ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

2011年06月

2019.8 新サイトOPEN!
https://tomikawaguitar.com

富川ギター教室(東京渋谷) https://tomikawaguitar.com
https://tomikawaguitar.sakura.ne.jp/wp/lesson/
※他に池袋現代ギター社でもレッスンしています

お仕事依頼&お問い合わせは下記メールへお気軽に!
tomikawaguitar@gmail.com

Ustreamライブ!(林祥太郎君の)

今から放送します。
 http://www.ustream.tv/channel/%EF%BC%AC%EF%BD%89%EF%BD%96%EF%BD%85-at-%E5%AF%8C%E5%B7%9D%E3%82%AE%E3%82%BF%E3%83%BC%E6%95%99%E5%AE%A4

合奏と猫島(チャリティコンサート)

この前の日曜日は「ギター漬けデー!」でした。
朝から日曜ワークショップでカルリのエチュードについて講義。

そして、午後からはアンサンブル練習です。6月25日に雑司ヶ谷で行われる「チャリティコンサート」のための合奏練習でした。20名で合奏を行う予定です。

作曲家である冨山詩曜さんに楽曲を書いていただきました。

「東日本2011〜鎮魂歌」という楽曲です。

リハーサル時に撮ったものをご覧ください。

 
だいぶ形になってきました。当日以外の練習はこれが最後です。

あとは各自当日までに、「どのくらい煮込んでくるか?」というのが楽しみなところです。アンサンブルっていうのは、本番がどうなるか?・・・という面白さがあります。

本番がどのようになるか?・・・ちょっとワクワクしています。 

指揮というものもだいぶ面白くなってきました。まだまだ研究途中ですが・・・。

この曲ですが、是非本番で聴いていただきたいと思っています。

6月25日、雑司ヶ谷音楽堂にて演奏します。

6月25日チラシ(PDF)

前半は当教室の「重奏発表会」、後半を「チャリティコンサート」として有料(1000円)にします。そして、収益全てを下記の支援プロジェクトに 使いたいと思っています。

宮城県石巻市田代島 災害支援基金 にゃんこ・ザ・プロジェクト
 
上記のプロジェクト、非常に素晴らしいアイデアだと思います。是非多くの人に知ってもらいたいなあ!という気持ちが強いです。そして、当教室はこのプロジェクトに参加しようと思います。(詳しくは上記をお読みください!)

5年後に田代島から届いた牡蠣を生徒たちと食べたいと思います。それは震災地が復興した証というわけです(少なくと漁業は・・・という意味で)。

そして、冨山さんが書いた合奏の楽曲を多くの人に聴いていただきたいと思います。

チャリティコンサートでは、私、富川勝智、そして、尾野桂子、林祥太郎でデュオやトリオも演奏します。これもプログラムを厳選しました。「聴きやすく、美しい曲」を集めました。単純にコンサートとしても楽しいと思います。是非お越しいただければと思います。



 


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日曜ワークショップ(カルリのエチュード)とエチュードの効能

6月19日は「ギター漬けの一日」でした。午前中は日曜ワークショップ。午後から25日に発表する合奏曲の練習。それから、チャリティコンサートのリハ。

今日は日曜ワークショップについてのレポート。

当教室主催で毎月行なっている日曜ワークショップ「カルリ45のエチュードの学び方」講座のパート2を午前中に開催。 教室内外より13名の方が受講してくださいました。全音版45のエチュードの後半部分のエチュードについて大まかに「学び方のコツ」を指導しました。

前半部分ではシャープ3つまでの調だったものが、中盤以降ではシャープ4つになり、またフラット系の調も登場します。それにつれて、ローポジションではない楽曲が出てきます。もともとのカルッリ(本来ならイタリア語の発音的にはカルリよりカルッリのほうがふさわしい)の教本には、まずはローポジションの各調を学ばせたあと、4ポジション、5ポジション、7ポジション、9ポジションで弾くべき(学ぶべき)代表的な調のスケールが登場します。

しかし、全音版だとこの部分が省略されています。つまり学習者にはあらかじめこのエチュード集以外にハイポジションでの「スケール」練習が必要であるということです。

カルッリ教本(原本)の上記のポジションについての調の当てはめ方はとってもシンプルです。

4ポジション=ホ長調
5ポジション=へ長調
7ポジション=ト長調
9ポジション=イ長調

・・・勘のいい方なら気づくと思いますが、全部平行移動して、一種類の運指のパターンで弾けるのです。

中級者以上の方なら、1ポジションでのハ長調の音階を「ゼロフレット(=つまりナット)」を意識した運指で弾けば、上記の調も全て「平行移動して」「同じ運指で弾く」ことが可能であると気づくはずです。

運指のパターンでだいたい弾けてしまう・・・これはカルッリの策略でもあったような気がします。だからこそ、当時の王侯貴族の間で「ギター教授」として凄い人気があったのでしょう。

「ああ、これはホ長調だからね、まず、この4ポジションの運指覚えちゃってください・・・ほーら、この曲なんて、それが分かれば弾けちゃうでしょ?」というギターを教えているカルッリの声が聞こえてきそうな部分です(あくまでも想像です・・・)。

