ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

2017年01月

2019.8 新サイトOPEN!
https://tomikawaguitar.com

富川ギター教室(東京渋谷) https://tomikawaguitar.com
https://tomikawaguitar.sakura.ne.jp/wp/lesson/
※他に池袋現代ギター社でもレッスンしています

お仕事依頼&お問い合わせは下記メールへお気軽に!
tomikawaguitar@gmail.com

レッスン覚書2017年1月15日〜29日

1:バッハのフレーズ。フレーズよりも小さい「セル(細胞)」を発見しましょう。2音〜3音の小さい塊。

2:バッハの曲、分散和音なのか、音階的なのか、分けるべし。そこから「セル」をさがす。

3:ソルはとてもバロック的なアプローチをとることがある。同じ和声でメロディーでもすこしだけ変奏する。その変奏の仕方がとてもバロック的。ディミニューション的であったりする。

4:曲集。通常は簡単な曲から大きな曲へとなっていく。大きな曲は実は「繰り返しが多い」。たとえば、a-b-a-b-a-c-aという構成であれば、実際に練習するパーツは少ない。その意味では怖がる必要はない。

5:身体操法について若干解説した。身体は固定されてはいけない。あるアクションがおこったときに、全身は連動していく。動くべき部位を固定すると「硬直」をがおきる。硬直が恒常化すれば障害へとなっていく。

6:演奏姿勢はシンメトリーである必要はない。

7:「テンポを詰めていくこと=走ること」ではない。

8:普通に歩いていて、「あ、少し急がないと電車に間に合わないな」というときに、本当に焦っていたら走らなければならない。でも毎朝通勤時に走っていたらバカでしょ?…という例え方。あ、やばいなーと思っても「少し気持ち早めにあるいている」という感じが「前向きなテンポ」の意味。

9:禁じられた遊び。一息でメロディーを歌う…という感覚がわかるとテンポが設定できる。

10:音楽は何を表すものなの?…という問いに自分ですぐにシンプルな答えをだせるようにしておくこと。それができないと、迷う。

11:プロギタリストの左手のウォーミングアップで、ゆっくりとスラーをしているのをよく見かける。ゆっくり押さえ、ゆっくりと指を弦からはなしていく。指の「はこ」を作っていくのに最適なウォーミングアップである。

12:19世紀の楽曲に、バロック時代のディミニューションを見出すことができる。そうすると装飾音の適切な演奏プロポーションをチェックできる。その意味で、オルティスの「変奏論」は必携であり、ある程度自分で弾いて「感覚をつかむ」ことは大切。

13:夢〜マズルカ。三拍子感をキープ。実際に生徒さんに三拍子を振ってもらい、周期を感じながらやってもらう。だいぶ掴めてきたようである。

14:上声部と下声部でリンクしてクレッシェンド、デクレッシェンドをかけることができる楽曲は苦労しない。

15:基本的にクラシックグリップはギター「独奏」という分野では汎用性が高い。エレキギターなどのソロだけ弾く、ネックが細く和音もシンプルなものを使う場合はカントリーグリップがふさわしい。

16:指を均等に使うクラシックグリップは一見力みを生むように見えるが、きちんとコントロールされてトレーニングされていけば「汎用性」の高いフォームとなる。それを身につけたことがない指導者に「クラシックギターの左手フォームは無意味で不自然だ」と言う筋合いはない。

 

ワークショップな1日〜勉強しっかりしましょう!

2017年1月15日のレポートです。ワークショップふたつ!

1:日曜ワークショップ 9:30-12:00→表現法講座part1
2:「ギター史と和声のワークショップ」14:00-→(公社)日本ギター連盟主催のワークショップ。

まずは日曜ワークショップからスタート。熱心な受講生が集まってくれました。遠くは岩手県からも!表現の「いろは」を徹底的に教えていきました。
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ソルの簡単なエチュードを用いて、どのように音楽表現を導き出していくのかを丁寧に説明して、実践してもらいながら耳で確認してもらいます。

今回は音楽の三要素から表現を考えていくということになっていましたが、来月の講座ではメトリーク(拍節感)を考えていきたいと思います。拍節感は日本ではなかなかしっかりと勉強できる場がありませんので、是非「音楽の本当のグルーヴ感」を体得したい方は出席してください。2/19に開催します。(詳細はこちら)。

午後は「ギター史」の講義。古典の説明だったので、19世紀ギターを持って行きました。
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次回、連盟の「ギター史と和声のワークショップ」は3/12を予定しています。

自分の企画である「日曜ワークショップ」もギター連盟のイベントである「ギター史と和声のワークショップ」も、長く続いています。長く出席している人の知識と経験はやはり「チリも積もれば」という印象を受けます。

とはいっても思い立ったら吉日です。人生で一番若い日は今日ですから。興味がある方はいつでもスタートしてください。両ワークショップともに、まだまだたくさんの方の参加をお待ちしております!ついていけるように徹底的にフォローします!


