クラシックギタリストと爪…切っても切り離せない関係ですね。自分の爪と指先で弦を弾きますので、爪のコンディションを常に気にしているのが「クラシックギタリスト」でしょうね。健康で丈夫な爪がやはり必要になってきますので、ネイルオイルやクリームなどでマッサージしている人も多いでしょう。
でもどうしてでしょうね?
爪が丈夫じゃないと弦を弾く時に割れやすくなるから?…という漠然とした理由でケアしているのかもしれませんね。実際私のそういうイメージを持っていましたが…。
実際はもっと「奏法」に直結したものだったのです。爪と指の構造(内部構造含め)は右手の弾弦アクションと左手の押弦に大きく関わっているのです。
実は現代ギター社から依頼されて夏頃に行われる「クラシックギタリストと爪ワークショップ(仮称)」の講師を頼まれています。もちろん爪の専門家を呼んで共同で進行して行く予定です。私のクラシックギタリストの知識と経験とバハネイルさんの爪の専門家としての知識と多くの爪を見てきたデータからクラシックギタリストに必要な知識を導きだすという方向でいこうということになりました。
バハネイル
上記ホームページを見ても、バハネイルさんが多くの爪のトラブルを解決してきたことがわかりますし、自爪の健康をポリシーに経営していることが分かります。
ということで、バハネイルさんを訪問して、打ち合わせをしてきました。
素敵なサロンです!
さて、バハネイルさんとの打ち合わせですが、非常に有意義でした。いろいろと爪に関する知識や指の構造に関するお話を伺いましたが、クラシックギタリストとしての観点からも多くの新しい観点を得ることができました。
私たちクラシックギタリストの多くが間違った意識で爪と指先を捉えているのではないかとも思いました。それは右手に関しても、左手に関してもです。ギタリストの多く(学習者も含めて)が「左手の爪はないほうがいいくらい」と思っているかもしれません。実はこれは危険なことかもしれません。以下の図をご覧下さい。
打ち合わせで見せていただいた図です。骨は先端までありません。 では、指先の強度を高めているのはどこでしょう?…それは爪の「支え」であるといえます。爪と肉の接着面が狭ければ、指先は「皮を向いた魚肉ソーセージ」のような状態になります。さきっぽの肉のだけの部分でぷるぷる押さえている事になりますね。不安定ですよね。
もちろん、左手の押弦の際に爪が長過ぎれば指板にあたってしまい危険ですし、初心者の段階のときは爪と肉の間に弦が挟まって怪我をしてしまうかもしれません。でも、鉄やすりで「肉を削る」ほど短くする必要はないということです。
爪と肉との接着力も押弦時に必要なことですね。しっかりと接着(接地という言葉をバハネイルさんは使っていました)された状態になっていないと、押弦時に指先がぐらつきますね。上記の図を見てイメージしてみてくださいね。
右手に関しても、同様のことが言えます。爪と肉の接着力(…というのかな?)が弱ければ、弾弦時のアングルは不正確になります。それは上記同様「魚肉ソーセージ」で弦を弾いているようなものです。
加えて話せば、「爪が割れやすいから」という理由で指頭奏法をする方もいるかもしれませんが、実は指頭奏法こそ、爪の健康状態が大切となってくるかもしれません。
今回の打ち合わせに行く前に現代ギター誌2012年8月号の「爪をよくする健康法」を読みました(これもバハネイルさんが執筆しています)。参照
上記の考察を導きだした「知識」は全て含まれています。ただし、この記事はクラシックギターの奏法の観点からの見直しが含まれていません。これを読んだとしても、漠然と「爪は健康なほうがいいだろうなあ」としか思わないかもしれませんね。
なので、今回私がクラシックギタリストとして(たぶん、各種奏法に熟知しているという観点からも選ばれたんでしょう)、ワークショップを統括する立場にいるのですが、その観点から爪と指の構造に関する知識を整理すると、自爪の健康の大切さとクラシックギター界に存在する「誤った考え方や慣習や思考法」がはっきりとわかってきました。
まだ現代ギター社でのワークショップの日程などは決まっていませんが、多くの方に参加していただきたいと思っています。
最後にバハネイルさんで打ち合わせ後の記念撮影。
左からバハネイル代表の本間さん。私。カイナ事業部(ネイルクリームの販売をしています)の土屋さんです。楽しくて、ものすごいアイデアを頂いた打ち合わせでした。
でもどうしてでしょうね?
