ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

2011年01月

2019.8 新サイトOPEN!
https://tomikawaguitar.com

富川ギター教室(東京渋谷) https://tomikawaguitar.com
https://tomikawaguitar.sakura.ne.jp/wp/lesson/
※他に池袋現代ギター社でもレッスンしています

お仕事依頼&お問い合わせは下記メールへお気軽に!
tomikawaguitar@gmail.com

明日は今年最初の日曜ワークショップです!(クラシックギター奏法講座!)

さて、明日は日曜ワークショップです。

内容は下記のような感じです。

富川ギター教室主催 日曜ワークショップのご案内
2011年1月23日 午前9時30分〜12時
講座テーマ:クラシックギターの右手の基本
内容:クラシックギターを弾くための右手の基本奏法と技術的なポイントを解説します。理論的な面もゼロから説明し、具体的に楽曲の中で必要となる右手各指のコンビネーションなども実践していきます。基本理論は2009年より当ワークショップで何度も説明してきましたが、より具体的な内容となります。もちろん、まったく初めての方でも問題ありませんが、より詳細な内容まで踏み込んだ内容となっています。

準備物:ギターおよび足代(可能な方は譜面台)

参加申し込み:事前申し込み不要。

※日曜ワークショップは本年度より会員制といたしました。詳細は下記をご覧ください。会員申し込みされた方には毎月メールにて開催場所、参加費などの詳細をお知らせいたします!


http://guitar.sakura.ne.jp/school/contents/tsukiichi.html



2009年からずっと2ヶ月に1回は私、富川が講義を担当してきました。クラシックギターの奏法理論について徹底的に解説してきましたが、そろそろ「実践編」というべき内容に入っていこうと思います。もちろん、まったくはじめての方にもわかりやすいようにゼロから解説はしていきますのでご安心を!

会場の都合により「会員制」という面倒くさいシステムになってしまいましたが、教室生徒さんの方は「会員登録なし」でご参加いただけます(場所と開始時間は今までと変わりません)。

では!

(相変わらず、じたばたとした告知でまことに申しわけございません・・・)


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コンペティションのコメント書き(長所と短所)

先日のギター連盟主催のギターコンペティションのコメントを書いて、先日連盟事務所まで送りました。

このコンペティション関東甲州大会の参加者全員に審査員で分担してコメント(アドバイス)を後日送付することになっているのです。

53名演奏で、審査員が4名ですから、、、10名以上の方にコメントを書かなければなりません。

毎年行っていますが、出場者の方から大変好評でした。プロのギタリストからコメントやアドバイスがもらえるというのはうれしいことでしょうし、なによりも「自分の演奏がどうだったのか?」ということを客観的に判断してもらえるというのは、出演者にとって「一番知りたいこと」なのだと思います。

私も毎年審査員をさせていただき、出演者の方の「長所・短所」というものを判断しながら聞いています。

コメントを書くときも、よい部分を更に伸ばせるように(&維持できるように)、そして、欠点や短所もプラスに活かせるように・・・という気持ちで書いています。

これはレッスンをしていても思うのですが、短所は長所に転じることもありますし、またその逆もあります。

たとえば非常に意欲的なプログラムではあるのですが、それが本人の技術レベルを超えている場合や準備不足の場合、本番でミスが多くなります。しかし、その意欲や「やる気」は評価に値します。チャレンジしなければ見えないものっていうのがあるのです。技術的、音楽的に不足しているなあというものがわかれば、今後何を勉強していったらよいかわかるものですから。

逆に非常に手堅くミスのないように演奏していても、勢いに欠ける場合はやはり魅力的な演奏に聞こえない場合も多いです。

どのプロ奏者も「あがらない」人はいません。逆にいうと「あがらない人」は演奏家としては向いていないともいえます。もちろん技術的な破綻があってはありませんが、もし万が一破綻があったとしても、気持ちの赴くままに盛り上がっていき「本番でしかできない」音楽の流れや勢いが表出できれば、それはそれで成功なのです。

