ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

2012年08月

2019.8 新サイトOPEN!
https://tomikawaguitar.com

富川ギター教室(東京渋谷) https://tomikawaguitar.com
https://tomikawaguitar.sakura.ne.jp/wp/lesson/
※他に池袋現代ギター社でもレッスンしています

お仕事依頼&お問い合わせは下記メールへお気軽に!
tomikawaguitar@gmail.com

左手の指先に目!(左手押弦のポイント)

前書き:これからこのような形で「ワンポイントアドバイス」をたまに書いていきたいと思います。以前このブログでやっていた「レッスン覚え書き」&「レッスン覚え書きミニ」がこのブログ読者にはとても好評だったようです。今でも、コンサートに来てくれた人や生徒たちに「あれ、役に立つんですよ」と言われます。ちょっと形を変えて、レッスンや自分の練習時に気づいたポイントをまとめていきたいと思います。このブログの右のほうのカテゴリーのところの「ワンポイントアドバイス」でまとめていきたいと考えています。

さて、左手の押弦のポイント。

指先でしっかりと弦を押さえるときに重要なポイントがあります。
左手の指先に「目」があると考える。
これが結構効きます。

指先に目があると思って、それがしっかりと指板の押さえるべき場所を見ているかどうか…このイメージを持つだけで押弦がとても安定します。

更に考えていけば、押弦をするべき指だけが見ているのではなく、常に1から4の指先が「指板を見ている」というイメージを持つと左手のフォームが安定していきます。 

富川勝智

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「やれないこと」と「やらないこと」の違い

レッスンをしていて、夏前から考えたことを書きます。

「やれない」と「やってこない」は別物…という話です。レッスンの話ですね。
 

生徒さんのなかには仕事で多忙な方、学業で忙しい方など様々です。それでもギターが弾いてみたい!、ギターが上手になりたい!、ギターで憧れの曲を弾いてみたい!…という目的があってレッスンに通ってくるわけです。だから、どんなに忙しい方でも少しは「時間をとって練習するだろう」という前提でこちらはレッスンをします。

教える際にもっとも注意している点は「生徒さんがやれないことは宿題にださない」ということです。

さてここで言う「やれないこと」とはなんでしょうね?

例えば、僕がある曲の部分を指定して「じゃあ、次回までこの部分をスムーズに弾けるようにしてきてね!」と言ったとします。この部分をクリアするための技術的な問題をわかっているだろうとこちらが判断した場合は、上記の台詞をそのまま言うかもしれません。
しかし、その技術的(場合によっては音楽的)な問題をクリアできない、問題の解決方法をしらない生徒さんの場合は…その場で解決方法を「見つける」しかありません。
このあたりはティーチングとコーチングを使い分けます。知識として知る、そして理解する(応用できる)は別ものですから。もしある技術箇所の解決方法を知らなければ、それを知るしかありません。だから教えます。
もしその生徒さんが知識として知っているにも関わらず、その技術箇所で知識を応用できないのであれば、コーチングを使って導いていくしかありません。本人に「発見!」してもらうように導いていきます。あえてヒントしか教えない場合もあります。 つまり「じゃあ、来週までここをなめらかに弾いてきてね!」というひと言で済ませてしまう場合もあるということですね(なので、レッスンというのは実は長短は実は関係ないのです)。

さて、話を「やれないこと」と「やってこないこと」に戻しますね。

「やれないこと」をレッスンで「やれること」にします。その場で確認する場合、つまり生徒さんが「あ!こういう方法で弾けるようになるんだ!」というふうに導いていく方法がメインですが、上記で書いたように本人の知識の中に解決手段があるとこちらが判断した場合は「やってきてね!」のひとことで宿題にする場合があります。
問題は、そのようにしたのにも関わらず「やってこない」人がいることです。社会人などの場合、忙しいと思うので、問題箇所の解決はレッスンの時間内でやることが多いです。一カ所5分くらい正しいプロセスで練習すれば大概の問題箇所は道筋が見えてくるものです。あとは家での練習で同化すればいいだけです。その問題箇所の解決法をもう一度思い出しトレースしてみるだけで脳みそは覚えてくれますから。あとは本人の記憶と忘却との戦いです。

前のレッスンのときに「やれない」から「やれる」という風に同意した箇所を次のレッスンのときに本人ひとりでも「やれる!」というふうにするのがレッスンの正しいプロセスですよね。「やれる」と同意したはずなのに、その方法を忘却したりするひとがとても多いのが現実ですね。まあ、レッスンに来てくれる限り付き合いますけど、死ぬまで。

とりあえず、ギターを学習している方は自分が弾けない箇所を「やれない(解決方法を知らない)」のか「やっていないのか?(解決方法を知っているけど、それを同化していない)」のか…しっかりと区別しましょう。それだけでレッスンの充実度が何パーセントが違いますよ!

