ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

2012年04月

2019.8 新サイトOPEN!
https://tomikawaguitar.com

富川ギター教室(東京渋谷) https://tomikawaguitar.com
https://tomikawaguitar.sakura.ne.jp/wp/lesson/
※他に池袋現代ギター社でもレッスンしています

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作曲するということ〜Siete Nochesについて

たまーに作曲します。たまーに仕事のこともあります。

昔、バンドをやっていたとき曲作っていましたし、ポピュラー楽曲の作曲家の卵(?)のようなこともやっていましたので、曲を作るのは嫌いではないのです。

クラシックギタリストとして活動をはじめてから、教本を書く仕事などもしていますが、「全部オリジナルのエチュードでお願いします!」と言われたものもあります。シンプルですが、作曲といえば作曲ですね。

これです。初心者のために簡単なエチュードを書くのはものすごい勉強になりました。

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あとは、J−POPのアレンジなどもシンコーミュージックさんやヤマハさんの仕事をかなりやってきました。それもある意味「再作曲」に近い作業です。やはりソロギターのアレンジは横の流れ、原曲のリズムの抽出と再処理が必要ですね。

その意味で楽譜のなかで構成=コンポジションしなければいけません。つまり作曲に近い作業ですね。


クラシックギターのためのオリジナル楽曲はデュオですが、これがあります。とあるイベント用に書かれたものです。できるだけシンプルに書いた作品です。

 
作曲のネタは3日に一度くらい、ふっと浮かびます。簡単に楽譜にスケッチしてたまに自分で多重録音したりします。また、和声や対位法などで「うーん、これは実際に応用してみないと分からないなあ」などというときも、理論から音をくみ上げてみることがあります。

で、最近も作曲したのですが、それは面白い経験でした。

これです。Siete Nochesという曲です。クラシックギター4台のために書きました。

練習中の動画ですね。

今週末のイベントにギターを勉強中の彼女たちが演奏するので、「なにか曲を選んでほしい」と頼まれたのです。既存の曲でも良かったのですが、各パートとしてはシンプルで、且つ若く才能のあるギタリストの卵たちに何か刺激のある曲はないかなあ?…と思ったわけです。

実は彼女たちの選曲を頼まれる2日ほど前、ふとある「メロディー」が浮かびました。リズムもなんとなく。

そしていつものように楽譜にギターデュオを想定してスケッチしておいたのです。でも自分の頭の中のイメージを全部盛り込むと「演奏不能」の楽曲になってしまうのです。でも、とりあえずそのスケッチだけは残しておきました。

そして、若いギタリストの卵4名のために選曲を頼まれたとき、このスケッチを4台のギターのためのギター室内楽作品にしようと考えたわけです。

自分の頭の中にあるイメージをほとんど入れることができました。

各パートの横の流れが大切です。縦の響き(ハーモニー)は実はあまり意識していません。クラシックギター4台で「拍節を感じながら」「楽譜通り正確に弾けば」私の脳内のイメージは表出するのだろうと思いました。

しかし、自分で多重録音をしてみましたが、やはりほかのパートを意識しすぎてしまいます。でも、各自が同じ時間軸の中で「ほかのパートに依存しすぎず」正確に拍節を意識しながら演奏すれば、私の頭のなかにある音楽は実現可能だという確信はありました。

なので、彼女たちのリハーサルの場に行ってみたのです。そして録画したのが、上記の演奏です。

…面白いものです。自分が演奏した多重録音より、彼女達が演奏している音楽のほうが私の脳内イメージに近いのです。

作曲というのは、そういう面白さがありますね。

地道に続けていきたい作業ではあります。

富川勝智

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発表会その後ー守りのタイプと攻めのタイプ

発表会が終わって、一週間ほど経ちました。
参加した生徒さんとレッスンの場で会うと、やはりちょっとした反省会となります。

反省…というよりは、「その後のレッスンの指針」というべきものをたてる時間になるわけですね。もちろん、各自、自分で反省会をやっていると思います。でも、やはり先生を交えて…ということになるのですね。

私が本番で見るのは、その人の性格です。

…とはいっても、「ああ、この人ケチだろうなあ!」とか「優しい人なんだろうなあ!」ということではありません。

おおまかにいうと、その人が「守りのタイプ」か「攻めのタイプ」か…を判断します。

守りのタイプ…確実に弾こうとします。危険は犯さず、難しそうなところはゆっくり目のテンポでいく…というタイプ。
攻めのタイプ…若干間違おうが、音楽の流れにのっていこうとします。若干技術的に難しいところでも、アッチェレランドをかけたいところで加速は絶対にかけます!…というタイプ。

上記をレッスンのときに弾いていた状態と比べて、その人のタイプを判断します。レッスンにおいては、もちろん正確に確実に弾けることを指導します。間違う理由を考え、運指などのアドバイスをします。テクニック的な不備があればそのトレーニング方法を教えます。
音楽表現もレッスンでは教えますね。音楽を前向きに進める方法や、ここはヴィブラートをかけて印象的にね!…とか。アゴーギグの効果的な使い方とか。

そして、本番前に演奏は「ほぼ」完成するわけです。

ただし、本番にはその人が持っている「性格」がでます。それがおおまかにいうと上記ふたつのタイプに分かれるのです。レッスンのときに非常に音楽的に流れのある演奏をしていても、いざ本番になると「確実さ」を求めてテンポが遅くなるタイプの人がいる一方、レッスンのときに確実さを中心に丁寧に弾いていた人が、本番になると「自発性のある」演奏家になってしまうということもあるのです。

