さて、左手の押弦のポイント。
指先でしっかりと弦を押さえるときに重要なポイントがあります。
左手の指先に「目」があると考える。
これが結構効きます。
指先に目があると思って、それがしっかりと指板の押さえるべき場所を見ているかどうか…このイメージを持つだけで押弦がとても安定します。
更に考えていけば、押弦をするべき指だけが見ているのではなく、常に1から4の指先が「指板を見ている」というイメージを持つと左手のフォームが安定していきます。
富川勝智
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クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。
レッスンをしていて、夏前から考えたことを書きます。
「やれない」と「やってこない」は別物…という話です。レッスンの話ですね。
生徒さんのなかには仕事で多忙な方、学業で忙しい方など様々です。それでもギターが弾いてみたい!、ギターが上手になりたい!、ギターで憧れの曲を弾いてみたい!…という目的があってレッスンに通ってくるわけです。だから、どんなに忙しい方でも少しは「時間をとって練習するだろう」という前提でこちらはレッスンをします。
教える際にもっとも注意している点は「生徒さんがやれないことは宿題にださない」ということです。
さてここで言う「やれないこと」とはなんでしょうね?
例えば、僕がある曲の部分を指定して「じゃあ、次回までこの部分をスムーズに弾けるようにしてきてね!」と言ったとします。この部分をクリアするための技術的な問題をわかっているだろうとこちらが判断した場合は、上記の台詞をそのまま言うかもしれません。
しかし、その技術的(場合によっては音楽的)な問題をクリアできない、問題の解決方法をしらない生徒さんの場合は…その場で解決方法を「見つける」しかありません。
このあたりはティーチングとコーチングを使い分けます。知識として知る、そして理解する(応用できる)は別ものですから。もしある技術箇所の解決方法を知らなければ、それを知るしかありません。だから教えます。
もしその生徒さんが知識として知っているにも関わらず、その技術箇所で知識を応用できないのであれば、コーチングを使って導いていくしかありません。本人に「発見!」してもらうように導いていきます。あえてヒントしか教えない場合もあります。 つまり「じゃあ、来週までここをなめらかに弾いてきてね!」というひと言で済ませてしまう場合もあるということですね(なので、レッスンというのは実は長短は実は関係ないのです)。
さて、話を「やれないこと」と「やってこないこと」に戻しますね。
「やれないこと」をレッスンで「やれること」にします。その場で確認する場合、つまり生徒さんが「あ!こういう方法で弾けるようになるんだ!」というふうに導いていく方法がメインですが、上記で書いたように本人の知識の中に解決手段があるとこちらが判断した場合は「やってきてね!」のひとことで宿題にする場合があります。
問題は、そのようにしたのにも関わらず「やってこない」人がいることです。社会人などの場合、忙しいと思うので、問題箇所の解決はレッスンの時間内でやることが多いです。一カ所5分くらい正しいプロセスで練習すれば大概の問題箇所は道筋が見えてくるものです。あとは家での練習で同化すればいいだけです。その問題箇所の解決法をもう一度思い出しトレースしてみるだけで脳みそは覚えてくれますから。あとは本人の記憶と忘却との戦いです。
前のレッスンのときに「やれない」から「やれる」という風に同意した箇所を次のレッスンのときに本人ひとりでも「やれる!」というふうにするのがレッスンの正しいプロセスですよね。「やれる」と同意したはずなのに、その方法を忘却したりするひとがとても多いのが現実ですね。まあ、レッスンに来てくれる限り付き合いますけど、死ぬまで。
とりあえず、ギターを学習している方は自分が弾けない箇所を「やれない(解決方法を知らない)」のか「やっていないのか?(解決方法を知っているけど、それを同化していない)」のか…しっかりと区別しましょう。それだけでレッスンの充実度が何パーセントが違いますよ!
富川勝智
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