ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

2012年11月

2019.8 新サイトOPEN!
https://tomikawaguitar.com

富川ギター教室(東京渋谷) https://tomikawaguitar.com
https://tomikawaguitar.sakura.ne.jp/wp/lesson/
※他に池袋現代ギター社でもレッスンしています

お仕事依頼&お問い合わせは下記メールへお気軽に!
tomikawaguitar@gmail.com

明日はユベントスワークショップです!

連休中ですが、明日25日はギター連盟ユベントス主催のギター史と和声学のワークショップです。

詳細はこちらへ。(1月の日程も決定しております。ご確認ください
ギター連盟ユベントスワークショップ

前回の様子はビデオでもアップしております。

是非ご覧下さい。

 

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天真庵ライブ終わりましたー!

先週の金曜日のことですが、押上にある天真庵でのライブが無事に終わりました。直前まで、あまり予約がはいっていなくて「まあ、のんびりやるかあ!」と思っていましたが、かけこみで予約がはいっていい感じになりました。

ディアベッリやペトレッティ、ジュリアーニなどのウィーン派の音楽を前半に、後半はメルツ作品で固めました。

斉藤泰士君とのデュオは初めてでしたが、なかなか楽しかったです。やはりアンサンブル慣れしているのでしょうね。私のやりたいことを、現場でしっかり受け取ってくれました。とても、便利(笑)。

食事付きのライブでしたので、お話を交えてやりました。





テルツギターの音は聴いてみないとわかりにくいでしょうね。通常のギターでも3
フレットにカポタストをつければ同じ音域にはなりますが、ハイポジションが多用されるので、プレイアビリティが失われます。また小型ボディの独特の鳴りがあります。

というわけで、YouTubeに動画もアップしました。



最後にもう一枚、写真を。



リハーサル中もしくは休憩中の写真ですね。私も泰士君もすっごい楽しそうですね。何にわらっているんだろう???



 


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金曜日は押上天真庵にてライブです!

さて、明後日ですが、押上にある天真庵にてライブです。まだ残席あります。
水曜と木曜日は天真庵さんがお休みになっていますので、電話などつながりにくいと思いますので、ご予約は私のメールのほうにお願いします。
tommig@livedoor.com



19世紀ギターとテルツギターのためのオリジナル楽曲だけのライブです。珍しいですよ。お時間有る方は是非!

ベルムードとビウエラ(「楽器詳解」について)

スペインからこんな本が到着しました。



フアン・ベルムードの「楽器詳解」という本です。当時の音楽概説書ですね。1555年に出版されました。当時のスペイン音楽の姿を知るため、そして当時の楽器の演奏法を知る為には、必読書です。今までお借りしたり、部分をコピーをとらせていただいたりしていたので、やっと購入しました。新しい装丁でソフトカバーで実用的です。

さて、この本のなかにかなり詳しく当時のビウエラ音楽についての記述があります。楽器の奏法などについて、また声楽のポリフォニーをどのように楽器に写し取るのか…について詳細に書かれています。

まだ、詳しくは読みこんではいませんが、最近(僕のなかで)ビウエラブームなので、じっくり勉強してみたいと思っています。

あと、先日、このブログでも紹介した(日本初の?)ビウエラ本、「ビウエラ七人衆」の書評を現代ギター誌の依頼で書きました。書く為に、しっかりと読み込みましたが、非常によいビウエラ音楽入門書であると思います。ギターを弾く人であれば「牛を見張れ」など弾くことも多いと思いますので、クラシックギターを演奏する方は必読必携の本であると思います。

ギター前史 ビウエラ七人衆: スペイン宮廷楽士物語
ギター前史 ビウエラ七人衆: スペイン宮廷楽士物語
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あと、ベルムードの陰に隠れている本は「バロック期の音楽と修辞学」という本です。バルセロナの音楽研究者の方が書いた本であり、最近の本ですね。最近、私も音楽修辞学の勉強会にも出席しています。

もしかしたら、スペインでもヨーロッパでも(そして日本でも?)、やっと音楽修辞学がきちんと研究され始めているのかもしれません。

…それにしても、研究したいことがいっぱい。忙しいです!

富川勝智

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テルツギターとは?

さて、来週16日は押上にある天真庵でライブです。テルツギターと19世紀ギターでデュオでやります。

さて、テルツギターってなんでしょうか?

まずは写真をどうぞ。

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通常のギターよりは1音半高く調弦された小振りなギターで、1810年〜1820年頃に大変流行しました。テルツギターはウィーンで大変人気の高かった楽器で、そのためのアンサンブル曲が多数生まれました。つまり、カポタストを3フレットに装着すれば、通常のギターでもテルツギターの楽曲は弾けます。

テルツギターの曲を書いた作曲家(ギタリスト)として、ディアベッリ、ジュリアーニ、フンメル、レニャーニ、メルツなどがいます。また、ベートーヴェンの楽曲とテルツギターと通常ギターのデュオに編曲したものもあります(今回は演奏しませんが)。

独奏で使われることがほとんどなかった楽器ですが、ギターデュオ(通常はテルツギター&通常ギター)での演奏効果が当時の音楽家達を魅了したのでしょう。

その音楽の様式としては当時のウィーンの様子を伝えるレントラーや、ディアベッリ(ベートーヴェンの楽譜出版でも有名)などによる変奏曲があり、またメルツの作品においてはギターにおけるロマン派を体現するような和声と歌を生かす作曲書法が用いられています。


現在、ほとんどテルツギターは製作されていません。もしテルツギターの曲を演奏するならば、通常の楽器にカポタストを用いて音域をあげればよいのですが、もともと小振りな楽器の独特の音色や発音感は失われてしまいます。当時の音楽の雰囲気を再現するためにはやはりテルツギターを用いるしかないのです。

また、その楽曲を演奏してみれば、12フレットの音を効果的に使っていることが分かるでしょう。もし、通常のギターにカポタストを着けたとすると、押さえるべきフレットは15フレットになってしまいます。ネックとボディのジョイント部分をオーバーした部分を押さえなければならないので、だいぶ居心地が悪いです。
 

今回のこのライブでは、テルツギターは1880年イギリスにて製作された「プラッテン夫人為書きラベル」、通常ギターも19世紀に作られたものでパノルモ(1831年作)を使用します。

…ということで、来週です。ライブのご予約はお早めに!
お店のほうに予約を頂いても、私のほうにメールを頂いてもオッケーです。
tommig@livedoor.com



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