先日7月12日に当教室で重奏の発表会を行ないました。
そこで私が生徒と弾いたデュオ曲集はOp.27です。
何故、そんな話をするかというと…
今日、現代ギター社のお隣のレッスン室の益田正洋さんから、「あのときの発表会のカルッリのデュオの作品番号は何番ですか?」と訊かれ、「うーん確か200番台だったような…」と適当なことを答えてしまったからです(ごめんなさーい、大嘘!!!)。
で、話の流れで、「カルッリで多作だからなあ。ピアノとギターの全集でCD6枚組みだからね〜」という雑談になりました。
…ということで、大いなる勘違い。
どちらにしても、カルッリのOp.27(「ギターとリラのための教本」)に収録されている24曲のデュオは「生徒と先生のための」素晴らしいレパートリーであることはいうまでもありません。
意外に古典作品で、易しすぎず、それでいて難しすぎず…というデュオ曲をみつけることは難しいですね。
キュフナーは、ちょっと簡単すぎるのが多いですしね。かといって、ソルの「漸進的にして容易なる〜」とかもタイトルの割には“深い”です。表現すべき要素が多く盛り込まれていますから、フォーカスが絞りにくいわけですね。
そういう意味で、この作品は素晴らしい教育的作品です。古典表現において注意すべき要素がひとつの楽曲の中で選りすぐられています。
表現上の注意、技術上の注意点にフォーカスが絞りやすいのですね。
演奏会で弾いても、それなりに形になります。名曲です。やはり、こういう古典作品の「真珠のような小品」をたくさん探していき、後世に伝えていかねばなりません。
デュオ曲においても、まだまだ古典期の名曲は多いです。是非、生徒さんにはそのような難しすぎず、そして長すぎない楽曲で、デュオの面白さや古典演奏の表現の奥深さを感じてもらいたいものです。
教える側としては、生徒さんたちにも積極的に(自発的に)古典期のシンプルなデュオ曲を探す努力をして欲しいものです。そして、しっかりと古典期の素晴らしい音楽を感じて欲しいと思います。
さて、気づいたら、もう7月も終わってしまいそうです。明日から8月です。
もう来たか!って感じですが…とりあえずGGサロンコンサートに向けて集中していこうと思います!!