そういう意味では全音版の欠如している部分はこのスケール部分でしょうね。もちろん教材としては問題ありません。教える側がそれをフォローすればいいのですから。それを補完するための他の教材(スケール本など)を用いれば問題ないからです。

あとは、フォローする面としては、ギターのポジショニングの「感覚」でしょうね。

身体面から考えると、通常の人は1ポジションには慣れています。そして、9ポジションは左手小指脇(?)の部分がギターの「肩」の部分に当たるので、目をつぶってでも(指のポジション感覚が出来てくれば)可能となってきます。(実はホセ・ルイス・ゴンサレス著ギターテクニックノートの冒頭の練習はこの指のポジション感覚を養う練習にもなっているのです)

つまり、1ポジションと9ポジションはほとんど人がギターを弾いて数箇月で「体の感覚として覚えてしまう」ものです。言い方をかえれば数箇月で「体の感覚として覚えるべき」ものであります(※だからこそ、僕はレッスンのときに上記のテクニックノートの通称”音出し”練習を徹底的に初期の段階からやらせます)。

各フレットに対して1234と押さえていくと、上記の1ポジション、9ポジションの間に「5ポジション」があります。実はこれも自分とギターの距離感が出来てくれば、ほとんど問題なく『見なくても』捉えられるものなのです。

そういう意味で考えれば、全音版のカルリ45の37番(イ長調での9ポジションの練習)は唐突ではありますが、理に適っているのです(教える人がそのことを説明しさえすれば・・・ですか)。

あとは、パート1では説明しなかったフレーズと音楽用語の理解についても説明しました。23番以降はそれなりに「音楽的に魅力的な作品」として仕上げていくべきだと思います。カルリ=初心者用のエチュードと思ってはいけません。音楽的にはフレーズをしっかりと考えて、音楽のストーリーをしっかりと作っていく「トレーニング」だとおもってくれないと困ります。

もちろん、それは8番以降の曲であれば、すべてに関して「フレーズ」を考えることが可能です。7番というシンプルなエチュードであっても、そのフレーズに対する感覚は生かされなくてはいけませんが・・・しかし、「初心者から学ぶ」という段階において、おそらく20番あたりまでは、左手の正しいポジショニングや読譜、右手のフォームなどを学ぶことのほうに比重が置かれるべきです。そして、20番前後のあたりで「左手と右手の基本フォーム」は完成されているべきです。

それを前提に考えると、23番以降ではすこしずつ「フレーズ」について考えるということが大切になってきます。そして、それは「魅力ある音楽とは何か?」ということにもつながります。比較的初期の段階で(そして、短い楽曲のなかで)そのことについて考えることは『音楽の美しさ』について考えることにもつながります。そして、音楽でメッセージを伝える「方法論」としてのフレーズの考え方を学ぶことは早いに越したことはありません。音楽という言葉でどのような世界を作るのか・・・その方法論を学ぶ意味で、このカルリのエチュードは「音楽的に素晴らしい教材」となります。

あとは音楽用語についての「正しい理解」を得るための「勉強の仕方」を伝授。勉強の仕方・・・とか偉そうなことをいいましたが、アレグロとかアンダンテとかラルゲットとか・・・その「本当の意味をしっかりと考えること」、そういう勉強の仕方をしてくださいね!・・・そして、そのための参考書はこれです!・・・というものです。

下記2冊を推薦。

イタリア語から学ぶ ひと目で納得! 音楽用語事典
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ピアノを弾く人のための 音楽用語ハンドブック
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特に初心者の方には最初のものは絶対にお薦め。もちろん、初心者だけでなく、上級者であろうがプロの人であろうが、一読をお勧めします。私がスペイン留学中に「あれ?」と思ったことを、みごとにまとめてくれた感じの本です。

つまり、カルリのエチュードに書いてある音楽用語の意味を考えて弾いてみましょうね!ということです。そのことで、音楽用語(特に速度記号ですね)の大切さと理解することの「難しさ」も初心者の段階から経験することができる。つまりアレグロのニュアンスを考えることやラルゲットのニュアンスを考えることが「音楽をイメージする」ことにつながります。それは「速く」とか「遅く」という単純な二分法で作られる世界とはまるで違うのです。そして、そういう二分法からは「音楽は生まれません」。

つまり、上記のようなことを考えて、勉強していけば(そして、勉強できる環境にいれば)カルリ45のエチュードは、素晴らしい「音楽を学ぶ教材」そして「ギター奏法の基礎を学ぶ教材」となり得ます。

これは独学の方には難しいかもしれません。(だからこそ、ギターをきちんと勉強したい人、音楽を勉強したい人はしっかりとして教師に就くことが大事なのだと思います)

そして、世の中のエチュードと呼ばれるものには、上記のような「学ぶ方法」があります。その目的なそれぞれ違いますが、有名なエチュードにはそれぞれ「学び方」があります。ソル、コスト、カルカッシ、ヴィラ=ロボス、ブローウェル・・・それをないがしろにする人は「遠回り」です。そして、学び方を間違っても「遠回り」です。

