ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

2007年03月

2019.8 新サイトOPEN!
https://tomikawaguitar.com

富川ギター教室(東京渋谷) https://tomikawaguitar.com
https://tomikawaguitar.sakura.ne.jp/wp/lesson/
※他に池袋現代ギター社でもレッスンしています

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tomikawaguitar@gmail.com

音楽本の寿命

音楽関連の本の寿命というのは実に短い。

特に理論書や本格的に作曲家を分析したものは特にその傾向が強い。

生徒に「この本読んでみたら〜?」って勧めてみても「絶版でした」という返事が来るものも多いので、困る。

大学時代に購入した本で、「和声の変貌」(エドモン・コステール)という本があるのだが、今でも折をみて参照する名著だと思う。これも先日、和声の歴史を詳しく知りたい!という生徒に勧めたが、絶版だそうで・・・。

私が持っているものも奥付をみたら、1980年発行・・・とある。もしこの時点から出ていないのだとしたら、27年も再版されていないことになる。

数年前まで入手できたものが、ある時点でまったく購入不可になる。これは実に困ったことなのだ。本格的な内容のものほど入手困難。

入門書の類は売れるのであろう。なんども再版されているものが多い。

 

ある生徒さんによると「ギター・ベースのための読譜と運指の本」(濱瀬元彦著)も絶版だそうな。緻密にギターの指盤と認識について書かれた名著なのに・・・。

 

ということで、そういう危機感があるので、私の蔵書も増えていくのです。なんだか音楽関連の専門書は、見たとき買わないと!という思い込みがあるようです。

お金がかかって困る・・・。

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セゴビア奏法について〜現代ギター記事

最新号の現代ギターに「セゴビア奏法を読む」という記事を書きました。

主に楽譜の読み取り・・・についてセゴビアの左手のテクニックを中心に論じてみました。

一般的にセゴビアの左手の運指はそのままやると苦手が人が多いと思います。その解明のヒントになれば・・・という気持ちで書きました。だから、見出しも全て「ヒント」にしました。

セゴビアの録音や映像、文献などから得られたことを基に書きましたが、やはりわが師であるホセ・ルイス・ゴンサレス氏からのレッスンを通じて学んだことが多く反映しています。

もちろんセゴビアはセゴビア、ホセ・ルイスはホセ・ルイス・・・なのですが、師匠とのレッスン時の雑談などから得られたセゴビア情報は今思えば非常に貴重なものだったのだと、この記事を書きながら思いました。

一応、続編も構想中なのですが、なかなかまとまりそうにありません。

実際、上記記事で書いたことも、レッスン中に生徒に教えるほうが数倍楽ですし・・・。

 

ちなみに、「SP盤で聴く〜若き日のセゴビアと同時代のギター演奏家」という特集での鼎談にも、私が参加しています。

仕事とは言え、実りの多い企画でした。やっぱり、セゴビアは凄い・・・としか言いようがありません。

 

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エチュードと生徒の関連

久々のブログです。またサボりそうになっていました。

私の生徒には、同じエチュードをある一定期間をおいてから、復習させることが多いですが、本人がそのエチュードを練習したことを忘れていることが多いのです。

例えば、一年前にやっていたカルカッシをソルを終了したあとに復習・・・というときに、「え?この曲本当に練習しましたっけ?」という生徒が多いということ。

不思議なことに『指は覚えていて』以前よりはスムーズに弾けることが多いのですが。

何故か、私のほうは、その生徒さんと一緒に勉強したエチュードのことが覚えていて、そういえばこの音は切らないように・・・って言ってよな〜、とか左手の運指を決めるように言ったよな〜、とか覚えているわけです。

おそらく、あるエチュードをやるたびに、そのエチュードをやった生徒のことを思い出しているわけで、あ!このエチュードはあの生徒さんに先週レッスンしたな〜とか思い出しながらレッスンしているわけですね。

そういう意味で、この生徒さんはこのエチュードをやった・・・というよりは、このエチュードはあの生徒さんが弾いていたな〜という発想なのです。

あるエチュードに対してのケーススタディの例がたくさんある・・・という状態。それを生徒さんとのレッスンで記憶の奥から引き出すという過程があるので、生徒さんよりも覚えているというわけですね。

自分でこれに気づいたとき、結構な発見でした。

 

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3月11日ギターデュオ「ラス・マノス」演奏会レポート

昨日、横浜大倉山記念館で行われた、ギターデュオ「ラス・マノス」の演奏会のレポートです。

ラス・マノスは湯川賀正氏と私、富川とのデュオです。聴きやすく、ちょっとマニアック・・・な路線を突っ走っております。

最近、毎回のように忘れ物をしております。今回の忘れ物、チケット残券&売り上げ、そしてアンコール用の譜面・・・。本番前に湯川邸にてリハーサルをしましたが、そのときに気づいてなんとか譜面はゲット&コピー。チケット売り上げはとりあえず自分の財布から。(帰宅したらカバンの内ポケットにありました)

入場者は50人強・・・ほぼ満席!