長い付き合いの生徒さんになると、その人が持っている根本的な性格に関連があるように思われてくるのです。

もちろん、私は生徒さんにとって「ギターの先生」ですから、ギターの演奏でしか判断しません。でも、長い付き合いになってくると、その人のプライベートでの生き方や仕事上の人間関係など…意外に分かってくるのです(若い方に人生相談されたときなどは、なおさらそう思います)。

そういう感じで、私は生徒を見ていますし、レッスンをしています。発表会の意味は指導上、そういう意味合いがあります。

そして、実は二つのタイプいずれにも長所短所はあるのです。だから先にも述べましたが、両者の「バランス」なのです。

富川勝智

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ラスマノスの小田原公演…ご予約受付中!

来月ですが、湯川賀正氏と私のギターデュオ「ラス・マノス」の演奏会が小田原であります。

詳細はこちらをご覧下さい。ご予約方法も書いてあります。

小さなお店ですので、ご予約はお早めに!

富川勝智

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4月22日奏法クリニック まだ残席あります!

1時間ずつ、3つのグループに分けて「ギター奏法」のクリニックを行います。2名から3名の少人数のグループにわけて、その中でクラシックギター奏法における共通の問題点、個々人の問題点をクローズアップしてワークショップをしていきたいと思います。
前回好評でしたので、組を増やしました。各組定員3名です。

申し込み方法:メールにてご希望時間をお知らせください(整理の都合上二個までにしてください)。ただし一名さま、一回のみの参加となります。二回は受けられませんのでご注意を。

期日:2012年4月22日(日)

申し込みメール:tommig@livedoor.com 

料金:2000円 

会場:富川ギター教室

グループ
A 午前9時:残り1名
B 午前10時:(締め切り)
C 午前11時:残り1名
D 午後1時:(締め切り)

明日は発表会です〜ゆっくり弾く

明日、富川ギター教室の発表会があります。とうとう27回目です。

詳細

さて、発表会に向けて集中して練習に励んでいるようです。特にここ一ヶ月くらいは圧倒的に生徒さんの集中力が違います。レッスンで言っていることを細かい部分までしっかりと理解して吸収しようという姿勢が見えますね。

当教室の発表会は原則として「全員参加」です。音は第三者の耳に入って初めて音楽になります…そういうポリシーなのです。音楽はやはり音を通じたコミュニケーションです。まだまだ自分は人前で弾くレベルじゃない…とか言う人がたまにいますが、それでは「どのレベルまで達したらいいのですか?」と逆に問いかけたくなります。

音楽の勉強は頂上のない山を登り続けることに似ています。その山登りは一生続くのですよね。これはアマチュアの方であれ、プロの方でも一緒です。山は登り続ければ様々な様相を見せてくれます。その時々の景色を楽しむしかありません。そしてそれで(とりあえずは)満足することです。上ばかりみて、「ああ、こんな高い山登れるはずがない」と思ってしまっては駄目ですね。

なので、当教室の発表会は全員参加がポリシーです。

先にも話しましたが、生徒さんのレッスン時の集中力もずいぶん変化してきます。まるでこちらの言っていることを「完全消化」しようとしている気迫があります。なので、教える立場として「どのくらいのポイントを教えようかなあ?」と気を使います。

最高で3つまでですね。人間の記憶がキープできるのは。教える上で大切なのは「教えすぎないこと」…これは真理ですね。もし、レッスン直前に10個も20個もポイントを与えてしまったら、その生徒さんは混乱します。消化不良を起こしかねない。そして、重要度もありますね。もし教える側が「とりあえずはこの生徒さんはこの一点だけに集中してほしい」と望むなら、その一点だけを取り上げるべきだと思うのです。

いずれにしても発表会直前は気を遣いますね。普段以上に「その生徒さんのどの点を指摘したら上達できるのか?」ということを考えます。そして、そのポイントがうまくはまったときに生徒さんはぐんと伸びます。

発表会は以上のように、教える側にとっても、そして教わる側にとっても利点が多いイベントだと思います。

さて、明日が本番なので、さすがに参加者の方も練習を終えているでしょうね(もう夜11時近いので)。

当日朝でいいので、「ゆっくりと弾く」ということをやってみてください。本番直前のプロのギタリストもこれをやる人が多いです。

ゆっくり弾く…曲が分からなくなるくらい「とってもゆっくり」です。

左手や右手の運指を意識してやってください。「あれ?…次の運指なんだったっけ?」となるかもしれません。ある程度弾き熟してしまった曲は指が自動的に動くようになっています。それをもういちど整理しなおす作業ですね。もし「あれ?」と思った部分があれば楽譜でチェック!…一度はきちんとやった曲ですし、運指もきちんと考えたはずです。チェックして「ああ、こういう運指だったよね!」とか「こういう音の流れだったよなあ!」と脳みそを整理すれば、問題なく本番は弾けるはずです。

もう十分に練習できたら、この「ゆっくり弾く」ことをやって脳みそを再整理。これだけでだいぶ記憶が安定します。

さて、明日はどうなるか?…楽しみです!

富川勝智

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