また、同様の講座はやってみたいと思っています。



 


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体験レッスンとご入会について(お問い合わせいただく前に・・・)

春をすぎて、もう梅雨ですね。
今年はいろいろなことはあっても、「世界はGo Next!」です。

さて、富川ギター教室にも春以降、たくさんのご入会お問い合わせ&体験レッスン希望お問い合わせが来ています。また、ご入会をされた方も多数・・・嬉しく思います。

おかげ様で、私のレッスンの空き時間は「火曜日午後8時20分〜」のみとなっております。

クラシックギターを本格的に学びたい!という方のためにレッスンしておりますが、実際は体験レッスンへの対応は可能であったとしても、入会の段階になると「レッスン枠がない!」ということになってしまいます。
(もちろん、体験レッスンだけであっても対応いたします)
(その理由は下記のブログ記事をご覧ください。)

体験レッスンについて〜有料か無料か?

しかし、体験レッスンを受けて、レッスンを定期的に受けたいなあ!と思っても、時間の都合が合わない・・・という方も多くでているのが現状です。(なので、このような記事を書いているのですが。。。)

富川ギター教室では金曜日のみですが、尾野桂子も講師を担当しております。私がもっとも信頼している弟子のひとりであり、その丁寧なレッスンは好評です。体験レッスンももちろん行なっておりますので、是非ご検討いただけると嬉しく思います。

また、レッスンの空席状況は、ホームページのトップページにてご確認できます。

http://guitar.sakura.ne.jp/ 
もちろん、随時空席もありますので、メールにてお問い合わせください。

もし、どうしても私のレッスンを定期的に受けたいという方には、下記教室でも教えておりますので、ご検討ください。

月曜日のみ
横浜青葉台(井桁ギター教室)

金曜日のみ
現代ギター社GG学院
 

また、渋谷教室にてどうしても富川勝智のレッスンを定期的に受講したいという方は、その旨をお問い合わせの際にお書きいただければと思います。対応を考えます。

またプロ志望、コンクールを受ける方、地方の方への「アドバンス・ワンレッスン」もお考えください。
詳細は以下です。全国から定期的にレッスンにいらっしゃる方もおります。

演奏会前に仕上げをされる方、コンクールまでの仕上げを考えている方に最適です。

詳細はこちらをご覧ください。

アドバンス・ワンレッスン

また、学校のギター部やサークル、アンサンブルグループなどへの「グループ形式のレッスン」なども行なっています。お気軽にお問い合わせください。数回の指導で「クラシックギターの基本奏法理論」を伝授することも可能です。アンサンブルグループの定期指導などもお問い合わせください。メールは以下です。

tommig@livedoor.com

・・・以上、いろいろ書きましたが、上記をご一読のうえ、まずはお問い合わせいただけると嬉しく思います。

私としては、「正しいギター奏法」「正しい音楽解釈の方法」をたくさんの人に知っていただきたいという強い気持ちがありますので!



 


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スペインギターの音の真髄(7月の日曜ワークショップ)

さて、7月の日曜ワークショップはスペイン在住のギタリストである藤井浩さんのレクチャーです。
長年スペインに在住しクラシックギタリストとして、また現地の民族楽器であるドゥルサイナの演奏家、教授として活動している経験を踏まえて、「スペインギターの音の真髄」というテーマで講義をしていただきます。

スペインギターの音って何?・・・と疑問を持っている方にはたくさんのヒントを与えてくれる講義となるでしょう!



2011年7月3日(日)午後2時〜午後4時30分
会費:3000円

講義テーマ:スペインギターの音の真髄

 

はじめに

 

これは私が留学以前から20年以上にわたって研究を続けている音についてのレクチャーです。特に92年にアルコイに渡り故ホセ・ルイス・ゴンザレス先生に学んだ音に対する執着心は今なお劣ることはありません。2009頃より騒音性難聴疾患を患ってからは前にも増して音に対する疑問にぶつかる毎日でした。現在でもまだその探求は続いています。今日お話することは私の見解であり他のギタリストや先生方には異論があるかと思います。また、私が学んだことは音に対する比重が多く、奏法やテクニックについては他の先生方にお任せします。今日は皆さんと一緒に音についていろいろなお話をしましょう。

 

(レクチャーの内容)

音の原理

 

良い音、悪い音〜好きな音、嫌な音

 

大きな音

聞き取りやすい音

わかりやすい音 

 

音と楽器のサイズ〜各弦と緊張感の関係

 

良い和音、悪い和音(解決について)

 

音の輪郭

発音と音の持続〜子音と母音の関係

音の組み合わせ(パーカッションの原理)

いろいろな組み合わせ

 

タッチと爪の役割

雑音右手

雑音左手

消音について

 

ギターを響かせる

ホールを響かせる

よく通る音とよく響く音

 

音の均一性について リズム考

次元の違う音

いろいろな音を秘めるギター

いかにギター独自の音、自分の音を引き出すか(マエストロの音)

 

質疑応答   

会場などの詳細は下記リンクにて。

http://guitar.sakura.ne.jp/school/contents/tsukiichi.html    



 


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