ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

2022年01月

2019.8 新サイトOPEN!
https://tomikawaguitar.com

富川ギター教室(東京渋谷) https://tomikawaguitar.com
https://tomikawaguitar.sakura.ne.jp/wp/lesson/
※他に池袋現代ギター社でもレッスンしています

お仕事依頼&お問い合わせは下記メールへお気軽に!
tomikawaguitar@gmail.com

トミーの部屋第二回(2022年2月2日にやります)

駒沢大学駅近くにあるM'sカンティーナさんで、「トミーの部屋」の第二回を行います。

クラシックギターのイベントですが、毎回ゲストを呼んでお話中心で進めていこうという企画。僕がホスト役として色々とゲストさんとお喋るします。

もちろん、演奏もやります。とはいえ演奏中心ではないです。演奏だけが聞きたければ、演奏会やライブに行けば良いですしねー…というスタンス。

前回に引き続き今回のゲストも小暮浩史さん。前回は留学のお話やらあれこれを。普段演奏会ではみることができない「小暮浩史」の正体が少しはみれたんじゃないかなー?

今回もそんな感じでやっていきます。

20220202























それぞれのソロも弾きますが、デュオもやる予定(あ!曲考えなきゃ!)

というわけで皆さまよろしく。ご予約は私宛へのメールやメッセージなどでも受け付けます。ご気軽にどうぞ。

::::::::::::::::::::::::::::
<!Bienvenidos a Tommi’s Room! 〜 トミーの部屋へようこそ!2022 FEB>
ギタリスト・富川勝智がエムズ・カンティーナで展開してきた<クラギなんか嫌いだ!>がよりアットホームなイベントに。毎回ゲストをお招きして、ライブやトークを繰り広げます。今回の特別ゲストは!小暮浩史さん!どうぞお楽しみに。

日時:2022年 2月2日(水) 18:15 open / 18:30 start
出演:富川勝智 (クラシックギター)
特別ゲスト;小暮浩史 (クラシックギター)
会場:東京・世田谷「エムズ・カンティーナ」
   世田谷区上馬4-4-8 新町駒沢ビル 2F
   (東急田園都市線・駒沢大学駅 西口徒歩1分)
料金: 予約 & 当日 3,800円
   (ドリンク代600円別途/アフタートーク(乾杯)+600円)
ご予約&お問合せ:「エムズ・カンティーナ」03-6450-8111 (24h留守電対応)
予約フォーム:https://ws.formzu.net/fgen/S13353355/
―――
小暮浩史(こぐれひろし)
これまでギターを高田元太郎、福田進一各氏に師事。東京国際ギターコンクール、ヴェリア国際ギターコンクール(ギリシャ)にて優勝するほか、国内外のコンクールで多数優秀な成績を残している。2014から2019年までフランスのストラスブール音楽院に留学。ギターをデュオ・メリス(アレクシス・ムズラキス、スサナ・プリエト両氏)、古楽解釈および通奏低音を今村泰典氏に師事。NHK−FM「リサイタル・ノヴァ」に出演するなど、現在は東京を拠点に各方面で精力的な活動をしている。2016年度文化庁新進芸術家海外研修員。






体が先…身体と脳みそ

奏法というものを考えるとき、いつも大切にしていることがある。

それは「体が先」という考え方だ。


クラシックギターの弾き方について、今まで山ほど研究してきた。生徒を教えるときも言葉で説明することが多い。とはいえ身体動作の言語化は危険も伴う。

言葉の捉え方は生徒さんによって様々。僕は僕の動作を言語化しているのだけど、それはあくまでも僕の感覚である。生徒さんに僕の定義がそのまま伝わるとは限らないのだ。


なので、レッスンの時にまずは生徒さんには「やってみる」ことを勧める。

そして、生徒さんが「どう自分の身体が感じているか」を考えてもらう。どこかに無理なテンションが入っていないか?…なんとなく不安定な感じがする…とか。その上で自分で「言語化」してもらうのが一番良い。


