ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

2016年10月

2019.8 新サイトOPEN!
https://tomikawaguitar.com

富川ギター教室(東京渋谷) https://tomikawaguitar.com
https://tomikawaguitar.sakura.ne.jp/wp/lesson/
※他に池袋現代ギター社でもレッスンしています

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tomikawaguitar@gmail.com

レッスン覚書ミニ〜2016年10月10日〜10月14日

パルスとリズムを混同している人(プロでも)多いですね。このあたりの理解はしっかりと研究しなくてはいけないです。では、レッスン覚書を!

1:パルスとリズムを混同している人が多い。パルスは鼓動のようなもの。4ビートか8ビートか。ダウンとアップがあるか、ダウンのみか。パルスをあたかも「リズム」と同じように定義付けてしまうと、多くの音楽ジャンルのグルーヴを解明することができなくなる。

2:スケルツィーノ・メヒカーノ。8分の6拍子で考えてシンコペとアクセントを捉え直す。

3:シンプル・エチュード。6番。pの連打がでてくる。腕のサポートを使って振り幅を小さく。

4:レッスン直前の締め切り効果。レッスンに通わなくなるとなくなります。

5:毎日が締め切り…という気分で練習すれば、確実に上手くなります。

6:パガニーニのギター小品。右手親指の消音練習に最適なものがおおい。

7:ビッグフォード。東洋風奇想曲。二声で書かれているが、ちゃんと三声で処理。

8:発表会では「地」がでる。大まかにいえば二種類。防御本能か闘争本能。それをバランスよく出すことが「場を味方につける」ということである。舞台上で本当の意味でのリラックスは絶対にない。

9:スラー。ニュアンスはしっかりと。最初の音に「滞在する」感覚を忘れずに。

10:半音階は「面をすべるように」滑らかに。

11:タレガの夢〜マズルカ。中間部のメロディのC音。本人が思っているよりもそこにとどまる時間を長めに。

12:ショーロス一番。右手親指の動きを正確に。常に次に弾く低音を意識した動きにするべし。

13:ポジション移動。癖で頭をふってはいけない。「ポジション移動=アクセント」ではない。

14:演奏用のジェスチャーは自然な演奏行為を阻害するものであってはいけない。



 


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レッスン覚書ミニ〜2016年10月4日〜10月9日

レッスンしているとその時々でブームがあります。そんなことをこの覚書をつけながら思います。

1:バッハBWV999。期待と暗意…認知心理学上の用語をまさに反映させた楽曲だと思う。だからこそドラマがある。

2:サラバンドとドゥーブル。なにが「ダブル」なのか?サラバンドのメロディーの美しさに気をとられると、変奏の元を忘れてしまう。元は低音進行です。

3:タレガのマリエッタの冒頭の音をひきずるとこと。腕の動きとしては重力にしたがって「下げていけばよいだけ」。ハイポジションに「上がっていく」という間違ったイメージをもっているととても怖い部分になる。技術は身体のバランスから考えていくと、より楽にリラックスして実現できる場合が多い。

4:piu animato。テンポを速くするかしないかは奏者の判断。テンポを絶対に速くしたいなら別の速度記号を指示するはずである。あくまでも、「前よりも動的に」という指示であるので、テンポの加減は奏者に任される。

5:クレッシェンドの起点は原則として音量は小さい。そして最初のほうが「ひたすら耐える」。音量を上げすぎないように。後半にぐわっとあげたほうが効果的ではある。ただし、この形のクレッシェンドをトランペット型として特殊型とする音楽家の方もいる。

6:練習。ミスをする→ひたすら練習…というプロセスは間違い。ミスをする→ミスの原因を探る→解決法を探す→練習…というプロセスを辿りたい

7:im交互運動。アポヤンド。iを弾き、mで弦をとらえる。mで発音した瞬間にiをもとの点まで戻す。その繰り返しである。大切なのは弦を捉える瞬間を意識すること。

8:音程感。しっかりと考えること。順次進行は大きく意識しなくてもよいが、跳躍、、、とくに5度以上は下降であろうが上行であろうが丁寧に。

9:音楽表現におけるテンポの増減のアドバイス。小節内のエネルギーは原則として一緒。そのなかでアッチェレランド、リタルダンドをかける。最初は徹底的に「小節内のエネルギーは均一」を感じるためにメトロノームでインテンポで練習するべきである。

10:アッチェレランドが「テープの早送りのように」ならないように。

11:ギターは音が切れやすい楽器。なのでレガート技術はみがくべし。ただしそれが実現しずらい場所もある。「間」としていかすように整合性をみつけていくしかない。

12:音の必然的な「切れ」「間」をうまく生かして表現に昇華させているのがアンドレス・セゴビアである。それはデヴィッド・ラッセルも指摘している。そして、実はラッセルもそのテクニックの名手である。

13:トローバ。ソナティネ。二楽章。ひたすらインテンポでゆっくりと。音楽が立ち現れてくるまで辛抱。録音などを聞いて、適当に歌わせないこと。

14:トローバ。ソナティネ1楽章。セギディージャのリズムの取り方がわからないと失敗する。



 


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テクニックと指への負荷〜正しく指を動かす

昨日は午前中日曜ワークショップでした。

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ホセ・ルイス・ゴンサレス先生が書いたテクニックノートを徹底的にやりつくそうというテーマでここ数か月やっています。

