今日の演奏会の会場です!
2008年04月
明日15日は大阪にて演奏です。「ホセ・ルイス・ゴンサレス追悼公演」です。
先週の九州での演奏にひき続き、同じメンバー&同じプログラミングで行います。
大阪は高校生のときの修学旅行以来…ということはもう15年以上も昔のことになるんですね。
午前中に新幹線で出発。昼頃に到着…会場に入ってリハの予定。もう既に2回同じプログラミングで行っているので、ちょっと気が楽です。流れがつかめていると演奏会って自然に「その世界」に入っていけるのですね。
委嘱作品「ALMA」の作曲者である藤井眞吾さんとお会いできるのも楽しみ!
というふうに演奏会の準備をしつつも、レッスンもあり…春らしい(?)動きのある日々を送っています。
話変わって…
現代ギター連載「セゴビア・アーカイブ細見」の資料チェックもやっています。この手のものは資料をあちこちから引っ張り出してこなくてはなりません。場合によっては音源(CDやLP)も聴きなおすこともあります。この作業をレッスンの合間や事務的な連絡の合間にやります。
4月号はモンポウ、5月号はバークリー、6月号はプレスティ!…魅惑のラインナップですね。
ちょうど、先日のレッスンでプーランク「サラバンド」を持ってきた生徒がいて、被献呈者であるイダ・プレスティの話題になりました。その生徒さんとのレッスンでは「献呈された人物について知っておくことは楽曲理解のために必要」ということでした。で、その後、6月号の記事で何を取り上げるか編集長と打ち合わせの際に、「プレスティは?」という流れになりました。
このあたりは何か「縁」を感じますね。
ということで、イダ・プレスティの伝記を今読んでチェックしているところです。イダ・プレスティはまさに「神童」でした。どのような教育を受けたかということも興味があり、上記連載の話題の範囲外なのですが、結構こまかく読みました。かなり音楽的に優れた環境にあったのだということが分かります。「神童」というと、なにか神がかり的なものを感じさせますが、モーツァルトであってもその「音楽的環境」がやはり彼の才能を開花、発展させていったわけです。最近、そういう方面にも非常に興味があるので、プレスティの伝記も、実に得ることが多いです。
14歳の頃の録音も聴きなおしました。上品さと音楽的な豊かさ…美しい音楽を奏でています。
プレスティは2次大戦後はアレッサンドル・ラゴヤとのデュオで世界的な名声を得ました。このデュオのレパートリーは膨大なものでしたが、近現代の作曲家にギターデュオオリジナル作品を多く書かせたという意味で、現在のギター界に大きく貢献しています。
話は戻って、今回のホセ・ルイス・ゴンサレス追悼公演においても池田慎司氏とプティの「タランテラ」を演奏します。
…ということで話がつながったところで。明日は大阪で演奏です。
まだ残席あるようなので、みなさまよろしくお願いします!(詳細は下記参照)
ホセルイス・ゴンサレス追悼公演(下記の場所にて、ホセ・ルイス・ゴンサレス氏に90年代に師事した3人のギタリストの没10年記念コンサートが行われます。出演は富川勝智、岩崎慎一、池田慎司です。東京公演のみ井桁典子さんも出演いたします。多くの方のお越しをお待ちしております!!)
詳細・チケット購入については下記をクリックしてください!