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(今後の予定)

2017年

1/29大泉学園n F ソロ
2/11井桁ギター教室発表会 講師演奏
2/15ヤマハ銀座ホールバレンタインコンサート

2/26 大泉学園 in F→Acoustic Ladyland(石塚裕美vo.&富川勝智)のライブ

3/7 新宿曙橋BIT 中世セファルディーバンド

3/16 名曲喫茶カデンツァ

3/18 岩崎氏とデュオ?

3/19-20 大阪門真:松本ギター工房

3/31 The Glee

4/8 富川ギター教室発表会:ゲスト肝付兼美(マンドリン)

4/22 原宿Hall60→藤沢エリカ(歌)&富川勝智(いろいろなギター)での演奏会

5/5 天真庵ライブ→富川勝智(Gt)&岸本麻子(p)

6/23 代々木MUSICASA→富川勝智ギターリサイタル

10/21 仙台・戦災復興記念館→富川勝智ギターソロ




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レッスン覚書2017年1月7日〜14日

1:迫り来る感じ、遠ざかっていく感じ…このあたりをテンポの設定で出したい。

2:久しぶりにギターを弾いてみても、指がわくわくする感じを忘れてはならない。

3:コンクールのテープ審査は冒頭が重要。審査員の気持ちになってみれば、最初にその先を聴く気になるかならないか、、、決まってしまう。

4:クレッシェンド、自分で単音で練習をしてみる。自分の楽器で、最初はpp〜ffまで6段階くらいで設定をしてみる。pp,p,mp,mf,f,ffである。それができたらpppとfffを加える。8段階。その後はそれを倍にしていったり。

5:「時間をとる=ゆったり」ではない。もちろん一致する場合もあるが。

6:メロディーのグルーヴ感。極端に強弱のみで最初は弾いて感じてみることも大切。楽譜に書き込みましょう。最初からスムーズな歌い回しを考えるよりも、まずはアクセントとノンアクセントをがっちりと固めてしまうことも大切です。

7:ヴィラ=ロボス、ヴァルス=ショーロ。録音が少ない&あまり親しまれていない楽曲をやる場合の譜読みは正確に。数少ない録音をたよると、それが正確に譜読みされているかどうかの保証がない。

8:あまり有名でない曲をやる場合には、その作曲家の有名な作品を多数やっておくこと。あ、これはこの作曲家の語法だな…と思えるところまでやっておければ、とてもよい。

9:ブローウェルのシンプルエチュードのダブルスラーの練習はじつは左手各指の効率のよい動きの習得に役に立つ。

10:市販の楽譜でかなり適当に運指を変えてしまっている曲集も多いので注意。

11:アルペジオは分散和音のことである。和音をばらして弾く。このことを忘れるべからず。

12:ドミナント7thを想定した場合に、主音は和声進行上、非和声音として扱われる場合もある。

13:変奏曲のテンポ設定はなんども考えること。ある変奏のテンポ設定が変われば、その前後の変奏のテンポも必然的に変化してくるものである。

14:トレモロばかり練習していると、通常の曲が弾きにくくなったりする。できればトレモロ以外の曲も同時進行すると、どのような場合にも対応できるタッチや爪の形ができてくる。

15:旋律を緊張感をもって弾けること。フルート奏者がずーっと息をいれつづけてゆっくりとして旋律を吹くように。歌い手がロングトーンでずーっとレガートに歌い続けるように。

16:ギタリストはゆっくりとした旋律を歌わせることが苦手である。アタック+音の減衰を当たり前と考えずにイメージだけでも「アタック+音が増大して次の音のアタックまで維持される」という意識を持ちましょう。
 

音楽表現法講座スタートします!&ギター連盟「ギター史と和声のワークショップ」

次の日曜日は「たっぷりとギターと音楽の勉強ができる日」になっております!以下二つあります。是非午前中からがっちりと勉強してください!