ミスを恐れて、楽曲本来のテンポよりゆっくりめに弾くというタイプの方も多いのですが、それはやはり「音楽的ではない」という場合もあります。楽曲本来が持っている推進力を損なう場合などもあるからです。気持ちの高揚=もりあがり・・・ということもありますからね。

もちろん、レパートリーによっては、淡々と静かな気持ちで演奏しなくてはいけない楽曲もあります。その場合はやはり気持ちを静めて演奏していかなくてはいけません。

コンペティションの講評(コメント)の場合には、そのような個人の傾向などを推察して書くことにしています。あまり安全圏を狙っている人にはやはりもっと意欲を!・・・逆に意欲だけで空回りしている人には技術面などのアドバイスや練習の仕方のアドバイスを!・・・という感じです。

いずれにしても技術面、音楽解釈の面でのアドバイスが多くはなりますね。そして、音色の問題かなあ。良い演奏をしているのに、楽器がそれに反応していないことも多いのは残念な結果に終わる場合も多いです。

会場がミレニアムホールということもあって、ある程度の規模があります。大きな会場にしっかりと音を響かせなくてはいけません。ある程度の楽器のポテンシャルと、もっと大切なのは「音を聴き手に届けようという意思」です。そして、普段からそれを意識して練習しているかどうか・・・です。

参加者の中には、家でしっかりと自分の音を聞きながら何度も何度も練習しているのだろうなあ・・・という印象の方が多くいました。これはとても良いことです。長所といえるでしょう。しかし、この「4畳半的感覚」は大きな会場では通用しないことも多いのです。

本当によい演奏者は、そのあたりをコントロールします。リハーサルができればそのときに・・・リハーサルができない場合は調弦をしながら、会場の響きを確認します。そして、その上でタッチの微調整などをします。

もし、これができないのであれば、しっかりと練習して音楽性を固めてあったとしても、短所となってしまうのです。

聴き手に意図がしっかりと伝わらなければ「音楽」は成立しません。そのためのタッチの微調整、楽器の選定などもっと慎重に学んでいかねばなりません。

・・・以上のように、長所というのは短所であって、短所というのは長所になりえます。バランスですね。すべての短所や欠点を長所に転換していくようにみなさんしていってくださいね!




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プレスティ&ラゴヤ(最近のヘビロテ)・・・編曲譜

いままで数え切れないほどの曲をギターデュオで演奏してきました。
そのため普段から意識してギターデュオのCDを聴くことが多いのです。とにかく最近よく聴いているのがプレスティ&ラゴヤデュオです。

このCDは一見アレクサンドル・ラゴヤのソロCDに見えますが、、、、実はプレスティとのデュオの名演奏が収録されています。

L'Art De Alexandre Lagoya
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6枚組みです。実はラゴヤの独奏よりも、デュオが多く収録されています。しかも、結構珍しい曲がはいっているのがうれしいところ。

プティのトッカータ、タランテラ・・・などは最高にすばらしいですが・・・。

特に最近はまっているのが、ヘンデルのシャコンヌ。これは是非クラシックギターデュオに興味のある人ならば一度は聴いていただきたい名録音であり、名演奏。そして、なによりも名編曲なのです!

実はプレスティ・ラゴヤの楽譜コレクションがイタリアのベルベン社から出版されています。

このプレスティ=ラゴヤコレクションシリーズは現在日本では第4集まで入手可能です。この伝説的なギターデュオチームが実演や録音などで用いた楽譜を出版していこうというプロジェクト。実に長い間待望されていたシリーズなのです!

