2010年08月
昨日は朝から「日曜ワークショップ」でした。
いやあ、しかし、朝から暑かったです・・・。でも受講するかたもきちんときてくれてよかった。(これで、1人とかだったら悲しいですもんね)
さて、昨日のテーマは「クラシックギター奏法基礎講座〜指関節と腕のバランスを中心に」というものでした。
まずは指の関節の定義からスタートしました。今後、解剖学的なアプローチで指の関節の名称は定着していくでしょう。第1、第2、第3などというあいまいな表記は根絶されるべきです。
その後、ギターの基本的な弾弦アクションの説明と、関節の可動との関連について。そして、関節の固定化とそれを「ギターを使わずに」体感するトレーニング法なども紹介。
あとは腕の構造を解説。尺骨ととう骨とギターのフォームとの関連性を説明。実はこのバランスについて説明すると、既存のギターフォームのほとんどが説明できてしまうのです。
あとは、上記のことに関連したホセルイスゴンサレステクニックノートの関連練習を説明。
和音によるトレモロ練習とMCP関節についての関連性についても述べました。
そのほか、ラスゲアードや「逆タッチ」についても解説。
いろいろと説明しましたが、腕と指の関連性について説明したものです。あとはJLGテクニックノートに関して、帰納法、演繹法・・・について説明。これは「生徒が教わるときに意識すること」そして、「教師が教えるときに意識すること」・・・という点にも関連しているので、述べました。
この帰納法、演繹法・・・言葉にすると難しいですが・・・これが理解できていないと、学ぶのにも、教えるのにもいずれ葛藤を抱えることになります。もっと、フォーカスを定めて、ギターのテクニック練習や基礎トレーニングについてもそうです。特にJLGテクニックノートは「帰納法」的な感覚が強い教本です。
私としては毎回日曜ワークショップは演繹法的な姿勢で臨んでいます。すべて明解に理論的に説明しようと考えています。しかし、実際にレッスンの場では、帰納法的教授法を使う場合もあります。そして、演繹法的な教授法にシフトする場合もあります。
この両者の「揺れ動き」は、完全に理性でコントロールしなくてはいけません。
・・・どちらにしても、奏法理論については、もっと解剖学的に明解に!・・・そして、きちんとした理論を確立していかなくてはと思っています。
(この点については徹底的に演繹的でありたいと思っています・・・)
次回の、日曜ワークショップは外部から講師を迎えて行います。
お楽しみに!
あさって、日曜午前は日曜ワークショップを行います。
(急な告知になって申し訳ございません。)
今月は私、富川勝智が講師担当の月ですので、「クラシックギターの基礎テクニック」について講義します。参考書はいつものごとく下記の本です。
ホセルイスゴンサレス ギターテクニックノート/手塚健旨・訳
著者:ホセ・ルイス・ゴンサレス
販売元:現代ギター社
発売日:1998-12-10
クチコミを見る
内容に関してシンプルにいうと・・・身体の構造に則したテクニックを習得する・・・ということですかね。
今回は特に指関節に知識についてもういちどゼロから確認をしながら、具体的なトレーニング方法(ギターを使わない方法なども含めて)なども触れることができたらと考えています。
あと、時間があれば、右手のバランスの問題についても触れたいと思います。ヒントは、『ラスゲアード』です!
実はホセ・ルイス・ゴンサレス・テクニックノートにも「ラスゲアード風練習」があります。その意図をしっかりと考えることにしたいと思っています。
「?」という方は是非、会場までお越しください!
日時は2010年8月22日(日)です。会場は渋谷リフレッシュ氷川。時間は午前9時30分〜正午までです。参加費は2,000円。
参加は事前申し込みなしで大丈夫です。
多数のご参加、お待ちしています!
※会場などの詳細は富川ギター教室日曜ワークショップページをご覧下さい。
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先日も5月14日のGGサロンコンサートのためのリハーサル映像を公開しました。
で、今回は写真だけ。。。5月24日におこなれたギター連盟のガラコンサートの写真です。
これもまたむかーしの写真のような気がしますが、ほんの数ヶ月前の写真なのですね。とにかくリハが楽しかったです。坪川真理子さん、藤澤和志さん、堀井義則さん、そして、荘村清志さん(←あえて、さん付けで・・・事情はいろいろあります!)・・・素晴らしいギタリストと共演できて、実の楽しい思い出+勉強になった企画でした。
演奏会のときのDVDも同時にギター連盟から送られてきました。冷静に見てみると、実によくまとまったアンサンブル。やっぱりリハーサルをじっくりとした成果があったようです。
やっぱり、プロになって一番感じることは、よき共演者から学ぶことが多いことです。それは音楽へのアプローチ、音色・・・さまざまな部分に及びます。特にこのメンバーはそれぞれの「人間性」からたくさんのものをいっぱい感じることができました。「楽しく音楽をやること!」それが学べました。
さて、生徒さんからも嬉しいメールをいただきました。
左手の押弦についてです。押弦について、最終的には「腕全体の重み」で行う・・・ということを、やっと理解できた!というメールです。
しかし、前回のレッスンではヴィブラートしか教えていません。つまりヴィブラートも「腕全体」でかけるので、そのことから押弦時の腕の重みの使い方を理解できたということだそうです。
ヴィブラートをできるようになるための、トレーニング。つまり、弦の音程を下げる、上げるというトレーニングは腕の動きを感じることなしでは実現できません。なので、生徒にはある特殊なトレーニング方法を教えます。ただ腕をぶらぶらさせただけではヴィブラートは実現できませんから・・・。
それが最終的な腕全体のバランスを理解し、押弦の感覚までつなげることができたということは、まさに「応用力」ですね!素晴らしいことです。
「気づき」ともいいますね。今まで学んだいろいろな要素(知識)を、組み合わせて考えた上で出てくるアイデアです。
私の愛読書に「アイデアのつくり方」という本があります。むかーしからの愛読書です。要約してしまえば、、、単純な本なのですが(実際うすーい本です)、その内容は上記のことを見事なくらい言っています。
アイデアのつくり方
著者:ジェームス W.ヤング
阪急コミュニケーションズ(1988-04-08)
おすすめ度:
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る
ほんと、1時間くらいあれば読める薄い本ですが、お勧めです。
1:データ収集
2:データ咀嚼
3:データ組み合わせ
4:「ユーレカ!(発見!)」
5:アイデアのチェック
・・・上記の段階で、アイデアが「真実」となります。このことを簡明に説明した本です。
この生徒さんも上記の4までの段階まで来たことになります。実はこの生徒さん、私の教室に来るまでにかなり弾けていたのですが、「テクニック上、音楽上の無知を実感した・・・」(←本人談)ということで、私のところに習いに来たのです。
この生徒さんには、レッスンメモを自分でつけるように勧めました。とにかくレッスン時に「私が言ったこと」、「自分が感じたこと」、「疑問点や発見した点」などをノートにつけていくようにアドバイスしたのです。
おそらく、このことが実を結んで、「ユーレカ!」となったのでしょうね。あとは検証のみです。それを知識のレベルまで還元して、「正しい」と思えるようになるまで練習し、体感することが楽器演奏にとって大切なことなのです。
考えてみると、アンサンブルなどのリハーサルも似たようなものです。いろいろな人のいろいろな言動が積み重なって、本番の「ユーレカ!」になることもあります。その後、演奏を反省してみると、いろいろな要素が組み合わさって結果となっていることも多いものなのです。
そんなことまで敷衍して考えてしまいました。
あ、これも、ある意味で「ユーレカ!」かも!
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