「気持ち悪い」音楽になってしまいます。
たとえば、メロディーを無意識にアポヤンドしてしまう・・・というような「指癖」が、そのまま本人の音楽性になってしまうと、あまりにもギタリスティックになってしまい、第三者からすると、「うわ〜くどい!」となってしまうのです。
和音をばらして弾く癖、なども同様です。
恐ろしいことに、この「指癖で作られた音楽=自分の目指す音楽」になってしまっている生徒が多いのです。こういう、自家中毒を起こさないために、好きな曲ばかりでなく、エチュードや教本での練習が必要不可欠なのです。
単なる音の塊に過ぎない単純なエチュードから、どのように音楽をひきだすか?・・・それを考えて、必要な技術を投入していくことが絶対に必要なのです。
夏休みの宿題・・・として生徒数人に、エチュードの復習を7月末ごろに課題としてだした。だからといって、1曲について、100回弾け!とか、8月末に抜き打ちテストをやります!といった方式では、絶対誰もやってこない。
ということで、「今までやったエチュードについて、各々感想を書いてくること!」という宿題にした。
「この曲は嫌い!」「セーハが決まらなくて気持ち悪い」「メロディーが綺麗」とか各々について、感想を記すだけ。
・・・結果、これをやった生徒さんは、皆自分の問題点が把握できたと話してくれました。自分の演奏を客観的に評価できたということでしょうね。