ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

2013年04月

2019.8 新サイトOPEN!
https://tomikawaguitar.com

富川ギター教室(東京渋谷) https://tomikawaguitar.com
https://tomikawaguitar.sakura.ne.jp/wp/lesson/
※他に池袋現代ギター社でもレッスンしています

お仕事依頼&お問い合わせは下記メールへお気軽に!
tomikawaguitar@gmail.com

7月3日Hakuju Hallチケット発売開始!

デュオCD「Circulation」発売記念コンサート_チラシ_表面


















デュオCD「Circulation」発売記念コンサート_チラシ_裏面



















7月3日Hakuju Hallでのコンサートチケット発売開始いたしました。
購入方法には以下があります。
1:チケット&CD発売通販サイトにて
2:富川ギター教室にて購入
3:富川にメールにて予約(tomikawaguitar@gmail.com)
4:都内有名ギターショップにて購入する(手配の関係で5月半ば以降になると思います。)

いずれかの方法で、是非!

お詫び:現時点で上記通販サイト(base.in)においてサーバー側の障害が起きております。もうしばらくすれば復旧すると思います。現時点でつながらず、購入をお考えの方にはご迷惑をおかけしております。しばらく御待ちください。(2013.5.1 pm7:00)
復旧報告:2013.5.2 pm11:00の時点で通販サイト復旧の確認がとれました。ご利用できます。よろしく御願いします。



 


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自分の実感とリンクしたときに初めて「表現」になる

「表現」とはなんでしょう?
自分の中にあるイメージが「表にでたもの」です。

表に出す方法は?…クラシックギターであれば、音で表現しますね。音色の変化、音量の変化、リズムの変化などで「イメージ」を「表現」するわけです。

では、そのイメージはどうやって作っていったらいいのか?…把握しやすのはパルスです。脈拍は誰だって経験しているものです。速くなればドキドキして、テンションがあがります。遅くなっていけば…リラックスしていきます。遅くなりすぎれば、あの世に近くなる。自分の「生命」に直結している感覚なので、わかりやすいのですね。

パルスの変化と、リズムは教えやすいものです。そこにグルーヴ感(つっこんだり、音のタイミングを後ろにずらしたり)などを加えれば、よりバリエーションに富んだものになります。

パルスとリズムとグルーヴは比較的伝授しやすいタイプの要素と言えます。なので、私もこの3つに関しては教授メソッドを自分なりにまとめています。生徒さんのほとんどに体感しやすい類いのものですね。

手拍子をとってもらったり、歌ってもらったりして、上記3つを感じてもらいます。パルスは脈拍、リズムは音価の長短、グルーヴは音のタイミングのつっこみと反つっこみ感…これらは人間の生命活動や身体の動きなどに喩えることができますので、「実感しやすい」のでしょうね。なので、レッスン時でも音楽表現のベースメントはこれらを基本に教えていくことが多いです。そこに拍感を加えていけば、よりしっかりとした表現の「下地」ができます。

音程感や音色のイメージはどうでしょうか?音程感は「歌い手の技術や感覚」をある程度勉強すれば、コツがつかめます。またCDやコンサートなどで歌を聴いて感覚を覚えていく事も可能です。音色は色彩や質感のイメージなどを用いて、養っていく事は可能かな?…とはいっても、これらの要素は「実感しずらい」ものであるようです。

教える側として、いろいろな方法を用いて、生徒さんが持っているイメージを推測し、それを具体的に形にしていく作業をします。それがレッスンというものです。

もともとイメージがない人には「表現」そのものからイメージしてもらうこともあります。半音下降は「行き場がないイメージ」とか…そういうことを言葉にして実感してもらいます。

もしくは僕がもっているイメージを言葉なりギターを通じて伝えて、真似をしてもらう。その上で、イメージを感じてもらう。

…上記のような作業をして、生徒さんにイメージを作ってもらいます。生徒さん本人の中にイメージを実感してもらうわけです。もし、そのイメージの実感がその人の中になければ、本当の「表現」とは言えないわけです。その「表現」は借り物です。

たとえば、クレッシェンドはただの音量の漸次的な増大ではありません。気分の高揚や拡大感…わかりませんが、何かイメージがあるはずなのです。そのイメージが明確でない(実感としてない)ものは「表現」ではないのです。