- 楽曲のなかのダイナミクスの指定。pp、p、mp、f、ffの数などを全体からみていくと、ppに対して作曲家がどのくらいの音量(雰囲気)を要求しているかが分かってくる。特に近現代以降の作曲家の場合には注意が必要。
- フレーズ感を出すためにはフレーズの重心を探し出すこと(定めること)が大切。それを生かすためのアポヤンドの使用を考えること。
- バーデンジャズ組曲。三連符は「らしく」。基本的にはゆったりと広がりを感じるリズムである。一小節をおおきく2拍子でとることがポイント。
- 自分の表現意欲に楽器がついてこなくなったとき…楽器のレベルアップを考えること。各弦のバランス(音圧や音量、倍音の構成)などが気になってきたら自分で楽器を選ぶ耳ができてきたということであろう。
- ソルOp.35-9。低音(メロディー)のつながりが有機的に感じられると良い。最後にテーマに戻った後、フーガ風に旋律がアルペジオに絡められて下降する部分を印象深く。
- 音量が強くなる部分は左手も暴れがち。右手を軽く弾き、左手の動きを分析。左手はそのままの動きで右手だけのタッチを大きく。右手と左手の分離を意識。
- 和声の解決に「必然性」を見つけることができれば、間違いは減る。
- イメージを固めれば、耳が能動的になる。結果、右手左手の動きが緻密になる。そして音が変わる。「イメージ→音の変化」という図式の→の部分には以上のようなプロセスが含まれているような気がする。
- 左手指押弦は腕とのリンクを忘れずに。自然に指は曲がって押さえられるはず。
- 親子デュオというのは理想的な子供のためのレッスンかもしれない。当たり前だが、驚くくらい息が合う。いいなあ。
- 禁じられた遊び。しっかりとフレーズを整理してアナクルーズ、デジナンスを明確にする。ポジション移動後は無意識にアクセントがつくのでそれを避ける。右手のタッチに注意。
- 本当の音色はCDなどでは学べない。自分の手元で鳴っている音と第三者が聴く音は違うということに常に意識すべし。
- 峠の我が家。この手のポピュラーソングこそ、各フレーズ間に緩急をつけてキャラクターをはっきりとさせることが大切。アゴーギク、ブレスなどをうまく使って全体のイメージをしっかりとつくっていくことが重要。
- Pのタッチの基本は腕の動きを伴わないこと。とはいってもP指のバランスは腕によって保たれている。アクティブな緊張感とパッシブな緊張感の違いをしっかりと意識することが大切。
- バリオス、ワルツ3番。大きく2小節を一拍で捉える…1小節を一拍で捉える…いろいろ試すべし。一拍目へタイミングを合わせていく感じが大切。
- 大人っぽい演奏、子供っぽい演奏…これは年齢とは関係ない。大人っぽい演奏には「ささやき」や「ため息」がある。
- ある曲にいくつかのポイントがあったとする。曲に初挑戦のころはそれらのポイントひとつひとつをクリアーしていくのに若干の時間が必要だ。それはクリアーするためのプロセスを考えなければならないから。再挑戦する場合はそれらのポイントをまずは思い出すことから始める。初挑戦の頃よりも、ポイントをクリアーする時間は短縮していることは確実である。このことを念頭に置きながら昔やった曲を復習することが大切。
- 音価を維持するのには、左指への意思が大切。オルガンの鍵盤を押しているような感覚?…で押弦すること。右手のアポヤンドは音価を意識するためにも重要なテクニック。
- なんだかんだいって、左指の独立練習は大切。これだけは「日常生活で使っている動作」という次元では済まない。
- 中級者以上の人は「本番」に目的意識を持つことが大切。闇雲に人前で弾いていれば上手くなる…と考えていては駄目。確かに「100回の練習よりも1回の本番」ではあるが、目標、目的をはっきりと定めなくては意味がない。教室発表会は教師とともに目標や目指すべきポイントを定めて行うので有意義。
- 体の不注意な動きが旋律の横の流れへの意識を途切れさせることがある。
- バッハ演奏は設計図をしっかりと組み立てる。同時に分析、フーガであれば声部の把握を徹底的に行う。
- ある音の意味を決めるのは後続する音である。2音あると、意味をなす。
さて、九州での演奏会中にいろいろと興味の沸くことが増えた。
簡単にメモしておこうと思う。
ウォルトン「5つのバガテル」と「VARII CAPRICCI」…「5つのバガテル」を作曲者自身がオケ版にしたものがある。ひさびさに縁あってその録音を聴き直した。学ぶべきことがたくさんあった。
マンドリン辞典…池田君の実家にて「マンドリン辞典」を暇つぶしに見た。フォルテアなども収録。考えてみるとマンドリンサイドからギター界を見るのも実に面白いことに気づいた。
ポンセ・セゴビアレター…長いこと読んでいないし、昔は飛ばし読み。今、きちんと読んでみると面白いことがあるかもなあ、と考えています。
チャピのスペイン性…スペイン音楽=南スペイン(フラメンコ)というイメージがあるが、バレンシア地方やカスティーリャ地方の音楽はやはり質が違う。でもやはり共通のスペイン性もある。チャピの音楽にはやはり「バレンシア気質」がある。今回演奏した「セレナータ・モリスカ」にそれを強く感じた。なんだかんだいってターレガの音楽とチャピの音楽も共通したものがあるかもしれない。そう考えるとセレナータ・モリスカのソロバージョンも弾いてみたいなあ。難しそうだけど。
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