さて、あさってですが、当教室主催でワークショップ開催します。
ちょっと面白いテーマです。
スペイン在住のギタリストである藤井浩さんのレクチャーです。
長年スペインに在住しクラシックギタリストとして、また現地の民族楽器であるドゥルサイナの演奏家、教授として活動している面白い人物です。
その経験を踏まえて、「スペインギターの音の真髄」というテーマで講義をしていただきます。
スペインギターの音って何?・・・と疑問を持っている方にはたくさんのヒントを与えてくれる講義となるでしょう!
2011年7月3日(日)午後2時〜午後4時30分
会費:3000円
講義テーマ:スペインギターの音の真髄
はじめに
これは私が留学以前から20年以上にわたって研究を続けている音についてのレクチャーです。特に92年にアルコイに渡り故ホセ・ルイス・ゴンザレス先生に学んだ音に対する執着心は今なお劣ることはありません。2009頃より騒音性難聴疾患を患ってからは前にも増して音に対する疑問にぶつかる毎日でした。現在でもまだその探求は続いています。今日お話することは私の見解であり他のギタリストや先生方には異論があるかと思います。また、私が学んだことは音に対する比重が多く、奏法やテクニックについては他の先生方にお任せします。今日は皆さんと一緒に音についていろいろなお話をしましょう。
(レクチャーの内容)
音の原理
良い音、悪い音〜好きな音、嫌な音
大きな音
聞き取りやすい音
わかりやすい音
音と楽器のサイズ〜各弦と緊張感の関係
良い和音、悪い和音(解決について)
音の輪郭
発音と音の持続〜子音と母音の関係
音の組み合わせ(パーカッションの原理)
いろいろな組み合わせ
タッチと爪の役割
雑音右手
雑音左手
消音について
ギターを響かせる
ホールを響かせる
よく通る音とよく響く音
音の均一性について リズム考
次元の違う音
いろいろな音を秘めるギター
いかにギター独自の音、自分の音を引き出すか(マエストロの音)
質疑応答
会場などの詳細、参加ご希望の方は下記リンクをご一読ください。
http://guitar.sakura.ne.jp/school/contents/tsukiichi.html
最近は、きちんとしたスペインの音を出せる奏者というのが減っています。それは、最近会ったマリア・エステル・グスマンさんも同様のことを話していました。日本はもとより、ヨーロッパですら、減っています。
先日、当教室で主催した神成理さんも、同様のことを話していました(実際、近年聴いたなかでもっとも感動したコンサートであったことは間違いありません)。
伝統というものにしがみつくのではなく、それをしっかりと踏まえて「音作り」をしていかねばなりません。そして、その音が確かな感動を生むのだと思います。
このワークショップ、スペインの音、ギターの音の本質を掴みたい方には必聴の講義となるでしょう。たくさんの方のご参加お待ちしています!
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