なにごともそれを仕事にするためには「1万時間」が必要なのだそうです。
誰かプロの音楽家が言っているのを聞いた事があるし、先日読んだ本にも似たことが書いてありました。
ある人が作家になろうと思ったら、小説を毎日6時間書く。それで5年弱で作家になるための基本ができる。
これはギタリストにもいえるわけで、練習を毎日6時間・・・それで5年後にはプロギタリストになるためにベースができるということなのです。
何故、このようなことを書くかというと、最近レッスン時に「プロになるにはどうしたらいいんですか?」というようなことを質問されたからなのです。
ワンレッスンに訪れた「プロ志望」の人にも訊かれた質問なのです。こういう種類の質問をされると自分でもいろいろと考えてしまいます。
細かくアドバイスするときりがないのです。例えば・・・
・・・古典をしっかりやって・・・やはりソルは必須だなあ・・・勿論ベートベンやモーツァルトもしっかりと研究しておかないと・・・セゴビアやリョベートの研究も必要だしなあ・・・ポンセやテデスコもできれば全作品弾いてみて・・・やっぱりターレガも全作品研究して欲しいなあ・・・バロックもやっぱり時間を割いて研究しておかないと・・・
・・・うーん、多すぎる!!
ということで、「1万時間」でかたがついてしまいます。
おそらく、普通に考えてある分野を極めようと思ったら「1万時間」の時間は必要なのでしょうね。
自分の経験からいうと、大学時代〜留学時代までギターを練習していてあっという間に2時間、3時間がたっているというのはざらでした。特に留学時代は「ああ、あの曲も弾いてみないと・・・」とか考えていると、毎日6時間練習しても足りないくらいだった経験があります。
最近でも、いろいろと研究していると、2時間くらいあっという間に経ってしまいます。
「1万時間」の内容は人によって様々に変化するとは思いますが、とりあえず、プロになるため・・・に覚えておくべき数字ではあると思います。
一日2時間しか練習しなければ、プロになるために10年以上の年月が必要だということになります。1時間なら単純に20年以上ですよ・・・。
この「1万時間」という数字は覚えておいたほうがいいです。