表面に出ている音が、自分の実感とリンクしたときに初めて「表現」になるわけです。

今、音楽修辞学というものを勉強中です。「型」があります。悲しみの表現や喜びの表現などにある決まった音型があります。「型」の裏にあるイメージは具体的です。

ただそのイメージを知らずに演奏した場合は「型なし」ですね。表現とはいわないのです。音楽修辞学ほど細分化されたものでなくても、西洋音楽にはある程度の「型」があります。音楽理論や認知心理学などを理解すれば、その「型」が成立した根拠もわかってきます。レッスンの現場では、そこから教えます。

そして、イメージを生徒さん本人に実感してもらう。自分の中に取り込んでもらいます。そして、また「型」にもどす。
もしくはその逆です。「型」から根拠を理解してもらう。そして、イメージの実感を作ってもらいます。

なので、音楽を表現することは楽典や和声や対位法を学ぶことだけでは実現できないのです。

いずれにしても、実感は大切ですね。頭で覚える知識よりも実は経験のほうが大切なのです。



 


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あなたの身体はそれほど器用に正確に動いていない!(リズムをとることのリスク)

レッスンの時にリズムを感じてもらうときに、注意している点があります。

それは、「体でリズムをとらないこと」です。


リズムを感じるな!…と言っているわけではありません。リズムをしっかりと感じることは大切です。そして、リズムを作っていく為には正確な技術が必要です。正確な技術があれば、音を出すタイミングをコントロールできます。そして、リズムがコントロールできるわけです。

意識されていない身体のぶれは、この技術を不正確にします。そのことを生徒さんとのレッスンでは指摘することが多いです。


例えば、パーカッショニストのことを想像してみましょう。パーカッショニストはリズム命ですね。音を出すタイミングが狂えば、グルーヴがでません。なので、身体の動作を徹底的にトレーニングします。イメージしたタイミングで音をだせるように技術を研鑽します。


では、パーカッショニストでない我々ギタリストは、身体で正確なタイミング感を表現することは可能でしょうか?ほとんどの場合で不可能なのです(その人がバレーやダンス、打楽器などを専攻したことが無い限り)。

ギターの音を弾くための集中が必要です。そして、身体を動かすためにも集中が必要なのです。


この両者を完璧に出来ている人はいません。


ほとんどの人が「感覚的に」頭をふってリズムをとったり、足でリズムを刻んだりします。そして、それをギターを弾きながら行ってしまいます。頭でリズムをとる、足でリズムをとる…そのタイミングがイメージ通りのタイミングにはなっていないことがほとんどです。


では、どうしたらよいのか?


まずは読譜をしたら、リズムだけをとってみてください。手拍子であれば、比較的誰でも「イメージ通りの正確なリズムやノリ」を表現できます。音価の短いものや長いものの組み合わせで全てのリズムができています。それに注意して手拍子をとってみてください。


そして、イメージをつくったら、それをギターの音だけで実現できているか?…確認してください。みなさんに知ってもらいことは、音を出すタイミングを決めるのは弾弦のテクニックです。それを正確にやること。これが大事。

なんとなく頭をふったり、体を揺らしたりしていませんか?…そして、それがあなたが実現したい音のタイミングと完全に一致していますか?…それを考えれば、答えはわかると思います。


このように言うと、演奏中にどの奏者もカラダを動かしているじゃないか!と反論する方がいます。でも、優れた奏者は音楽のイメージが先行しています。その音楽の流れに身を任せてながら身体を動かしているのです。もしくは、舞台上の演出技術として「身体を動かしている」(=まるでバレーダンサーが動きで音楽の流れを表現するように!)のです。


いずれにしても音楽のイメージが「音」を導きます。

それをしっかりと理解してリズムトレーニングを積むことが大切です。ギターにおいては指先の発音タイミングや音色に気を配ることが大切です。

5月12日富川ギター教室第30回発表会です!(会場への道のり)

5月12日(日)富川ギター教室第30回の発表会です。
今回から会場を渋谷区総合文化センター大和田にある伝承ホールにて行います。
開演は午前11時です(開場は10時30分予定)。入場無料。
午後3時頃からゲストに池田慎司さんを迎えてコンサートも行います。これも無料です。