プレスティラゴヤコレクション


















1巻はヘンデル集。
2巻はバッハ集(平均律クラビーア曲集)。
3巻はバッハ集(イギリス組曲、フランス組曲)。
4巻はスカルラッティ・ソナタ集。


それぞれ、スコアと各パート譜が入っています(その分、ちょっとお値段が高めですが・・・)。

でも、ギターデュオを本格的に研究したい方は持っていおいて損はありません。編集はフレデリック・ジカンテ(※しかし、この人もものすごい仕事量ですね・・・)。信頼できるエディターであると思います。

それよりもなによりも、プレスティ&ラゴヤデュオの音色のすごさを是非聴いてみてください。

技術的にも音楽的にもすばらしいコンビネーションですが、なんといっても「ギターの音色の可能性」を感じることができるデュオという意味で希少です。二人の音色を聞いていると、しっかりと芯のある音をもとにしてその上で色をつけているという印象を受けます。

しっかりとしたギターの音を聴きたいという方にもお勧めのデュオなのです。

良い演奏を聴いて、研究です!クラシックギターは深いなあ!と思わせるデュオです。



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ギターコンペティション関東甲州大会(1月16日)

さて、1月16日(日)にギター連盟主催の「ギター大好き みんな集まれ ギターコンペティション」の関東甲州大会が開催されます。
私は審査員を担当いたします。

毎年このコンペティションでギター愛好家の皆さんの演奏を聴かせていただいていますが、日本のアマチュアギタリストの動向がよくわかります。

世代毎に部門が分けられていますので、より傾向がよくわかります。毎回、世代毎のカラーを楽しみながら聴かせていただいております。

全国大会は3月26日(土)ヤマハホールです。

関東甲州の場所はミレニアムホール(台東区生涯学習センター内)です。

以下リンクです。

場所など参考になさってください。入場無料です。

http://www.taitocity.net/center/map/tizu.html




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ギターの黎明期(時代と道筋)

どの時代にも道筋をつける人というものがいるものです。

クラシックギター界においてもそういう人はいました。日本という国に限ってみれば、やはり1929年のアンドレス・セゴビアの初来日が「ギターの黒船」といわれるほど、それまでの日本のギター界にとっては衝撃的な事件であったようです。

セゴビア初来日については私も現代ギター2009年11月号に記事を書きました。「セゴビア1929年来日公演〜全プログラムを読み解く」というタイトルです。

現代ギター 2009年 11月号 [雑誌]
現代ギター 2009年 11月号 [雑誌]
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「それまでの日本のギター界」と書きましたが、楽譜や資料などを通じて日本のギター音楽に関する研究も実はしっかりと歩みを進めていました。

日本の明治・大正期にもギターの音色に魅せられ、研究を進めていた人が少なからずもいたのです。そのことについて書かれた本が出版されました。今一読したところです。

ギターと出会った日本人たち 〜近代日本の西洋音楽受容史〜
ギターと出会った日本人たち 〜近代日本の西洋音楽受容史〜
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この本を読むと、セゴビア来日が「それまでの日本ギター界に内在していたある種の疑問」を解決し、道筋をつけた・・・ことがわかります。

興味深いのは、著者竹内氏の「アランフェス協奏曲」の受容に関する一文です。(本書180ページ以降)

レヒーノの初演、そしてイエペスによるイメージの確立。そしてブリームやジョンによる新しい解釈・・・そして定番化・・・という過程が描かれています。

つまり彼らも「道筋をつけていった人」です。

道筋をつけるためには、やはり「優れた演奏家」であることは前提です。天才的な感性と確信とでもいうのでしょうね。それを「正しい」と言い切れるパワーが必要でしょうね。

そしてそのためにはやはりそれまでの歴史や演奏史というべきものへの敬意がなくてはいけません。もちろん、理解も。

昨年私のリサイタルはスペイン1927年世代を軸にプログラミングしました。そしてそこへ「新しいスペイン音楽史感」を提供しようと思いました。もちろんリサイタルとして楽しめるように、音楽的に内容のあるものを盛り込んだつもりです。

自分なりに「道筋」をつけたつもりではいます。

それにしても、道筋をつけるためには時間も労力も要ります。単純にみんなが弾いている曲を弾くことなら考えなくて簡単なのですが。。。


いずれにしても、上掲の「ギターと出会った日本人たち」、クラシックギターにかかわる人であれば必読です。

先人たちがいかに苦労して、そしてギター音楽を愛し続け、資料を収集し研究し、現在の日本のギター界のベースメントを築いていったのか・・・理解することができます。

「道筋のつける」・・・その大切さがわかる一冊です。


 


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