今年かなりの数の原稿料をこなしました。

「極楽クラシックギター」という雑誌における、ギター講座。

「Go!Go!Guitar」という“弾き語り系雑誌”におけるクラシックギター講座。

現代ギター誌における「アルベニスの生涯」。

以上が、大まかな執筆活動です。

その他、レパートリー充実講座などの楽曲奏法解説なども、やりました。

 

依頼されるがままに書いていきましたが、この「書く」ということは実は結構大変な作業です。

自分のホームページや、このブログに書いているような場合は、それほど「文書」としての意味を考えずに、思いついたことをそれなりにまとめて書けばいいだけですが、やはり雑誌など一般の書店にならぶものに文章を書くのには、責任が伴います。

おかげで資料は膨大な数になりました。嘘は書けませんから。

さて、そのように執筆をしていくと、自分でもいろいろと今後のネタが浮かんできました。「あ、このネタを膨らませていったら、ギター史を違う視点で見れるな〜」という感じです。

それとは別の軸の話ですが、生徒のレッスンをしていて、生徒達が一般的なギターの知識が非常に少ないということにも気づきました。

おそらく、クラシックギターという楽器の垣根はヨークやディアンス、そして「ソロギター」という分野(?)が誕生したおかげで、だいぶ低くなったようですが、しかし、逆にクラシックギターの伝統をすっ飛ばしてしまう危険性もあります。

垣根を低く&伝統の継承・・・勝手にまとめると、現在ギタリストとして活躍している人の使命はこのあたりにあるのではないでしょうか?(などと偉そうに書いてみました)。

まあ、書くということは、そういう意味では、脳みそと自分の人生にとって「楽しい」作業ではあります。それを再認識させてくれたこの1年の執筆活動でした。