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夏休み自由研究(ギターの学び方本を考える)

ギター奏法の本、教本の類は多くても、ギターの「学び方」についての本というのは非常に少ないです。

ということで、夏休み自由研究…ということで、この本を再読してみました。
Reaching the Next Level: A Method for the Experienced Classical Guitarist (Mel Bay Presents)
Reaching the Next Level: A Method for the Experienced Classical Guitarist (Mel Bay Presents)
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マーサ・マスターズという女流ギタリストが書いた本です。ほとんどが文章ですが、合間合間にその章に関連する楽曲が収められています(この選曲が非常に素晴らしい!)。

内容としては、ある程度経験を積んだギター奏者がどのように音楽的にブラッシュアップしていくか?…どのような点を注意して勉強していったらよいか?…という点について体系的にまとめられています。

聴くことの大切さ、そして練習する際に目標設定することの大切さ…基本的にして実はもっとも「見失いがちな」ポイントをずばりと指摘。

その後、音楽を実現する上で重要なポイントである、音色、テンポ(拍節)、レガートについて説明。

その後音楽解釈の基本である、フレージング、ダイナミクスと色彩感、運指の使い分け、消音法、アーティキュレーション、ヴィブラートなどについて説明。

その後、舞台上での「あがり」について、初見演奏についても説明しています。

巻末についている「参考書籍一覧」もとてもよくまとまっています。

コンクールなどを目指す方、プロを目指す方にはとても役にたつ本だと思います。私自身も自分の練習方法の見直しにとても役立ちました。教える人にもとても役立つと思います。
普段であれば、生徒さんとのレッスンで練習方法について細かいポイントに絞って説明することが多いですが、 これを体系立ててまとめてくれる本というのはとてもありがたいですね。頭の中がすっきりとしました。

英語で書かれていますが、簡潔でわかりやすい例がふんだんに使われていて理解しやすい本です。おすすめです。

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夏休み自由研究(基礎テクニック本を考える)

8月12日あたりから17日くらいまで俗にいう「盆休み」なのですが、その間に基本的にレッスンはありませんでした。つまり「休み」なのですね。
とはいっても普段できないことや資料整理…あれこれやることにしています。ここ数年そんな感じです。

というわけで、夏の自由研究!…的なことを(結果として)やってしまうわけです。レッスンがないと基礎練習をしなくなります。普段、生徒とのレッスンにおいて一緒に基礎練習をすることが多いので、自分の練習メニューとしては極めて短い時間でかたをつけてしまうことがほとんど。
なので、レッスンがあまりない時期は「基礎力欠乏」を感じてしまうわけです。

なので、意識して久々にテクニック本をやってみよう!…と思い取り出したのがこれです。



R0022081

リカルド・イスナオラの『the path to virtuosity』です。凄いタイトルですよね。とはいっても基本からじっくりと「本当の基礎力」をつけるように編まれています。

右手と左手、右手と左手のコンビネーション、スケールと重音練習が主な練習課題ですが、右手の開放弦だけを用いた練習でも五連符や七連符がミックスされていたり…なかなかバリエーションに富んでいます。

通常の生徒さんとのレッスンでは『ホセ・ルイス・ゴンサレステクニックノート』を用いることが多いです。この本は「基礎力」をものすごいシンプルな形でまとめています。その意味で名著です。

GG431 ホセルイスゴンサレス ギターテクニックノート
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この本だけでもギターの基礎テクニックとはなにか?を考えるベースメントはできますが、イスナオラ氏の著書はそれをもっと発展させたものであると言えます。

これを2日間くらいかけて全部見直してみたわけです。

左手の分離や拡張の練習は「これ無理じゃないの?」というものもあります。この本を毎日やっていた留学当時(今から15年くらい前)のメモも残されていて「これは無理」とか「 やれるけどきつい」とか自分の字で書いているわけです。

そして、当時無理だよなあと思っていたものでも、今やってみると「できる!」ものもあるわけです。(練習メモは残しておくべきですよね!)

全体を見渡してみると、非常によく設計されているギターテクニック本だなあ、と思います。練習の際に注意すべき点も簡潔に箇条書きされています。そのポイントも今再読してみると、非常に考え抜かれたものだと感じます。

今後、レッスンなどで積極的に用いてみたい教材です。

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公開レッスンします!

8月26日ですが、通常の日曜ワークショップのかわりに「公開レッスン」をします。
富川勝智によるレッスンを公開で行うというわけです。
受講生と受講予定曲は下記です。

熊谷江利子 マジョルカ(アルベニス)
林祥太郎 セビリア幻想曲(トゥリーナ)
斉藤泰士 ファンダンギーリョ(トゥリーナ) 

仮にテーマを「スペイン音楽のリズムとアクセント」というふうには決めていますが、受講生の演奏内容によって純粋にクラシックギターの技術上のレッスンになるかもしれませんし、一般的な音楽表現法のレッスンになるかもしれません…。

そのあたりを含めて勉強にはなると思いますので、是非聴講においでください。

また、林君も斉藤君も私のところに習いに来ていますので、彼らが普段どういうレッスンを受けているのかな?…と興味のある方も是非!

私に習いたいなあ…と思っている方も「いったいどんなレッスンするんだろう?」と覗きに来てください。

会場や聴講料金などはこちらをご覧下さい。

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講師はギター連盟正会員の富川勝智と坂場圭介です。
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