1:メロディーのコアとなるものは「短い+長い」でひとまりまりを作る。
2:ソルOp.35-16。八分休符と四分音符の音価を正確に守ることが大切。
3:ゆっくりと練習する。最初はインテンポでなくてよい。「どの時点で左右両手がなにをやるのか?」を確認しながら練習すること。
4:表現のイメージを大切にすること。それは触感であったり、嗅覚だったりする。ビロードの手触りを音で表現できるか?…プールの中の水を押しながら歩いていく感覚をテンポ感で表現できるか…それが結果としてAgogikとなる。最初から「この音符はピアノだね」「ここはリタルダンド」というわけではない。表情記号や音量変化速度変化はあくまでも「結果」である。
5:音叉で調弦できたほうがよい。電池がなくても調弦できる方法をしっておくことは大切。
6:二声の曲はまずはそれぞれの声部を対等に。音量、音質、まったく同じ人間が二名いるかのように練習する。そこからそれぞれの人格を作っていく。ギターの場合の二声は右手指の「癖」が出てしまうことが多いから、このプロセスをたどるとよい。
7:アランブラ宮殿のトレモロ。p-a-m-i。a-m-iにむかってクレッシェンドをかけていくと拍をまたぐノリがでてくる。
8:ピッチ。SMAPの中居くんとキムタクは実はどちらも音痴。キムタクのほうが若干上手そうに聴こえるのは「フラット」しているから。音程をあてていくのは下からいくほうが上手く聴こえる。ギター演奏においてピッチ調整は「上ずる」ことが多いので注意。中居くんにならないようにね。
9:「ギタリストの左手指はバレーダンサーの足と一緒である」と言ったのはペペ・ロメロ。踊るときの体重移動と一緒であり、完全に全ての足(指は4本なので4本足と仮定しよう)が指板から離れることはない。片方の足から次の足に重心を移しながら…というイメージで押弦と離弦のアクションを考えることが大切なのである。
10:ヴィラ=ロボス練習曲1番。pを一振りで。アルペジオp-i-p-i-p-mの部分のpをアポヤンドで、且つアクションを一振りで。スピードアップのコツ。
11:カルカッシ25の13番。メロディーが低音部から内声へ移行していく部分。移行しました!っていう部分を印象的に。
12:自分の中に指揮者をもつことと。小沢征爾だろうが、クナだろうが、カラヤンだろうが、フルトベングラーだろうが…誰でもよい。良い指揮者を育てるつもりで音楽表現を操ろう。