今日は会場側との打ち合わせに行ってきました。ちょっとだけ伝承ホールも見せていただきました。素晴らしいホールです。和風モダンですね。





















ロビーには千住博さんの作品があります。今回からロビーでもゆったりとお寛ぎいただけます。

さて、会場への道のりを渋谷駅からご案内いたします。初めての方には渋谷という街はとっても複雑だと聞きますので。

まずは渋谷駅。西側にほうに出てください。今をときめくヒカリエ側にいってはいけません。




 






歩道橋があります。
そこを進んでいきましょう。 








 
セルリアンタワーがありますね。
下に見えるのは「246」(国道)です。







歩道橋をとりあえずは「あおい書店」方向へ進みましょう。









あおい書店を正面の見ながら、右手のほうに「KEY楽器」さんとコンビニ(ファミリーマート)が見えます。
この間の道が「さくら通り」です。坂道です。






春には桜で満開の道です。
今も気持ちいい季節ですよね♪
楽しくこの坂を上りましょう!









坂を登りきると正面にジョナサンが現れます。
さて、その右が…








会場です。
渋谷区文化総合センター大和田です。


















この建物の上にあります。エレベータでお越し下さい。

ちなみにキッズルームもありますので、お子様連れでも是非!
入場無料です。 

ブログを続けることで学んだ事(発信すること)

さて、思い出してみると、このブログですが、2004年からスタートしています。なので、9年やっていることになりますね。

このブログを書いていて、学んだことはたくさんあります。

とりあえずは、悪い事よりも良い事のほうが多かったかな?…と。

正直に伝えたいと思っていることを発信してきました。「私の考え」をある程度は理解してから私のレッスンへ通ってくれる方が多いです。事前にブログをある程度読んでいただければ、スムーズにレッスンをスタートしていける利点もあります。またレッスンを通じて「あ、これはもうちょっとまとめて文章にして伝えた方が分かりやすいんじゃないかな?」と思い、ブログに文章をまとめる場合もあります。レッスンの事後フォロー的な内容になっていることも多いのです。

いずれにしてもクラシックギターを学ぶ人に共通の話題をテーマにしていることにはかわりありません。自分の演奏活動などについても、できるだけ「どのように考えたか」を入れて文章化するようにしています。演奏する人の思考を共有できれば、それはそれで学ぶ人にも役に立つだろうと思ったからです。

自分の考えを文章にまとめる…最初はたいへんな作業でした。「今日はあれを食べました!あそこに行きました!…楽しかったです!」…こういうブログにはしたくなかったからです。
音楽を言葉で表現するということもたいへん困難なことですし、思考のプロセスを文章にするというのも手間がかかります。

雑誌などに奏法についての解説を書く時もいつも悩みます。どのくらいのことまで書けるだろうか?…と。どのくらいのことまで書いて良いのだろうか?…という風にも考えます。いつも、このあたりは注意しています。どういうレベルの読者が読むのだろうか?…いつも想像しなから文章を書いています。

こういうことを考えると、思い出すブログ記事があります。

これです。

「ラグリマ」の解説について

ホームページに発表した「ラグリマ」の解説について、とあるブログで「こんな面倒くさいことを考えて弾かなければならないならば、ギターは面倒だなあ」という主旨のことを書かれたので、それについて反論した記事です。

2005年の文章ですね。若い(苦笑)。固いなあ、文体が。そういう意味でも懐かしいのですね。このときはまだ「文章で伝える事のリスク」が分かっていなかったんでしょうね。だから、必死で反論している。

結局、文章で「どこまで書くか」「どこまで掘り下げるか」というのは書き手の判断です。深く掘り下げるのがプロの仕事なので、当時の僕は必死で掘り下げたのでしょうね。

レッスンをしていても、結局は生徒さん本人の知識と経験のレベルでしか理解してくれません。その人の知識と経験をしっかりと見極めて、そこからちょっと上のレベルにいけるように導くのがレッスンです。これは文章と一緒ですね。

どこまで伝えるか、どこまで教えたらいいのか?…この観点でレッスンをしていかいないと、生徒さんのキャパシティを越えてしまいます。先日アップしたブログ記事の「教え惜しみ」ではないですが、しっかりとその生徒さんの実力を判断し、ひとつ上のレベルに導いてあげなくてはいけません。

そんなこともブログから、そして考えを文章にすることから学びました。

書いていくこと、そして、それを継続することで思わぬ「学び」を得ることができますね。とりあえず、このブログ、10年続けてみます。なんでも10年続けると学ぶことは大きいはずです。



 


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