様々な反応が出てくるものだ。そこからいくつかの身体アクションのアイデアを投げることにしている。身体の軸のバランスや腕の使い方や指の関節の意識などである。そこからまたそれを意識して練習をしてもらう。


レッスンで上達しないタイプの人というのがいて、「頭で理解してしまう」タイプ。

こういうのを試してみてねー!と提案しても、「はい、わかりました!」と言って、メモをとって「やってみない」タイプの人。


メモとって、終わりにしてしまう。頭でわかったふりをする。それはできるだろう…と思ってしまうのだ。


これが一番困る。


身体動作はある意味自動化している。歩くのだって、立ったり座ったりするのだって、誰も考えて行っていないでしょう?


これは実はギターでも一緒なのである。


「1弦の5フレット押さえてね!」という時に、ほとんどの人は無意識に今までの身体動作で慣れてきたアクションを用いて弦を押さえるのだ。腕全体のバランスや指関節の正しい形など無視して、指を動かす。


一応「フレットを押さえる」というアクションはできている。この「できている」つもりが一番厄介。本当はポジションや高音弦や低音弦までのレンジを考えた指の形を作っていかなくてはならないし、その動きはできるだけナチュラルなものでなくてはいけない。身体の動きの合理性にかなっていないといけないのだ。


なので、ギター未経験者は自動化された指の動かし方を再調整(再プログラミング)しなくてはいけない。


実際のレッスンではそのような再プログラミングが続くのである。1年も2年も。


話を戻そう。


人間は「動作が先」なのである。「体が先」。よく脳みそが命令を与えて体を動かしている…と思っている人が多いが、その脳みその命令は非常に雑であり、今まで培ってきた「できる動作」で代用しようとする。クラシックギター演奏に必要とされる左右両手の動きは、その「できる動作」よりもより精緻でバランスのとれたものでなくてはならないのだ。


ギター未経験の人でも、フレットは押さえられるし、弦を引っ張り上げれば音は一応出る。でも、その両手の動きでは将来的にきちんとした曲は弾けないだろう。


そのくらい実は一般の人の身体の動作は「雑」で厄介なことに「自動化」されてしまっているのだ。そして、きちんとした美しく理にかなった動作を脳みそに「再プログラミング」させなきゃならない。


そんなことをいつも考えているのだけど、たまたまこんな本に出会った。






ヤング向けに書かれた本。とはいえ、ムッチャ面白い。

身体は「不自由」である。だからこそ、それが個性があり、体というものをそのように扱ってあげてね!という本。(ざっくりしているなあー)


この本が素晴らしいなあーと思ったのは、身体というものは「自分の思う通りにはならないよ」と明言していること。著者の方自身が「吃音」者であり、その経験から書かれている。


その経験をもとに身体の不自由さと脳みその関係をわかりやすく解いている。

「体が勝手にやっていること」がある。

「頭と体が連動しないエラーが起こる」こともある。


この「身体の不自由さ」と「頭と体が連動しないエラーがたくさんある」という二点を考慮するだけでも、奏法を学んでいくことのヒントが得られる。


レッスンでは僕はよくこう言う。


「自分の脳みそって馬鹿なんだよ。手懐けないとね」と。


1つ1つの動作を確認して、身体の理にかなう動きを細分化して学んでいかないと、脳みそは勝手に「この動作でいんぢゃね?」って適当な動作で代用しようとする。

だから、1つずつのアクションを正確に行って脳みそを手なずけていかないとダメなんである。


だからこそ、動作について考えるときは「体が先」なんです。そして、新しい動作をやるときは身体の感覚を優先することも大切。

お馬鹿で怠け者の脳みそに優先権を与えてはダメなんです。


そんなことを考えながら、いっつもレッスンしてます。

上記の本も絶対に面白いです。30分もあれば読めてしまう本ですが、身体について正しい理解を与えてくれる基本書。

ちなみに伊藤亜紗さんの本はどれも面白い。




この本も芸術と身体との関わりという意味で目からウロコがボロボロ落ちた。

そんなことを考えながら書いた本、僕の新しい本ももちろんよろしく。まずは「やってみること」。解説や動画を見ながら自分の言葉で皆さん言語化してみてくださいねー。それがとっても大事。

