重奏の会、2/18に終わりました。これで57回目の教室としての発表会となります。

リハ風景はこんな感じ。新大久保のスタジオ・ヴィルトゥオージ。良い響きのサロンになってきました(使われていくとサロンって良い響きになってくるものです)。

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4部構成で行いました。

part1:古典っていいねー!コーナー


part2:古今東西いろんなデュオ曲コーナー


part3:古典曲をばらして合奏するのも良いねコーナー


part4:”スペインもの”も今の曲も悪くないぜコーナー

パート1では古典のデュオをカルッリ0p.27「ギター完全教本」の最後についている24のデュオから抜粋で。生徒さん各自に曲を選んでもらう形で行いました。
その他のパートでは生徒さん同士のデュオ、講師陣と生徒さんのデュオなどなど。佐藤弘和さんの作品からアルベニスなどのアレンジものまで。幅広く。

生徒さんとデュオをすると毎回面白いことに気づきます。それは呼吸。
合図出しは基本的に全員に教えるのですが、それが上手い人とうまくない人がいます。アンサンブルでの合図出しも「技術」なのです。そこにはある程度の知識や技術が必要なのですが、同じ技術を教えたとしても各自個性があるのです。

基本的に合図出しは指揮者と一緒なのです。一緒に舞台に登り、そこで「ここからこういう音楽が始まるんだよー!」というアンビエンスを作り、出来るだけ少ない拍数でこれから弾く曲のテンポ感や冒頭のイメージを先行して伝えます。

僕個人の話をすれば、今まで山のようにフルートやヴァイオリン、歌などと共演してきましたが、うまく合図出しをしてくれる人との演奏は無茶苦茶気持ちがいいのです。究極の形になるとお互い合図なしでも(同時に合図を出している感じ?)うまく行くから不思議。

そこまでの境地は生徒さんには求めませんが、オーソドックスな合図出しの方法は生徒さんに伝えます。それでも個性が出るから人間の性格って面白いなあーと思うのです。このパート1ではカルッリの指定で「生徒さんはファースト」になっているので、生徒さんに合図出しをしてもらうことにしました。次回は僕が合図出ししてみようかなー? 

合図出し以外でもrit.する感覚やdim.になる印象を伝える場合でも、そのひとの癖があるものです。長い間在籍していて今までアンサンブルをたくさんやっている生徒さんとのデュオは僕個人としてとてもやりやすい。こちらの意図も汲み取ってくれるし、相手の意図もわかるのです。呼吸や仕草で。

なので、常設のデュオになれば、その辺りがすごく理解されてくるのです。あ、この人こうやりたいんだなとか。そういうのがわかってくるようになる。だから常設デュオはオススメ。
と同時に色々な人とデュオをやること、経験を積んだ奏者とデュオをやることもオススメ。合図出しや指示出しのバリエーションが増えますし、経験者とのデュオは「あー!音楽に心地よく身を委ねていいんだ!」という感覚も得られます。

引っ張ったり引っ張られたりがアンサンブルの醍醐味です。そしてアンサンブルを通じて、その人の性格もわかる。気を遣ってくれる人だなあーとか、あんまり気を遣ってくれない人だなあーとか 苦笑。

とはいえ、このどちらかが正解というわけでもありません。

気を遣いすぎると、その本人のやりたいことが不明になります。気を遣わずに「ここはこうやりたい!」と突っ走るのもあり。最終的にはお互いがやりたい音楽がピタッとハマれば最高なのですよね。

そんなことを重奏の会をやっていて、自分が演奏していても、生徒さん同士のデュオを聴いていても感じました。ああ、面白い。演奏にはその人の性格が出るんだなあーと。