2:発表会が終わって、次は何を弾こうかな?…と発想が向くのが理想。
3:熊ん蜂。右手のすばやいタッチを習得し、応用していく練習として有効。実はこの曲はトレモロの予備練習としても有効なのである。
4:変奏曲は各変奏は曲全体の中で意味を持つ。配置を変えたり、ある変奏を弾かなかったりすることはできるだけ避けるべし。組曲はその点で、一曲ずつが独立している。単品で演奏することも可能とは思う。
5:右手の基本フォームを身につけたあとは、右手の「拡張」フォームも練習すべし。ジュリアーニの120のアルペジオの後半にはそういう練習が含まれている。
6:メモをとる。それは悪いことではない。ただし、人間は「メモを取る瞬間に安心する」のである。メモをとらず、レッスン後に一生懸命レッスンの内容を思い出すようにすることが大切なこともある。
7:スラーは音楽表現である。メカニックとしてはリガードという言葉を使いたくなるが、実はこれも「音をつなぐ」という音楽表現上の言葉。いっそのことハンマリングオンとかプリングオフという単語のほうがメカニック用語として誤解が少ないような気がする。
8:ソルOp.31であるが、各曲に「西洋音楽の基本ルール」がしっかりとテーマとして入っている。最初の10曲だけでも、毎日研究するだけで、西洋音楽の語法ががっちりと学べるはず。
9:語法=話し方、話し方のルールである。
10:ジュリアーニ120のアルペジオ。チリも積もれば。チリを積もらせて終わったあとは、10個くらいずつ毎日繰り返す。全部をそのペースで繰り返したあと、苦手なパターンがわかる。そこからまた「チリも積もれば」方式で。
11:ゆっくりした楽章では、「動かない空気を動かすように」丁寧に拍を推し進める。その意識が大切。