ギターレッスンと演奏の日記 from 富川ギター教室

クラシックギターの「伝道師」富川勝智のギター教室でのレッスン活動と演奏活動の記録です。

2025年12月

2019.8 新サイトOPEN!
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富川ギター教室(東京渋谷) https://tomikawaguitar.com
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※他に池袋現代ギター社でもレッスンしています

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2025年を振り返って〜ギターとともに考えたこと

2025年を振り返ってみると、演奏の本数そのものよりも、立ち止まって考えている時間がとても多かった一年だったように思います。何か新しいことを次々に打ち出すというよりも、これまでやってきたこと一つひとつについて、なぜそれを続けているのか、今それをやる意味は何なのかを、あらためて確認していくような時間でした。


演奏活動としては、ソロ、デュオ、アンサンブル、歌との共演、現代作品と、内容の幅は例年通り広いものでした。横浜でのギターデュオ・コンサートに始まり、仙台でのヴァイオリンとの室内楽、久保田洋司さんとの「ヨウジとわたし」関連ライブ、秋にはスペインギターフェスタ結成10周年記念コンサート、そしてAcoustic Ladylandの10周年ライブ。それぞれ性格のまったく異なるステージが続きましたが、どの公演においても、今の自分はこの音楽とどう向き合っているのだろうかと考えながら舞台に立っていたように思います。


とりわけ印象深かったのが、6月20日に行われた尾野薫 追悼コンサートです。追悼公演という場では、演奏の完成度や表現以前に、ギターという楽器を通して築かれてきた人と人との関係や、長い時間の積み重ねを強く感じます。自分が音を出せているのは、多くの先人たちの仕事や思いがあってこそなのだという、ごく当たり前のことを、あらためて実感する一日でした。静かですが、心に残る時間だったと思います。


また、松岡滋作曲作品展への参加も、今年を語るうえで欠かせません。現代の作曲家が、ギターという楽器にどのような可能性を見ているのか。それを演奏家としてどう受け止め、どう音にしていくのかは、伝統的なレパートリーとは違った思考を求められます。今、この時代にギターを弾くとはどういうことなのかという問いに、かなり具体的に向き合う機会になりました。


同じような感覚は、『ヨウジとわたし』のCDリリースおよびレコ発ライブでも強く感じています。クラシックギターという楽器を使いながら、必ずしもクラシック音楽の枠に収まらない音楽を、どのように形にし、どのような距離感で届けるのか。録音という形で音を残す作業も、ライブで聴衆と時間を共有することも、作品を完成させるというより、今の自分は何を大切にして音を出しているのかを確認するプロセスだったように思います。


こうした演奏活動と並行して、2025年からは神戸FM MOOVでラジオ番組「クラシックギターと私」のパーソナリティも担当しています。公開収録という形式で、ゲストと話しながら一緒に音を出し、音楽の背景や考え方を言葉にしていく番組です。公開収録後の演奏パートはYouTubeにも公開していますが、完成された演奏を提示するというより、思考と実践の途中経過を含めて共有する、そんな感覚で続けています。


そしてもう一つ、今年あらためて考える時間が多かったのが、公益社団法人日本ギター連盟の代表理事としての仕事についてです。コンクールや演奏会、若手育成事業、国際交流など、個人の演奏活動とは異なる視点で、日本のクラシックギター界全体を見る立場にあります。自分が弾くことと、誰かが弾く場を整えること。その両方をどう同じ方向に向けていくかは、簡単なことではありません。


代表理事としての仕事は、正直なところ、とても地味です。調整や判断、説明や合意形成といった作業が続きます。ただ、その一つひとつが、ギターを弾く人、学ぶ人、聴く人の環境につながっていると考えると、自然と向き合い方も変わってきました。今年は、演奏家としての自分と、組織を支える立場としての自分を、どう無理なく両立させていくかを考え続けていた気がします。


2025年を通して感じているのは、弾くこと、考えること、支えることが、以前よりもゆるやかにつながってきたということです。なぜこの曲を弾くのか、なぜこの形で届けるのか、そしてなぜこの活動を続けているのか。その理由を自分の中で説明できないものは、少しずつ選ばなくなってきました。


クラシックギターは、特別な場で特別な人だけが聴く音楽である必要はないと思っています。日常の延長線上で、考えながら付き合っていける音楽であっていい。その距離感をどう作るかが、今の自分の大きな関心事です。2025年は、その輪郭が少しずつ見えてきた一年でした。


来年もまた、弾きながら考え、考えながら支え、支えながら続けていくつもりです。
本年もありがとうございました。来年も富川勝智をよろしくお願いします。

「第68回東京国際ギターコンクール」無事終了!

