音楽関連の本の寿命というのは実に短い。
特に理論書や本格的に作曲家を分析したものは特にその傾向が強い。
生徒に「この本読んでみたら〜?」って勧めてみても「絶版でした」という返事が来るものも多いので、困る。
大学時代に購入した本で、「和声の変貌」(エドモン・コステール)という本があるのだが、今でも折をみて参照する名著だと思う。これも先日、和声の歴史を詳しく知りたい!という生徒に勧めたが、絶版だそうで・・・。
私が持っているものも奥付をみたら、1980年発行・・・とある。もしこの時点から出ていないのだとしたら、27年も再版されていないことになる。
数年前まで入手できたものが、ある時点でまったく購入不可になる。これは実に困ったことなのだ。本格的な内容のものほど入手困難。
入門書の類は売れるのであろう。なんども再版されているものが多い。
ある生徒さんによると「ギター・ベースのための読譜と運指の本」(濱瀬元彦著)も絶版だそうな。緻密にギターの指盤と認識について書かれた名著なのに・・・。
ということで、そういう危機感があるので、私の蔵書も増えていくのです。なんだか音楽関連の専門書は、見たとき買わないと!という思い込みがあるようです。
お金がかかって困る・・・。