2:バッハの曲、分散和音なのか、音階的なのか、分けるべし。そこから「セル」をさがす。
3:ソルはとてもバロック的なアプローチをとることがある。同じ和声でメロディーでもすこしだけ変奏する。その変奏の仕方がとてもバロック的。ディミニューション的であったりする。
4:曲集。通常は簡単な曲から大きな曲へとなっていく。大きな曲は実は「繰り返しが多い」。たとえば、a-b-a-b-a-c-aという構成であれば、実際に練習するパーツは少ない。その意味では怖がる必要はない。
5:身体操法について若干解説した。身体は固定されてはいけない。あるアクションがおこったときに、全身は連動していく。動くべき部位を固定すると「硬直」をがおきる。硬直が恒常化すれば障害へとなっていく。
6:演奏姿勢はシンメトリーである必要はない。
7:「テンポを詰めていくこと=走ること」ではない。
8:普通に歩いていて、「あ、少し急がないと電車に間に合わないな」というときに、本当に焦っていたら走らなければならない。でも毎朝通勤時に走っていたらバカでしょ?…という例え方。あ、やばいなーと思っても「少し気持ち早めにあるいている」という感じが「前向きなテンポ」の意味。
9:禁じられた遊び。一息でメロディーを歌う…という感覚がわかるとテンポが設定できる。
10:音楽は何を表すものなの?…という問いに自分ですぐにシンプルな答えをだせるようにしておくこと。それができないと、迷う。
11:プロギタリストの左手のウォーミングアップで、ゆっくりとスラーをしているのをよく見かける。ゆっくり押さえ、ゆっくりと指を弦からはなしていく。指の「はこ」を作っていくのに最適なウォーミングアップである。
12:19世紀の楽曲に、バロック時代のディミニューションを見出すことができる。そうすると装飾音の適切な演奏プロポーションをチェックできる。その意味で、オルティスの「変奏論」は必携であり、ある程度自分で弾いて「感覚をつかむ」ことは大切。
13:夢〜マズルカ。三拍子感をキープ。実際に生徒さんに三拍子を振ってもらい、周期を感じながらやってもらう。だいぶ掴めてきたようである。
14:上声部と下声部でリンクしてクレッシェンド、デクレッシェンドをかけることができる楽曲は苦労しない。
15:基本的にクラシックグリップはギター「独奏」という分野では汎用性が高い。エレキギターなどのソロだけ弾く、ネックが細く和音もシンプルなものを使う場合はカントリーグリップがふさわしい。
16:指を均等に使うクラシックグリップは一見力みを生むように見えるが、きちんとコントロールされてトレーニングされていけば「汎用性」の高いフォームとなる。それを身につけたことがない指導者に「クラシックギターの左手フォームは無意味で不自然だ」と言う筋合いはない。