ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

2008年11月

2019.8 新サイトOPEN!
https://tomikawaguitar.com

富川ギター教室(東京渋谷) https://tomikawaguitar.com
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※他に池袋現代ギター社でもレッスンしています

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爪の形〜いつでも悩んでる?

クラシックギター弾きにとって爪は一生の課題なのでしょうね。

プロギタリストですら、「いやあ、最近爪の形を変えたんだよ」という台詞をよくいいますね。私もその1人。

もうこのブログをつけて数年になりますが、年末に「その年の概観」というのを記事にします。で、おおまかに読み直しました。「今年は爪の形を変えた」とか「今年はタッチを変えた」とか…毎年同じ内容のことを爪やタッチに関して書いているのです。

共演したギタリストからの影響や、音楽の好みもあると思います。音色の好みが変われば、タッチなども変わりますから。爪の形状も。

 

とはいっても、基本的な理論はあるので、生徒とのレッスンにおいては以下の方針で指導します。

  1. 右手の自然な動きを妨げない爪の形状を見つける
  2. 和音を弾くフォームを原則として利用し、爪の形を作っていく
  3. 最初の数ヶ月は爪の形と指の動きを毎回のレッスンでチェックし続ける
  4. 楽曲をこなしていくうちに「爪の形状」は変化していくものである、ということを生徒さんに理解させる。

1は一番重要です。独学でやっている方の多くが、『とりあえず爪を適当に伸ばす』とか市販の教本の爪の形をまねています。その爪の形に合わせた右指の動かし方になっていて、引っ張り弾きやなでるような弾き方になっていることがほとんどなのです。

つまり「爪の形が指の動きを決めてしまう」という悪いパターンになってしまっていることがほとんど。

理想は「指の自然な動きを妨げない爪の形状を考える」ということです。そして、そのことを考えるためには「指の自然な動きって何?」というふうに考えをめぐらすことが大切です。(※私の理論では『物を握る動作』が基本です)

上記のことを踏まえて、爪の形状作りは和音を弾く事を基本に行います。これが2ですね。

そして、これらのことをとにかく最低でも数ヶ月は生徒さんとのレッスンにおいてチェックを続けます。アルペジオや音階などを用いながら、常に1と2を念頭においてチェックを続けるわけです。

とはいっても、初心者の生徒さんにそればかりやらせていても面白くないと思いますので、親しみやすいメロディーや「クラシックギターらしい」エチュードなど曲を与えながらレッスンを進めるわけです。飽きさせず…こっそりと基本はチェックし続ける…このあたりは教えるテクニックの見せ所です。

そして、実はこのチェックはどのような上級者になっても続きます。

左手を直すためにネックのアングルを変えれば、右手の弦に対するアングルも変化します。また生徒さんの音色の好みが変化すれば右手のタッチも変化します。また高速スケールを弾くためには「体の認識」を変えなければいけないかもしれません。

…さまざまな楽曲をこなしながら、右手のタッチはそのつど見直していくしかありません。そのことを生徒さんも理解して、じっくりとコシを据えてレッスンを続けてもらうことが大切なのですね。

それが4です。

初心者であろうが、かなりの経験者であろうが、常に基本に戻りタッチや爪の形状を見直すことが実に大切。

「貪欲に、でも焦らずに…ときどき楽観的に…」というぐらいの気持ちで、生徒さんにはレッスンを続けていただきたいと思います。

そして、最終的には自分の体のことは自分で研究して、“理解”してもらうしかありません。「自然な動き」は本人にしか分からないのです。そして、音色の最終的な好みも、本人次第なのです。

その意味からいうと、爪の形も本人が決めてもらうしかありません。それに対する様々なアドバイスを、私は教師として与えるだけしかできないわけです。

生徒さんとのレッスンで私がよく言う“決まり文句”があります。

『絶対に僕の爪の形は真似しないでね!』です。(※習っている生徒さんは皆聞いている台詞ですね!)

この台詞の意味を是非、生徒の皆さんは考えてみてくださいね。

(余談)→なので、先日の教本付属DVDの撮影のとき、『爪の形』というのを撮られるのが一番嫌でした。見る機会がある方はあくまでも“参考程度”にしてくださいね。

そういえば、ステファノ・グロンドーナも『絶対に爪の形を撮影されるのは嫌!』といっていたなあ。かなり不思議な形でした。彼の理論を聞くと、とても理解できる形なのだけど…。

 

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ショスタコ(ギターパートアレンジ中!)

来年1月のヴァイオリンとのコンサートのためにギターパートをアレンジ中です。

ショスタコ

いまだに手書きでやっているので、手間かかりますね。

レッスンの合間をみてやるしかありません。

曲はショスタコーヴィチです。もともとヴァイオリン2台とピアノのための小品集。

もうちょっとで完成。頑張ります!

 

2009年1月25日ヴァイオリン&ギターコンサート

主催:music create elforest(ミュージック クリエイト エルフォレスト)

ファックス:03−5453−8223

e-mail:elforest@docomo.ne.jp

 

 

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ヴァイオリン2台とギターとのコンサート!

2009年1月25日(日)に大林修子さんと大林典代さん、2名のヴァイオリン奏者と私とでコンサートを行います。

チラシができましたので、ご覧下さい。

2009年1月25日ヴァイオリン&ギターコンサート

2009年1月25日ヴァイオリン&ギターコンサートチラシ裏

2009年1月25日(日)午後2時開演(開場1時30分)

チケットは前売りのみとなります。詳細はチラシをご覧になるか、下記主催者までお問い合わせ下さい。

主催:music create elforest(ミュージック クリエイト エルフォレスト)

ファックス:03−5453−8223

e-mail:elforest@docomo.ne.jp

 

 

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ガルシア・ロルカとギタリストたち(現代ギター記事)

現代ギター12月号に私が書いた記事が載っています。

現代ギター誌では「セゴビア・アーカイブ」の連載を行っていますが、今回は臨時で頼まれた寄稿文です。

タイトルは「ガルシア・ロルカとギタリストたち」です。

レオポルド・ネリ氏が書いた論文「ロルカとデ・ラ・マーサ 音楽による友情」の補足記事という形です。この論文の訳は我が師匠である手塚健旨先生が行っています!

そういう意味では誌上師弟共演…という形ですね。個人的に実に嬉しいです!

ということで、手塚先生の訳した部分はこれ。

ロルカ記事

やはり、素晴らしい訳文です。簡潔にして分かりやすく、原文のニュアンスをしっかりと伝えていると思います。

で、私の担当分です。2ページ半です。

(原稿の分量が予定よりオーバーしてしまって、ページ途中から無理やり収めてもらいました…)

詩人ガルシア・ロルカとギタリストたち1

詩人ガルシア・ロルカとギタリストたち2

スペイン98年世代、27年世代、巨匠の世代…とギタリストとの関連を論じています。もちろん、ロルカと各世代の音楽家との関連もまとめてみました。

一文ずつ丁寧に読まないと論点が分かりにくいかもしれません(文字数の関係で…)。

 

こんな表紙です。みなさま、お買い求めの上、じっくり記事をお読み下さい!!

現代ギター 2008年 12月号 [雑誌]
現代ギター 2008年 12月号 [雑誌]

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やっと見れました…

d0d43571.jpg我が教室より最も近い芸術作品。
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