ああ、意外に人気がでてきたな〜。リピーターも多いのも嬉しいですね。

 

さて、私の専属カメラマンK氏は新しいカメラを購入。まだ慣れていないようですが、私のことは撮りやすいようです。湯川氏も撮ろうとしてようですが、なかなかタイミングが難しいようです。私の弾き癖は理解できているようで、シャッタータイミングは割りとうまくいくようですね。

では、写真を。

2007年3月ラスマノス1

二人の姿勢が結構違いますね。

 

 

 

2007年3月ラスマノス2

最前列からぎっしりとお客さんがいたので、写真はとりにくかったかもしれません。

 

 

 

2007年3月ラスマノス3

途中、MC&談笑中。

 

 

 

2007年3月ラスマノス4

ウクレレ&ギターのデュオも「おまけ」で挟み込みました。

 

 

 

2007年3月ラスマノス5

真剣に弾いています。

 

 

 

 

 

 

日曜夜だったため、打ち上げは少人数で。でも、盛り上がりました。

おもにギター談義。ギター奏法の歴史とセゴビアからの伝統・・・などを熱く語ってしまいました。ある人から私の構えは『スペイン風ではない・・・!』と、いい意味でいわれましたが、私個人としては「セゴビアの哲学」をホセ・ルイス・ゴンサレス氏の教えから受け継いでいる・・・というようなことを語りました。このあたりの話題は面白かったですね。

私は無意識でしたが、結構メロディーを口で歌っていたようです。もちろん喉の奥でですが。最近、本番中、メロディーを口ずさんでいることが多いようです。

以下、セットリストです。

作品55「漸進的にして容易なる3つの2重奏曲」より1番(F.ソル)

「6つの友情」より1番「ポイント・カウンター・ポイント」(J.デュアート)

パークニング編「3つのデュエット」
ラ・ロシニョール(作者不詳)〜ドゥーリーズ・アコーズ(作者不詳)〜カノン(テレマン)

ミラージュ&オルゴールの箱が開くとき(F.クレンジャンス)

パヴァーヌ(G.フォーレ)&愛の挨拶(E.エルガー)

(休憩)

「3つの世界のメロディ」(湯川〜富川編)
チム・チム・チェリー(シェルマン)〜雨にぬれても(バカラック)〜第三の男(カラス)

「3つの日本のメロディ」(湯川〜富川編)
さくらさくら(日本古謡)〜宵待草(多忠亮)〜雪の降る街を

フール・オン・ザ・ヒル(レノン=マーカットニー〜ブローウェル編)
ペニーレーン(レノン=マーカットニー〜ブローウェル編)

「アンデス風ソナタ」(J.セナモン)
第1楽章〜Vivo 第2楽章〜Lento 第3楽章〜Bien animado

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発見!「西班牙ギター音楽」

確定申告の時期です。ああ、鬱・・・。なんだか数字がとても苦手です。

なぜか、そういう時期になると部屋の整理をしたくなったりしますね。現実逃避です。

話は変わって、先日「現代ギター」誌での「ギタ研」で、SPレコードをテーマに座談会を行ってきました。そのときに参考にした本が「西班牙ギター音楽」という昭和13年発行の本です。ラリータ・アルミロンやリョベートなど、当時SPレコードで発売されていたアーティストの紹介や、ギター音楽史などが載っている本です。

座談会時は、SPレコードコレクター(?)であり、ギタリストの武井氏が持ってきてくれましたが、私も実は持っています。というか、行方不明でした・・・。

で、先週本棚の隅に発見!

ということで、記念にご紹介。レアな本です。

西班牙ギター音楽

 

 

 

 

 

 

表紙はレゴンディだと思われます。「コロムビア」と「西班牙」が時代を感じさせますね。いまや忘れられたアーティストも紹介されていて、とても面白いです。

デ・ラ・マーサが「新進気鋭」のアーティスト・・・ですから。

 

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