爪が丈夫じゃないと弦を弾く時に割れやすくなるから?…という漠然とした理由でケアしているのかもしれませんね。実際私のそういうイメージを持っていましたが…。
実際はもっと「奏法」に直結したものだったのです。爪と指の構造(内部構造含め)は右手の弾弦アクションと左手の押弦に大きく関わっているのです。
実は現代ギター社から依頼されて夏頃に行われる「クラシックギタリストと爪ワークショップ(仮称)」の講師を頼まれています。もちろん爪の専門家を呼んで共同で進行して行く予定です。私のクラシックギタリストの知識と経験とバハネイルさんの爪の専門家としての知識と多くの爪を見てきたデータからクラシックギタリストに必要な知識を導きだすという方向でいこうということになりました。
バハネイル
上記ホームページを見ても、バハネイルさんが多くの爪のトラブルを解決してきたことがわかりますし、自爪の健康をポリシーに経営していることが分かります。
ということで、バハネイルさんを訪問して、打ち合わせをしてきました。
素敵なサロンです!
さて、バハネイルさんとの打ち合わせですが、非常に有意義でした。いろいろと爪に関する知識や指の構造に関するお話を伺いましたが、クラシックギタリストとしての観点からも多くの新しい観点を得ることができました。
私たちクラシックギタリストの多くが間違った意識で爪と指先を捉えているのではないかとも思いました。それは右手に関しても、左手に関してもです。ギタリストの多く(学習者も含めて)が「左手の爪はないほうがいいくらい」と思っているかもしれません。実はこれは危険なことかもしれません。以下の図をご覧下さい。
打ち合わせで見せていただいた図です。骨は先端までありません。 では、指先の強度を高めているのはどこでしょう?…それは爪の「支え」であるといえます。爪と肉の接着面が狭ければ、指先は「皮を向いた魚肉ソーセージ」のような状態になります。さきっぽの肉のだけの部分でぷるぷる押さえている事になりますね。不安定ですよね。
もちろん、左手の押弦の際に爪が長過ぎれば指板にあたってしまい危険ですし、初心者の段階のときは爪と肉の間に弦が挟まって怪我をしてしまうかもしれません。でも、鉄やすりで「肉を削る」ほど短くする必要はないということです。
爪と肉との接着力も押弦時に必要なことですね。しっかりと接着(接地という言葉をバハネイルさんは使っていました)された状態になっていないと、押弦時に指先がぐらつきますね。上記の図を見てイメージしてみてくださいね。
右手に関しても、同様のことが言えます。爪と肉の接着力(…というのかな?)が弱ければ、弾弦時のアングルは不正確になります。それは上記同様「魚肉ソーセージ」で弦を弾いているようなものです。
加えて話せば、「爪が割れやすいから」という理由で指頭奏法をする方もいるかもしれませんが、実は指頭奏法こそ、爪の健康状態が大切となってくるかもしれません。
今回の打ち合わせに行く前に現代ギター誌2012年8月号の「爪をよくする健康法」を読みました(これもバハネイルさんが執筆しています)。参照
上記の考察を導きだした「知識」は全て含まれています。ただし、この記事はクラシックギターの奏法の観点からの見直しが含まれていません。これを読んだとしても、漠然と「爪は健康なほうがいいだろうなあ」としか思わないかもしれませんね。
なので、今回私がクラシックギタリストとして(たぶん、各種奏法に熟知しているという観点からも選ばれたんでしょう)、ワークショップを統括する立場にいるのですが、その観点から爪と指の構造に関する知識を整理すると、自爪の健康の大切さとクラシックギター界に存在する「誤った考え方や慣習や思考法」がはっきりとわかってきました。
まだ現代ギター社でのワークショップの日程などは決まっていませんが、多くの方に参加していただきたいと思っています。
最後にバハネイルさんで打ち合わせ後の記念撮影。
左からバハネイル代表の本間さん。私。カイナ事業部(ネイルクリームの販売をしています)の土屋さんです。楽しくて、ものすごいアイデアを頂いた打ち合わせでした。