公益社団法人日本ギター連盟というところで代表理事という役職についております。

この法人の理事会の全責任を負うという役回り。公益社団法人というのはいわゆる「業界団体」です。ギタリスト、ギターで生計を得ている人の団体という位置付け。会費収入で「日本のクラシックギター啓蒙のための事業を行う」というのが趣旨となっております。

とまあ、堅っ苦しいところから記事がスタートしてしまいましたが、一般のクラシックギターファンからするとおもてだった連盟のメイン行事は「東京国際ギターコンクール」ということになるのでしょう。

今年は12/6-7まで開催されました。その準備、遂行まで、とにかく働き詰めになっておりました。僕だけでなく、ギター連盟の会員が皆スタッフとして、表方も裏方も頑張ってくれて成立しているコンクールなのです。

僕もこの時期は珍しくスーツなんか着て、がんばります。賞状渡したり(もちろん審査も担当してます)。

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コンクール一つとっても、その準備には膨大な時間が取られます。数年前に連盟内の人事が刷新されて、僕を中心に理事会が刷新されました。本来は前理事会体制からその下の世代に引き継がれる業務ではあったのですが、その世代が全員「スルー」したため、僕の世代に業務がドカンと降りてきちゃったわけです。

まあ、しょうがないということで(前向きな意味で)、新しい理事(ほぼ40代から50代)を中心として新体制でコンクールやギターコンペティションなどの業務をなんとかかんとかこなしてきて、わからないことはOB会員に尋ねたり、たまにはわからないままに突っ走ってみたり(なんとかなっている)。

そんな感じでやってきて、3年目くらいになります。何とか形にはなってきたかなあーと。

コンクールというのは「当たり前にある」わけではありません。自分がまだ勉強中だった頃は「さて、あのコンクール受けるかー」とただ申し込みして全力で練習して、当日行って弾いて…結果を知らされて…という具合で良かったのですが、いざ裏方をやってみると、舞台周りの管理、申し込みの事務処理、パンフレットの作成、告知関連、スポンサーさんとの連携など、山のように業務があることが分かりました。

自分もそれなりにギターコンクールの審査員や運営を手伝ってきましたので、わかっていたつもりではいましたが、いざ全部を統括する立場になってみると見えるものは増えるものです。

とにかく、新体制になってから業務の細分化を行なってきても、それでもたくさんやることがある!
そして、刷新していきたいことがあるので、それも同時進行で行なっていくと、これまた業務が増える!

とはいえ、毎年それなりに「良いコンクールでしたー!」と見にきた人にも、審査をしてくれた先生方にも、参加者にも言われるので、とりあえずはこれで良いのでしょう。もちろん、改善したい面や発展させていきたい部分はたくさんありますが。

とにかく、ギター連盟の理事はじめ、会員の方がスタッフを丁寧に丁寧にやってくれるので、本当にありがたい。

東京国際ギターコンクールの配信アーカイブ残っております。
リアルタイムで配信されたものにしかない独特の緊張感とライブ感がありますよ!

是非ご覧ください。


本選会の様子





どちらにしても、このイベント終わると、すこーし風邪をひくのが毎年の僕の風物詩となりつつありますw

緊張の糸がほぐれちゃって、風邪菌が入り込んじゃうんでしょうねー。

11月の記録(あれやこれや)

ぼんやりしていたらもう12月も終わりになろうとしております。。。
で、やっぱりブログの更新が遅くなっちゃうわけで。

何となく秋から冬はやはり忙しいもんです。特に10月から12月は演奏やイベントが多くて、ドタバタしておりました。

かるーく11月を振り返ってみましょう。

デンマーク大使館で行われたイベントで演奏してきました。代官山にこんな場所あったんだー!という素晴らしい場所。デンマークの曲をあれこれフルート奏者山村有香里さんと演奏してきました。
駐日デンマーク大使の方もすっごくカッコ良い。何よりもまず、この機会にデンマークの伝承音楽やクラシック作曲家についてあれこれ勉強できたのが、とっても楽しかった!
世の中にはまだまだ未知の音楽世界にはあるもんですね。

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さてさて、文化の日ってことで「楽器博」にも顔を出しました。久々に会えた音楽業界の知り合いもたくさんいて、かるーく情報交換できした。基本的にロックやポピュラーの楽器がメインの楽器博ですが、普段お世話になっているネイルグッズのお店TATなども出店していて、なかなか楽しいイベントでした。

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11/9は僕が主催する「リオリコ・ギターアンサンブル」の定演。成蹊大学ギターソサエティへの委嘱作品をギターアンサンブルバージョンにリバイズしたものも演奏されました。自分の作品ですが、かっこいい!(自画自賛ではなく、本当に自分で弾いててそう思った)

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11/16は久保田洋司さんとのイベント。しばらくアルバム「ヨウジとわたし」のレコ発ライブの動画を鑑賞しつつトークするというイベント形態でしたが、来年1/30は「アルバム全曲演奏ライブ」やろうという流れになっております!

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そして、まだCD買っていない方はぜひー!じわじわと名盤の香りが漂ってきております。

ヨウジとわたし
久保田洋司 & 富川勝智
インディーズメーカー
2025-05-28


さて、この時期から「東京国際ギターコンクール」と「前年度優勝者ツアー」の準備に忙殺されます。毎年、じっくりと準備しているはずなのに、開催前には結構ドタバタとやることが増えます。不思議だ。

二次予選参加者の「棄権しまーす」という連絡も結構きますし、パンフレット上の不備などもあれやこれや見つかるのもこの時期。色々な対応に追われます。

そして、11/26に前年度の東京国際優勝者のアウシアス・パレホくんが無事に来日。11/27から12/6まで全国ツアーなのですが、その段取りとアテンドで11月後半からほとんど自分の時間はありません。

とりあえずは無事にきてくれて良かった!
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で、19歳の彼のマネージャー業務。体調管理とスケジュール管理、結構大変なのですよ。とはいえ、各地で本当に素晴らしい演奏をしてくれました。合間合間で使っている楽譜の話とか、作品の背景のことなど質問できるのは役得です。色々話していて19歳とは思えない知識量と楽曲の分析力。びっくりしちゃいました。

そんなこんなの11月。12月以降のことはまた次回書きますね!



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