1:日曜ワークショップ 9:30-12:00→表現法講座part1(詳細
2:「ギター史と和声のワークショップ」14:00-→(公社)日本ギター連盟主催のワークショップです。詳細はこちらで確認してください。

日曜ワークショップでは「音楽表現法」についてのワークショップを行います。とりあえず三ヶ月連続の講義にしていこうとおもいます。一回目は「概論」、二回目は拍節感とリズム、三回目は旋律について扱っていきます。

まずは一回目で「そもそも音楽表現ってどういうものだろう?」という点を考えたから、リズムは拍節感(メトリック)そしてパルスなどの用語を整理していきます。西洋音楽の根幹を考えていきましょう。

タイトルでは「コンクールに通る方法教えます」と書いていますが、嘘偽りございません。騙されたと思って三ヶ月来てみてください。おそらく「審査員のひとはこういう点をチェックしているのだろうな・・・」というのがわかってきます。

私の生徒さんにもたくさんいますが、「音をミスしていないのにどうしてコンクールに落ち続けるんだろう?」と悩んでいる方、そして「なんとなくヤマカンとかCD
などのモノマネに表現をつけている方」…是非、今回の講座に参加しください。

表現を自分で考えるためのツールを与えます。いままで、たくさんのコンクール志望者をレッスンしてきましたが、誰もが使いこなせる道具です。素直に先入観なくゼロから学んでいけば、最後には「西洋音楽の美」を作るための道具を習得できていることでしょう。

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詳細や場所などはこちらをチェックしてください。


同日、午後はユベントスワークショップへ。和声とギター史の講義です。今回のギター史は「古典期」です。ソルやアグアドなどが活躍したギター黄金期です。是非しっかりと学んでください。前回の様子はこんな感じ。今回は19世紀ギターもっていこうかなーと思っています。

ギター史を学ぶことは、実は「音楽表現法」を学ぶことでもあります。時代ごとの美観があります。それが演奏マナーとなり、「この時代ならこういう表現がよいよね!」ということになっていきます。なので、音楽表現法を学ぶと同時に音楽史や美学、ギター史を学ぶことはとても大切なことなのです。

…いそがしいかもしれませんが、、、そして(寒波がくるかもしれませんが)

…是非、午前中から勉強しましょう!

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(今後の予定)

2017年
1/29 in"F"富川勝智ソロライブ(ゲスト:藤沢エリカ)
2/15 バレンタインギターコンサート
2/26 in"F" acoustic ladyland ライブ
3/16 名曲喫茶カデンツァ 富川ソロ
3/18-19 大阪松本工房企画
3/31 The Glee 出演「歌とギターとギターと歌」(仮)
4/8 第40回富川ギター教室発表会
4/22 歌&撥弦楽器コンサート
6/9-10(未確定)スペインギターフェスタ
6/23 富川勝智ソロリサイタル@代々木上原MUSICASA
7/10-20 マドリッド ChamberArt
9/2 第41回富川ギター教室発表会
10/21 仙台戦災復興記念館 富川ソロ



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弾き初め会〜春までの流れが見えてきた!

1/7からレッスンはスタートしていますが、「弾く」という意味ではやはり「弾き初め会」をしないとなーんとなく気分がのらないものです。

1/8に富川ギター教室として弾き初め会を行いました。

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こんな感じでチケットを毎年チケットを作ります。弾き初め会参加者はそれぞれ「景品」をもってきて、最後の福引を行います。イラストの猫は僕のデザインですが、深い意味はありませんw

景品は…今年もこんな感じでどっさりと!
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演奏のほうはひとりずつ新年の抱負をいってから、演奏していきます。

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この抱負を聞くのがとても楽しいのです!教師として「おお、そういうことを普段考えて練習していたのかー」と思ったり、「そういう目標で今年はいくんだね!」と確認したり…いずれにせよ生徒さんは一人歩きしているんですよね。教師の側が変に心配しなくても、ギターをまじめに勉強しているし、普段からしっかりとビジョンを持ちながら練習しているんだなあと、、、

終わったあとはのんびりと新年会!生徒さん同士、練習法やレパートリーなどの情報交換…世間話…楽しく過ごしました。 

そして、 1月も半ば近くになってくると、2月から4月あたりの予定もじわりじわりと具体的に見えてきます。

チラシなどもあれこれあがってきましたので、ここでちらっと紹介しておきます!できたてほやほやのチラシです!

まずは3月半ばにソロ演奏会をやります。名曲喫茶カデンツァなのでとても良い音響でお聴きいただけます。
20170316富川ソロチラシ



















4月22日はかなり「面白い」コンサートやります。いままでこういうことやった人あまりいなかったと思います。こちらです。4世紀分の「スペイン歌曲」をがっちりと!

20170422
 


















3月にはそのほかにも、いろいろと面白い組み合わせでのライブがあるのですが、、、またそのご紹介は詳細が詰まってきてから!




 


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