【1日】に【3つ】のフレーズを【5分】ずつ弾くクラシックギターワークアウトブック
ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス
2022-01-26



発売日です!!!(クラシックギターワークアウトブック)

1/26は「クラシックギターワークアウトブック」の発売日です。店頭やアマゾンなどではフラゲした方もいるかと思います。すでに何件も「書いました!&やってみました!」メールが届いております。


【1日】に【3つ】のフレーズを【5分】ずつ弾くクラシックギターワークアウトブック
ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス
2022-01-26


クラシックギターを勉強している方で「初級レベルは終わったかな?」という人がターゲットの本です。基礎技術を無茶苦茶丁寧に磨いていける本です。

この本を書くために古今東西の現代的な教則本を30冊ほど参照しましたが、これまだはっきりと書いていないの?という「実はプロが使っているコツ」をしっかりと網羅しました。

とは言っても、そんなに難しいことじゃありません。言語化が難しいもの・・・やってみると「当たり前だよね」と言われそうなもの。そういうものをしっかりと盛り込みました。

譜面を見て、解説を読んで、動画を見て頑張ってみてください。

90日後には絶対に何かを掴めます。じっくり取り組んで全てのエクササイズを終えた人にしかわからない世界が見えちゃいますよ!




あと、その制作秘話的なものもnoteにアップしました。

一冊教本作るって大変なんですよー!って内容です。興味ある方は是非お読みくださいね。

https://note.com/tommig0715/n/n93b7a52bc1a8


わあ、2022年だ!(クラシックギターワークアウトブック)

とりあえず、今年初の投稿です。今年もよろしくお願いします。

昨年から書いていた著作がやっと発売となります。

こちらです。

【1日】に【3つ】のフレーズを【5分】ずつ弾くクラシックギターワークアウトブック
ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス
2022-01-26



細かーいエクササイズを山ほど詰め込みました。タイトル通りに1日に3つのフレーズを5分ずつ弾く!という内容となっております。

90日分あります。ということは270個のエクササイズがあるということ。そして5日で1テーマとなっており、まとめの練習曲もつけています。トータルで288個の練習ができます。

基礎をとにかく丁寧に磨いていく内容となっております。是非やってみてください。

1/26発売です。現在予約受付中。

・・・ということで、このサボり続けているブログも今年はマメに更新していきますねー。
レッスン案内
東京渋谷:ホームページ
東京池袋(金曜):GG学院
※ワンレッスン→詳細
お問い合わせ

レッスンのお問い合わせや演奏依頼、執筆依頼、作曲&編曲依頼、またはブログの御感想など…

名前
メール
本文
プロフィール

tommig

訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

ギター史と和声のワークショップ
公益社団法人日本ギター連盟ユベントス主催によるギター史と和声学の講習会
詳細はこちら!
講師はギター連盟正会員の富川勝智と坂場圭介です。
Archives
富川勝智

Facebookページも宣伝
記事検索
演奏会情報
♪富川勝智の演奏会♪
チラシまとめ
演奏会チラシ


体験レッスン
富川ギター教室では無料体験レッスンを行っています。正しい基礎を知りたい方、独学でお悩みの方、技術に限界を感じている方…今すぐに申し込みください。


☆申し込み☆
 ↓↓↓↓↓
クリック!

ギタートラベローグ
日曜ワークショップ開講中!
♪詳細は…
“月イチ講座”ブログ
サーキュレーション
  • ライブドアブログ