今回は二回目。次回の11月でいちおう全章を通せることになります。朝から大雨で受講生の方集まるかなーと不安でしたが、前回以上の参加者が!…嬉しいですね。


今回は4章+5章+6章という「指への負荷率マックス」の段階をのりこえました。実際に「これはできないだろう」という練習もおおく含まれていますが、きちんとやっていると徐々に「普段使わない筋とか筋肉」が動いてきます。

 
4章は右手の「迅速なタッチ」を養成するのに重要なアイデアが含まれています。アルペジオ、音階を速く弾くためのネタがぎっしり。その意味から考えてみるといかにナチュラルに指を動かすかという観点から見ていかないといけません。その意味では現代奏法のベースメントがないとうまく弾けません。逆にいうと昔から「身体面からみてナチュラルな動きを用いる」ということは行われていたとも言えます。


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章は左手負荷率マックスな部分。普通ならできないなあっていう練習が含まれています。とはいえ、似ている課題がリカスド・イスナオラの基礎練習本にのっていたりしますので、練習していけばできるのです。
 

6章はpのタッチについて。pの基本的な考え方をブラッシュアップするアイデア集とはいえアイデア集なので、なにを勉強するかはあなた次第!講座ではちゃんとそのあたりを説明しました。このあたりは右手のpのタッチの「基礎の基礎」。それがわかっていないといくら練習しても無駄です。
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指への負荷…

なんか怖い言葉ですね。とはいえ、スポーツであろうが楽器演奏であろうが「普通の生活であれば行わない動作」を行うことが普通です。そして、それをいかに今まで学んできた身体アクションのなかから導き出しいくか?…ということを考えなければなりません。そうすれば、負荷は「正しい負荷」のかけかたとなります。そして強靭なテクニックが養われる。

そしてそのトレーニングの根本となるのは身体への理解です。それに基づいて地道にギターテクニックを考えていくことです。やみくもにやれば体を壊します。

正しく身体を動かし、正しく練習すること!…これが「正しい練習法」です。

次回のホセ・ルイス・ゴンサレステクニックノートの講座は11/13です。みなさま是非ご参加下さい。

詳細は日曜ワークショップのブログにてご確認ください。



 


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基礎をみがく!〜ぴかぴかになるまでやりましょう!

明日は日曜ワークショップです。
テーマはひきつづきホセ・ルイス・ゴンサレス ギターテクニックノート。

GG431 ホセルイスゴンサレス ギターテクニックノート
ホセ・ルイス・ゴンザレス
現代ギター社
2008-08-26

 
先月から、連続で4ヶ月、月一回ずつ日曜ワークショップでこの本の内容全部をみんなでトレーニングしていこうという内容になっております。

前回の様子はこちら

この記事にも書きましたが、2時間ずっと基礎練習をやっていると受講生の指の形がほんとうに「うつくしく」なってくるのです。もちろん音も!

話はちょっと脱線しますが、今日師匠の演奏を聴いていました。ホセ・ルイス・ゴンサレス先生のCDです。「深い愛」という先生作曲の名曲が収録されています。来年、弾かねばならないので参考に聴いてみました。

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ああ、やっぱりすごい。磨き抜かれた音です。セゴビアをして「美しい音を学びたいならホセ・ルイスに訊きなさい」といわれただけある。そして、なによりもその音圧。。。どんな小さい音でも結晶のような音質になっている。

左手もどのように押さえているか…その音から想像がつくのです。よくレッスンで「音色は左手で作るんだよ!」って言っていましたが、それがわかる演奏…。

やはり技術は音楽をするためにあるのですが、「ぴかぴかになるまで」磨きたいなあと思いました。すこしでも錆付いていてはだめです。

明日みなさんと一緒に技術をぴかぴかに磨きたいと思っています!是非ご出席ください。

詳細は日曜ワークショップブログで!


 


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レッスン覚書ミニ〜2016年9月29日〜10月3日

レッスン覚書です。あれこれ前回と重複しているところとかあると思いますが、似たようなことをいろいろな生徒に言っているものですね 苦笑。では、どうぞ。

1:トローバなどのスペイン物は、歌わせる旋律とリズムのある旋律があると考える。歌わせるものでは、くどくなく。スペインのおっさんが酒場で歌っている歌よりも若干エレガントに。 

2:その曲を知らない人でも「旋律はこうだよね!」と判るように弾くべし

3:テンポがはやくても、おそくても、ポジション移動のスピードは一緒。音価を維持しようとすれば、自ずとそうなる。

4:ダイナミクスって本人が思っているよりもついていないもの。冷静に冷静に聴くべし。ひたすれ聴くべし。思い込みの耳で聴いてはだめ。

5:表現は少しデフォルメするくらいのほうが一般の人にはわかりやすい。

6:ベースの下降進行って魅力的。例えばトニックでスタートして、サブドミナントの音まで下降…という場合には徐々に動的に表現していくことも大切だが、なによりもトニックの音の安定度を一音でどう表現するかが肝要。

7:アポヤンドは音価の維持のイメージと右手の安定度のために有効 

8:ピアソラのブエノスアイレスの四季。原曲のバンドネオンのロングトーンのイメージをギターでどう実現するか?…アイデアを練るしかない。 
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